日傘に触れる 虹色の弧

日暈(内暈)と下部タンジェントアーク

「傘」じゃなくて,正しくは「暈」,というのは前回も使った言い回しですね。

市街地を移動中に太陽の周りに輪ができているのに気づき,慌てて見晴らしのいいところに登って撮影した一枚です。撮影準備ができた頃には,日暈がずいぶん薄くなってきてしまったのですが,その下部が虹色に光っていました。拡大すると,こんな感じ。

下部タンジェントアークの拡大

調べてみると,「下部タンジェントアーク」という現象のようです。太陽高度が30~22度の場合に限って見られるようで,このためもあって,見られる機会が少ないんだとか。下があるなら上も,ということですが,撮影時には上側には何も見られれないようでした。

上部タンジェントアークと外接ハロ

が,日暈に気づいてすぐに停車して,とりあえず撮った一枚をよく見ると…何となく,「上部タンジェントアーク」も写っているようです。そして,全体としては,左右に引き伸ばされた楕円のような,外接ハロになっているようです。

2014/08/16 16:15-16:30頃 那覇市

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今年も みどり……そして,渡名喜残照,三度

greenflash

夏本番になって,今年もいよいよその季節。ということで,晴天に恵まれたこの日から日没に注意していたのです。ですが,残念ながら,日が沈む当にその方向に雲があって,キレイなフラッシュとはなりませんでした。でも,この時期が観測好期であることは確かめられたかな,と思います。

そして,この直前,渡名喜島の北側に沈まんとする夕陽です。

渡名喜残照,三度

こちらは去年のグリーンフラッシュ。今度青いのに会えるのは,いつになるでしょうか。

2014/07/26 那覇市

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ヒージャーぬクス

ヒージャーぬクス,マンガンノジュール

と方言では呼ばれているそうです。漢字で書くと「山羊の糞」。雨上がりで,ツヤツヤしてたら,そんな感じが一層増してしまうかも。写真は演出なしの産状で,こんな感じで,ポロポロと散らばっていました。

ただ,この場所では小粒なのが多くて,大抵のものは直径が5mm以下。10mmクラスは極めて稀なようです。内陸になるほど径が大きくなるそうで,15mm程のものを分けて頂きました。

で,この正体は何かというと,マンガンノジュール。酸化マンガンの塊です。物質名はわかっても,その形成過程はまだ謎のまま。ですから,正体は…というのは言い過ぎかもしれません。

ヒージャーぬクス,マンガンノジュールの産状

2013/11/09 読谷村残波岬

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山ほどないから 動いちゃう

台風で動いた巨礫

それでも,見上げるほどの巨礫なんですが。

基盤岩の白っぽいところ,どうやら,この岩が動きながら表面を削りとって,風化していない新鮮な部分が現れてしまった,ということのようです。この場所の右手側,崖がV字状になって10m近く下がっているところがあって,それに沿って,激浪が打ち寄せるらしいのです。

岩の下に置いてあるペットボトルは500mlサイズ。いかに大きな岩かを感じてください。

でも,上には上があるもので糸満市荒崎のカサカンジャー岩Google マップで確認できるんですから,凄まじいことです。

2013/11/09 読谷村残波岬

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今年は みどり

グリーンフラッシュ

グリーンフラッシュ

3年前に,たまたまブルーフラッシュを撮影できたので,それ以来気をつけているのですが,なかなか機会を得られずにいました。この日は,水平線まで晴れ渡っていたので,もしや,とカメラを持ちだしてみました。

連続して撮影した2コマですが,その間に,これだけ沈んでしまうんですね。露出もピントも,まだまだですが,緑に光っているのは記録できたと思います。グリーンフラッシュという現象,県内では盛夏のこの時期,よく見られるのかもしれません。

2013/08/11 那覇市

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飛び立つ こうのとり

実際には,飛んでいるのはH-ⅡB4号機。こうのとりは,この時点では,まだ積荷です。

H-IIBF4,ヤンバルを一跨ぎ

日本の宇宙ステーション補給機「こうのとり」4号機(HTV4)を搭載したH-ⅡBロケット4号機は4日午前4時48分46秒,種子島宇宙センターから打ち上げられました。こちらのサイトの予報によって,沖縄県内からもロケットが見えそうだ,というので,北方が開けているのはどこかなぁと目星をつけて,白羽の矢を立てたのが,ここ多野岳,というわけです。多野岳は,沖縄にやって来た頃からお世話になっている星見場所。山頂まで車で行けて,施設も整っている,はずでしたが,なんと営業終了で,今は廃墟のようになっていました。ともあれ,きちんと整地されていて,星を見るのに差し支えない状況ではありました。

さて,問題のH-ⅡBロケット。どのように見えるのか,全く予想が立たなくて,3~4等級の光点がゆっくり動いていくのだろう,低い雲に阻まれて,よく見えないかもしれない,と思い込んでいたのです。

ところが,ところが。

打ち上げから1分ほどしてから,真っ赤な輝線がスゥっと立ち昇ってきました。マニュアルモードで絞り開放,シャッター速度最長,感度最高にしてあったので,完全に露出オーバーでした。それが,こちら。トリミングして色調補正してあります。

H-IIBF4,SRBを燃焼させて上昇中

この後,SRBの分離もしっかり視認できて,そこから,ロケットの輝きが急速に拡大していったのです。まるで,彗星のコマのよう。大慌てで,シャッター速度を変えてとったのがこの一枚。続くショットが冒頭の一枚です。

H-IIBF4,SRBを分離して第1段が燃焼中

やがて,ロケットが月の下に差し掛かる頃,SRB分離付近の噴煙が青白く輝き出しました。夜光雲になったようです。それは見事な光景でした。

IIBF4,月の下を進む

こちらは噴煙の拡大。まだ地平線の下にある太陽からの光を受けているので,噴煙の高度によって,グラデーションがキレイでした。

IIBF4,まだ暗い空に輝く噴煙,夜光雲か?

この噴煙,かなり長時間残っていて,夜明け直前には,こんな姿に。まるで龍が天に昇っていくように感じられました。

IIBF4,噴煙が天に昇る龍のよう

予想以上の大きさ・明るさで,ロケット打ち上げ観望初体験は大満足でした。

2013/08/04 名護市多野岳

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お高い証拠

この日の野外活動は,もう大変。デスクワーク漬けの生活で体調も不充分だったのですが,きつい登りにふらふら。久し振りに貧血昏倒しそうになって,肝心の観察・撮影は殆ど出来ませんでした。やって来たのは,おなじみの県民の森。でも,いつもと違い,熱田側の登山道から入山です。

両錐石英

で,この日のお目当てが,こちらの両錐石英。高温型とも呼ばれるようで,溶岩が573℃以上の時にこの形で結晶するそうです。バックの平行線は6mm罫のノートですから,その大きさが想像できると思います。この結晶を含む母岩がこちら。

石英斑岩中の風化クロウンモ

金色に輝く鉱物がたくさん入っていますが,これは風化したクロウンモ。石英斑岩という岩石になるそうです。そして,何と,この山まるまる貫入岩脈なんだとか。う~ん,なんともスケールが大きくて,その点でも目眩がしそうなお話です。

後日,また訪れて,今度は自分で採集してみたいものです。

2012/09/08 恩納村安富祖県民の森

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瑞兆となるかな

彩雲に大型ヘリのシルエット

台風が過ぎ去って一日,夕焼け空が虹色に輝いていました。初めて見た彩雲です。

この状況に気づいたのは,運悪く運転中。もうすぐ目的地だったので,ぐっと我慢して,停車したら,すぐにカメラを掴んで撮影に。でも,こういった現象は,刻一刻と変化してしまって,見つけた時の様子は,二度と現れないですね。

選んだ一枚は,偶然通りかかった大型ヘリのシルエット。コントラストが引き立つかな,と思います。

この現象,県内各地で見られたようで,翌日の新聞にも取り上げられていました。
「雲に虹の彩り「彩雲」那覇で観測」沖縄タイムス
与那原町での観察

2012/08/29 那覇市

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夢か現か幻日か

今日もちょっと出遅れたと,気ばかり焦る,出勤ドライブ。ふと視線を上げると,太陽が暈をかぶってる。というか,彩雲みたいになってるぞ! いや,あの輝きは…

内暈と幻日,上部タンジェントアーク

ということで,急遽脇道に入って停車し,撮影したのがこの一枚です。中心の太陽を隠すために,道端の街灯を使っています。太陽を取り囲むように,内側が赤い円があります。内暈(22度ハロ)です。その左端に暈からちょっと離れて白く輝く斑点。幻日です。英語ではsun dogっていうんですね。何ででしょう? 撮影しているときは,こちらの幻日に夢中で気づかなかったのですが,内暈の上部に下に凸の弧が接しているように見えます。虹のように色づいてはいないのですが,位置的には上部タンジェントアークになります。もっと,注意深く観察すればよかったなぁと悔やまれます。

でも,あまりグズグズしてると道路が混み始めるし,撮影場所は駐屯地の入り口で,背後には迷彩服着た陸自隊員さんたちが並んでるしで,いろいろ慌てていたんです。理想的な状況ではありませんが,この目でしかと観察したので,次に出会った時には,もっと落ち着いて,ゆっくり撮影したいものです。

2012/07/17 07:40頃 那覇市

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これって,かなり,珍しい!? グリーンならぬブルーフラッシュ

ブルーフラッシュ,blueflash

グリーンフラッシュという現象は知っていたので,あわよくば,とシャッターを切ったら写っていた,という一枚です。

緑というよりは,明らかに青い。

グリーンフラッシュが終わりかけるところ,つまりシャッターが遅かったのか,と考えていました。でも,調べてみるとそうでもない。以下のリンクのように,かなり稀な現象のようです。

Wikipedia 英語版
Very occasionally, the amount of blue light is sufficient to be visible as a "blue flash".
BBC Weather Centre
On very rare occasions, the atmosphere may be clear enough to allow some of the blue light to reach us and cause a 'blue flash' as the sun sets.

水平線に日が沈む

この日の日没は,こんな感じ。水平線に雲があったので,正直余り期待していませんでした。でも,ちょうど雲の間の僅かな部分に沈んでいったため,この一枚が撮影できたようです。

いろんな偶然が重なってのブルーフラッシュでした。

2010/08/14 那覇市

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