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幼い頃から身に付いたイメージというのは,なかなか払拭されないもので,そこから外れたものに出会ったときには驚きと新鮮な感動があります。
ハガタフタオ 最近よく見るようになった蛾の仲間では,何といってもフタオガの類。蛾というと,シャクガのように平たくとまるものやドクガのように屋根型に羽を畳むものと,決め込んでいたのです。それを打ち破ってくれたのが,アマミマルバネフタオ。翅が波打っているんですから。

そして,この一枚はハガタフタオ。アマミマルバネフタオよりも波打ち方が弱くて,その分よくわかるかなと思います。前翅外縁が翅脈に沿って2ヶ所で突出している様子から「ハガタ」と名付けられたようです。後翅に2つある尾状突起は,翅が波打っているためにわかりにくくなっていますね。

2006/06/01 渡嘉敷村国立沖縄青少年交流の家

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とまる場所を間違えている

サザナミシロアオシャク
渡嘉敷島の玄関口,渡嘉敷港と渡嘉敷集落のすぐ後にそびえる山の頂に交流の家の施設はあります。周囲はこれといって建物もなく,夜になると施設の照明だけが煌々と辺りを照らしています。そのためか,宿舎の外壁でたくさんの蛾を見ることができました。

写真の蛾もその一つ。鮮やかな緑色の翅が大変印象的なのですが,いかんせんコンクリートの上ではとても目立ってしまいます。この蛾は,サザナミシロアオシャク。アオシャク亜科というのがあるそうで,これに属する多くの種類は緑色の翅を持っています。木の葉の上にとまって捕食者の目を欺くように進化してきたのでしょう。平たい姿勢といい,見事な擬態なのですが,この場所では逆効果ですね。

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頭が無いのも 見慣れてきた

ホソミスジエダシャク 見慣れぬうちは,その姿が異様に感じられたシャクガの類。翅を広げてとまった姿は,頭を断ち切られたように見えるのです。けれども,もちろん張り出した胸部に隠れているだけなのです。

こちらのフタツメオオシロヒメシャクと,そっくりな姿でとまっているのは,ホソミスジエダシャク。窓枠なので,大変目立っていますが,木の幹ならば,きっと擬態の効果もあるだろうなぁと想像される斑紋です。


問題は,「ミスジ」とはどの3本か?ということです。翅の中程に暗色部があって,その基部側・末端側は明色部。更に外側に暗色斑を結ぶように不明瞭な暗色帯があるのですが,そうすると四筋になってしまいます。筋の見立てが違うのか!?

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夜更けのランナー

スジアオゴミムシ
ちょっと時間を間違えて出てきてしまったんじゃないか,そう思わせる昆虫です。本来は夜行性で,地表を徘徊しながら他の昆虫を食べているんだそうです。

この日は林道脇の側溝を,かなり足早に走っていました。デジカメのAFが合焦する頃には,フレームから外れてしまっているのです。それでも何とか追い回して,ようやく撮影できた一枚です。頭部・胸部の特徴的な金属光沢と,鞘翅の筋状隆起がハッキリと写せました。

この虫は,スジアオゴミムシ。図鑑では体長23mmとあります。数字からはあまり感じませんが,野外で出会ったときの印象は「大きいっ!」というものです。この大きさ,そして色合い,筋状隆起となかなか貫禄がありました。

2006/06/01 渡嘉敷村国立沖縄青少年交流の家,北方の林道

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これぞ 青目

アオメアブ
数日降り続いた後の晴れ間だからか,この日は虫たちも活発に活動していたようです。道路脇の草むらに目をやると,茶褐色の大きな虫が飛び回っていました。体型からムシヒキアブの仲間だと,すぐにわかります。レンズを向けて構図とピントを合わせ,さぁレリーズと思った瞬間,ファインダーから消えてしまいました。慌てて周囲を探すと,ぐるっと一回り飛んで元の場所に戻ってきたのですが,何かを抱えていました。どうやら狩りの瞬間に立ち会ったようです。

この虫は,アオメアブ。以前紹介したシオヤアブに比べると,体色,特に和名の由来になった青く(実際は緑)輝く複眼が特徴的です。獲物の方は,その大きさと紋様から,オキナワツヤハナバチではないかと考えられます。

2006/06/01 渡嘉敷村国立沖縄青少年交流の家,北方の林道

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このサイズなら,4回分

トビモンオオエダシャクの幼虫
滅多に車が通らないからか,渡嘉敷島の路上では,いろいろな動物を見ることができました。この尺取り虫もその一つ。見慣れた種類に比べると,桁外れに大きいのです。体長が長いことはもちろんですが,その太さにボリューム感を感じました。10cm近くある体で,ゆっくり尺取り運動していました。

これは,トビモンオオエダシャクの幼虫。成虫はこんな姿になるようです。大きな体だけでなく,その頭部も大変特徴的。角のように2本の突起が飛び出しています。こちらのサイトでは犬のような顔つきと紹介されています。若齢幼虫の時は,もっと細長くて,より角らしく感じられます。

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Cecil を思い出す

アカマタ
Cecilってものを見たことはないのですが,それでも,すぐに頭に浮かんできてしまうのです。ピアスンのパッペティア人。ちょうど,最新刊(といっても文庫版)を手に入れて,全体を読み返していたところなので。

整備の行き届いた林道でのハイキングは快適そのもの。ゆっくり歩きながら,道路脇の藪や側溝で生き物を探します。そんな中で同行者が見つけてくれたのが写真のヘビ。この時は,路肩から擁壁を伝って崖下へ降りたかったようで,こちらには見向きもせずに進路を探していました。そのために,かなり近寄って撮影できたのですが,それでも動きが速くて,ややピンぼけになってしまいました。

このヘビは,アカマタ。気性の荒いことで知られているので,迂闊には手を出せません。まぁ,ハブよりは気軽に撮影できましたが。この後,ブロックの継ぎ目をうまく使って,垂直に降りていきました。

2006/06/01 渡嘉敷村国立沖縄青少年交流の家,北方の林道

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虹の色を表現するには

ヒメニシキキマワリモドキ
渡嘉敷島の林道は予想通りほとんど車が通りません。というか,職員の話によると,この先は行き止まりになっているそうなので,施設の裏門から始まるこの道を通るのは,総て関係車両ということになるのでしょうが。

そんなわけで,アスファルトの上でもいろいろな動物を観察することができました。写真の昆虫もその一つ。道路脇の側溝の縁を足早に歩いていました。

この虫は,ヒメニシキキマワリモドキ。その名の通り,虹色に輝く鞘翅が印象的です。実際には1cm程の大きさなのですが,ずいぶん目立っていました。こちらのサイト(台湾)によると,漢名は「紫斑迴木蟲」となるそうです。「ニシキ-」よりは「紫斑-」の方がふさわしいかな。ちなみに,別属ですが,オオニシキキマワリモドキというのも宮古・八重山に分布するそうです。

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黄色くないけど…

キベリヒゲナガサシガメ 交流の家の敷地を出て,北へと向かう林道を歩きました。緩い下り坂でキレイに舗装されていて,大変歩きやすい道でした。

そんな道路脇の茂みで見つけたのが,このカメムシ,キベリヒゲナガサシガメです。緑に繁った草むらの中で,赤い体が大変目立っていました。サシガメ,という名前の通り,動物食のカメムシで,小型昆虫などを捕えて,口吻を突き刺し,体液を吸い取るのだそうです。

ところで,和名の「キベリ-」の由来。こちらのページでも取り上げられていますが,明らかに「赤縁」ですものね。


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ずいぶん白く感じる

リュウキュウウラナミジャノメ
雨の合間を縫っての渡嘉敷島散策,施設内ではオモシロ味が感じられないので,林道へ出てみました。林道といっても,キレイに舗装された道です。側溝周辺も草刈りされていて,快適なハイキングになりました。

この林道散策で目についたのが,この蝶。素早く飛び回って,なかなかとまってくれません。大きな目玉模様で,すぐにジャノメチョウの仲間だろうとわかります。ところが,以前観察したリュウキュウヒメジャノメに比べると,飛んでいる姿がとても白っぽいのです。とまったところを撮影して,ようやくその訳がわかりました。

この蝶は,リュウキュウウラナミジャノメ。その名の通り,後翅の裏側は白いさざ波模様です。薄暗い林縁や林間の草地を生息地にしていて,食草はイネ科・カヤツリグサ科の草本。このことからすると,もっと観察していてもよさそうですが,多化性のリュウキュウヒメジャノメに対して年2化性ということですから,目にするチャンスが少ないのかもしれません。

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