7度目の旅立ち

H-ⅡBロケット7号機の飛跡

度重なる打上げ延期で,予定時刻がだんだんと早くなり,遂に午前2時52分に。

さすがにこの時刻だと夜明けまで時間がありすぎて,4号機の時のような見事な噴煙や夜光雲は望めないだろうなぁと思いつつも,見ないことには始まらないと遠征してみました。

仮眠をとって,目が覚めたら打上げまで1時間もありません。。慌てて車を走らせて,現地に着いたら2時45分。三脚立てて,構図を決めて,ライブ中継にアクセスして,シャッター切って,何とか写せた一枚です。

地平線から斜めに立ち上がる赤い線,種子島宇宙センターから打ち上げられたH-ⅡBロケット7号機の飛跡です。TG-4のライブコンポジット機能を使ってカメラにお任せで2分間露光しました。

その後,夜明けまで待ってみましたが,夜光雲は視認できず。県内から撮影に成功した方もいらしたようですが,わたしの機材と腕では如何ともしがたいな,と思います。

Natural History とは,あまり関連がありませんが,記念写真として。

2018/09/23 八重瀬町八重瀬公園

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69のキセキ

環水平アーク

今日は朝からその気配。空一面に薄い雲が広がっていて,何か大気光象が見られそうだと気をつけていたのです。すると,お昼休みの空に虹のような輝きが。

この現象は,環水平アーク。

見つけたときは,文字通り輝いていました。虹なんかよりももっと強い輝きで,明度・彩度共にずっとずっと高く感じられました。後から「空の虹色ハンドブック」(文一総合出版)で調べてみると,太陽高度との関係があるとのことです。測っておけばよかった,とツイートしたところ,著者の一人,池田さん(@keii_iiek)から約69度で,最も明るくなる頃だとご教示いただきました。

環水平アーク

いや,それにしてもウツクシかった。


そして,直後には日暈(22度ハロ)も見られました。

お昼時だったこともあり,周囲の人にも知らせてあげることができて,たくさんの人に見てもらえました。

日暈(22度ハロ)

後日談。
翌日,地元紙が記事にしてくれていたのですが,残念なことに「彩雲」として取り上げられていました。ちょっと調べればわかることですから,新聞記事の信頼にもかかわるのに,と思いました。

2018/04/19 13:31頃 那覇市

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空のΩ

馬蹄雲

沖縄の冬はどんより曇天の日が続きます。が,この日は青空が広がり,ちょっとだけすっきり気分。風に乗って流れていく雲を見て,そんな気持ちになっていました。

ふと気づくと,不思議な形の雲。第一印象は,くるっと折れ曲がった飛行機雲。また,米軍か自衛隊が何か飛ばしたのかなぁ,こんな市街地の上空で何やったんだろう?空港からチービシの辺りかなぁ,なんてことを考えていたのですが,全然ちがいました。

これは純然たる自然現象。馬蹄雲というそうです。言われてみればその通りの形。ただカメラを取りに行っている間にもどんどん形が変わって,数枚撮影しているうちにほぐれるようにして消えてしまいました。

上昇気流によってできた積雲が消えゆくときに発生するそうで,継続時間が短いために見られる機会が少ないのだそうです。そう聞くと,かなりうれしく思いました。

2018/01/16 那覇市

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日傘に触れる 虹色の弧

日暈(内暈)と下部タンジェントアーク

「傘」じゃなくて,正しくは「暈」,というのは前回も使った言い回しですね。

市街地を移動中に太陽の周りに輪ができているのに気づき,慌てて見晴らしのいいところに登って撮影した一枚です。撮影準備ができた頃には,日暈がずいぶん薄くなってきてしまったのですが,その下部が虹色に光っていました。拡大すると,こんな感じ。

下部タンジェントアークの拡大

調べてみると,「下部タンジェントアーク」という現象のようです。太陽高度が30~22度の場合に限って見られるようで,このためもあって,見られる機会が少ないんだとか。下があるなら上も,ということですが,撮影時には上側には何も見られれないようでした。

上部タンジェントアークと外接ハロ

が,日暈に気づいてすぐに停車して,とりあえず撮った一枚をよく見ると…何となく,「上部タンジェントアーク」も写っているようです。そして,全体としては,左右に引き伸ばされた楕円のような,外接ハロになっているようです。

2014/08/16 16:15-16:30頃 那覇市

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今年も みどり……そして,渡名喜残照,三度

greenflash

夏本番になって,今年もいよいよその季節。ということで,晴天に恵まれたこの日から日没に注意していたのです。ですが,残念ながら,日が沈む当にその方向に雲があって,キレイなフラッシュとはなりませんでした。でも,この時期が観測好期であることは確かめられたかな,と思います。

そして,この直前,渡名喜島の北側に沈まんとする夕陽です。

渡名喜残照,三度

こちらは去年のグリーンフラッシュ。今度青いのに会えるのは,いつになるでしょうか。

2014/07/26 那覇市

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ヒージャーぬクス

ヒージャーぬクス,マンガンノジュール

と方言では呼ばれているそうです。漢字で書くと「山羊の糞」。雨上がりで,ツヤツヤしてたら,そんな感じが一層増してしまうかも。写真は演出なしの産状で,こんな感じで,ポロポロと散らばっていました。

ただ,この場所では小粒なのが多くて,大抵のものは直径が5mm以下。10mmクラスは極めて稀なようです。内陸になるほど径が大きくなるそうで,15mm程のものを分けて頂きました。

で,この正体は何かというと,マンガンノジュール。酸化マンガンの塊です。物質名はわかっても,その形成過程はまだ謎のまま。ですから,正体は…というのは言い過ぎかもしれません。

ヒージャーぬクス,マンガンノジュールの産状

2013/11/09 読谷村残波岬

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山ほどないから 動いちゃう

台風で動いた巨礫

それでも,見上げるほどの巨礫なんですが。

基盤岩の白っぽいところ,どうやら,この岩が動きながら表面を削りとって,風化していない新鮮な部分が現れてしまった,ということのようです。この場所の右手側,崖がV字状になって10m近く下がっているところがあって,それに沿って,激浪が打ち寄せるらしいのです。

岩の下に置いてあるペットボトルは500mlサイズ。いかに大きな岩かを感じてください。

でも,上には上があるもので糸満市荒崎のカサカンジャー岩Google マップで確認できるんですから,凄まじいことです。

2013/11/09 読谷村残波岬

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今年は みどり

グリーンフラッシュ

グリーンフラッシュ

3年前に,たまたまブルーフラッシュを撮影できたので,それ以来気をつけているのですが,なかなか機会を得られずにいました。この日は,水平線まで晴れ渡っていたので,もしや,とカメラを持ちだしてみました。

連続して撮影した2コマですが,その間に,これだけ沈んでしまうんですね。露出もピントも,まだまだですが,緑に光っているのは記録できたと思います。グリーンフラッシュという現象,県内では盛夏のこの時期,よく見られるのかもしれません。

2013/08/11 那覇市

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飛び立つ こうのとり

実際には,飛んでいるのはH-ⅡB4号機。こうのとりは,この時点では,まだ積荷です。

H-IIBF4,ヤンバルを一跨ぎ

日本の宇宙ステーション補給機「こうのとり」4号機(HTV4)を搭載したH-ⅡBロケット4号機は4日午前4時48分46秒,種子島宇宙センターから打ち上げられました。こちらのサイトの予報によって,沖縄県内からもロケットが見えそうだ,というので,北方が開けているのはどこかなぁと目星をつけて,白羽の矢を立てたのが,ここ多野岳,というわけです。多野岳は,沖縄にやって来た頃からお世話になっている星見場所。山頂まで車で行けて,施設も整っている,はずでしたが,なんと営業終了で,今は廃墟のようになっていました。ともあれ,きちんと整地されていて,星を見るのに差し支えない状況ではありました。

さて,問題のH-ⅡBロケット。どのように見えるのか,全く予想が立たなくて,3~4等級の光点がゆっくり動いていくのだろう,低い雲に阻まれて,よく見えないかもしれない,と思い込んでいたのです。

ところが,ところが。

打ち上げから1分ほどしてから,真っ赤な輝線がスゥっと立ち昇ってきました。マニュアルモードで絞り開放,シャッター速度最長,感度最高にしてあったので,完全に露出オーバーでした。それが,こちら。トリミングして色調補正してあります。

H-IIBF4,SRBを燃焼させて上昇中

この後,SRBの分離もしっかり視認できて,そこから,ロケットの輝きが急速に拡大していったのです。まるで,彗星のコマのよう。大慌てで,シャッター速度を変えてとったのがこの一枚。続くショットが冒頭の一枚です。

H-IIBF4,SRBを分離して第1段が燃焼中

やがて,ロケットが月の下に差し掛かる頃,SRB分離付近の噴煙が青白く輝き出しました。夜光雲になったようです。それは見事な光景でした。

IIBF4,月の下を進む

こちらは噴煙の拡大。まだ地平線の下にある太陽からの光を受けているので,噴煙の高度によって,グラデーションがキレイでした。

IIBF4,まだ暗い空に輝く噴煙,夜光雲か?

この噴煙,かなり長時間残っていて,夜明け直前には,こんな姿に。まるで龍が天に昇っていくように感じられました。

IIBF4,噴煙が天に昇る龍のよう

予想以上の大きさ・明るさで,ロケット打ち上げ観望初体験は大満足でした。

2013/08/04 名護市多野岳

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お高い証拠

この日の野外活動は,もう大変。デスクワーク漬けの生活で体調も不充分だったのですが,きつい登りにふらふら。久し振りに貧血昏倒しそうになって,肝心の観察・撮影は殆ど出来ませんでした。やって来たのは,おなじみの県民の森。でも,いつもと違い,熱田側の登山道から入山です。

両錐石英

で,この日のお目当てが,こちらの両錐石英。高温型とも呼ばれるようで,溶岩が573℃以上の時にこの形で結晶するそうです。バックの平行線は6mm罫のノートですから,その大きさが想像できると思います。この結晶を含む母岩がこちら。

石英斑岩中の風化クロウンモ

金色に輝く鉱物がたくさん入っていますが,これは風化したクロウンモ。石英斑岩という岩石になるそうです。そして,何と,この山まるまる貫入岩脈なんだとか。う~ん,なんともスケールが大きくて,その点でも目眩がしそうなお話です。

後日,また訪れて,今度は自分で採集してみたいものです。

2012/09/08 恩納村安富祖県民の森

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