しきりに こちらを 気にしてる

サキシマキノボリトカゲ

お目当てにしてやって来たサガリバナ群生地を離れて,川沿いをウロウロ。「川」というよりも,土地改良で整備された放水路,しかも水が流れず淀んで溜まって池のようになってしまった,さらに不法投棄の粗大ゴミも一杯,といった有様なのですが,島にとって貴重な水辺環境なのは間違いありません。

そんな藪の中で,なにやら動くものを発見。今回はかなり近づくことができました。サキシマキノボリトカゲ,です。

枝葉の陰から望遠で捉えた一枚です。デジカメ内蔵の非力なフラッシュでも明るく撮影できました。

サキシマキノボリトカゲ

一方,やや引いて撮ったのがこちらの一枚。鼻先から尾まで全てを収めようとすると,こんなサイズになってしまいます。樹上生活への対応なのか,尾がとても長くなっていますね。

2019/04/29 宮古島市

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スミレの上で ひと休み

ミヤコヒキガエルの幼体

荒れ放題の親水公園で草をかき分け歩いていると,足元でもいろんな動物が見られます。多くは,突然の侵入者を逃れるために飛び出していくバッタやコオロギの仲間たちです。

が,今回はちょっと違ったものが見られました。

2cmほどの黒い影が動き回っているのです。跳び上がることはないのですが,けっこう素早い。しばらく追いかけ回して,ようやく全身が見られるところで撮影できました。

この黒っぽいカエルはミヤコヒキガエルの幼体です。上陸してからどれくらい経つのでしょうか。1年くらいかなぁ。このくらいの大きさだと,いろんな捕食者から狙われているのでしょう。成体ののんびりさとは対照的でした。

夜になって,2010年5月に成体を観察した場所に行ってみると,だいぶ数は少ないですが,活動しているのが観察できました。こちらはライトを向けてもジッとしてくれています。正面の低いところから撮影できました。

ミヤコヒキガエル,正面から

2018/04/25 宮古島市城辺福里地下ダム資料館・下地

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黄色い体は夜間の徴

リュウキュウカジカガエル

日も暮れて,あたりは真っ暗。とはいえ窓辺は明るい施設の中庭。何と,カエルがいました。

2階の廊下に囲まれたわずかな空間,外部とは上空と排水口のみでつながっているこんなところにも野生生物はいるんですね。ビオトープっぽく水場が設けてあることも,カエルの生活に役立っているのでしょう。

このカエルはリュウキュウカジカガエル。昼間はこんな体色ですが,夜になるとオスのみ黄色っぽく色を変えるんだとか。確かに褐色の個体も近くにいました。繁殖してオタマジャクシが見られるのか,たのしみなところです。

2017/07/13 那覇市

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偉大な発明だったと つくづく思う

ブラーミニメクラヘビ

所用で訪れた宮古島,車を止めて荷物を持ってとゴソゴソしていると,同行者から何かいるという声。行ってみてビックリ,なんとブラーミニメクラヘビでした。県内の大抵の島にいる普通種ですが,これまた,なんと,これまで見たことなかったのです。思いがけない出会いでした。

で,撮影しようとするのですが,かなり俊敏。まさに,蛇の動きです。仕方なく,捕まえてみたのですが,ここでまたまたビックリ。かなり力強いのです。小さな体からは予想できない抵抗でした。ということで,このタイトル。脊椎ってすごいですね。

この一枚は地面において,逃げ去るところを写した一枚から。かなりブレてますが,全身を捉えられているので。初見の記念ですね。

2016/08/07 宮古島市

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この子も ラナたん

ウシガエル

被写体を求めて公園内をウロウロ。日本庭園の池には水が流れるようにしてあるんですね。トンボが飛び交っていますが,今日のカメラは接近撮影用。木の上の方にとまっているセミも眺めるだけ,です。と,池の向こう岸に大きなカエル。水から上がって全身が見えています。大慌てで回りこんで,正面から撮った一枚です。

木陰で光が足りない上にデジタルズームで画面が荒れていますが,これまた記念碑的に。

このカエルはウシガエル。鼓膜が大きいことが特徴だそうで,この個体のように目の倍くらいあるのは雄の特徴なんだとか。口も大きくて耳元まで裂けてますね。この口に入るサイズなら,何でも食べてしまいそう。沖縄県内にも移入・定着しているそうですが,淡水環境に行くことがないからか,まだ見たことがありません。たくさん入手できるようだと,いろいろ使い道はあるのにな。

2015/07/26 東京都墨田区,都立横網町公園

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眩しさに 瞳を細めて

141209hemidactylus_frenatus03

もうすぐ正午という時間帯。ふと気づくと,ベランダの水槽にヤモリがはりついていました。それも,なぜだか,水槽の内側。これは腹面側を撮影する絶好のチャンス!とばかりに,カメラを持ち出してみました。

始めは少し離れたところから。で,動く気配がなさそうなので,背面からも狙ってみました。この一枚は時計回りに90°回転させてあります。

このヤモリは,ホオグロヤモリ。南西諸島ではごくごく普通の種類です。宮古島渡名喜島で撮影したのは,日が暮れて,ずい分経ってからでした。このため瞳孔が開いてまぁるいお目々になってます。

でも,この時は背中から陽を受けて,まるでまぶたを閉じるように瞳孔が細くなっていました。これはこれでカワイイと思えるのですが,どうでしょう。

腹面から撮影できたこともあって,指下板が二列に並んでいることもよくわかりました。

2014/12/09 那覇市

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ニホンといいつつ リュウキュウの

ニホンカジカガエル

名実不一致の一例かな。

このカエル,県内ではちょっとした林などでよく見られます。林床をピョンピョン跳ねて,うるさいくらい。市街地にもいるそうですから,気をつけて探せば,もっと見つかるかも。この日は,末吉公園で行なわれた自然観察会で,姿を見せてくれました。

パッと見て,これまでに撮影してきたカエルたちに比べて,スリムで足長に見えます。すぐに跳んで姿を消されて,これまで撮影できていなかった先入観かもしれませんが。

このカエル,和名はニホンカジカガエル。本州・四国・九州に分布する同属のカジカガエルに対してつけられた和名なのでしょう。学名がBuergeria japonicaですし。でも,こちらの分布は口之島以南だとか。「ニホン-」には,やっぱり無理があるんじゃないかと。

あぁ,トカラ列島となると「リュウキュウ-」も無理か…。

2010/11/20 那覇市末吉公園

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トカゲが カエルになってしまった,という話

ミヤコヒキガエル

久し振りの宮古島。今回のお目当ては,海岸棲のミヤコトカゲ。けれども諸般の事情と行き当たりばったりのフィールドワークでは,やっぱり出会えませんでした。

ということで,ミヤコヒキガエル。

中国に分布するチュウカヒキガエルの亜種になるそうですが,国内では宮古島・伊良部島にのみ自然分布するという,ちょっと変わったヒキガエルです。

宿の近くの海岸沿いの公園で,夜になると至る所で見られました。ライトで照らしながら近づいても,逃げないんですね。典型的な色彩では腹部の縞が黒くなるようですが,この個体では背面と同じような褐色になっています。

1997年に撮影したものと構図がほとんど同じなことに,何だかなぁというカンジです。

2010/05/03 宮古島市下地

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壁に向かって大きくジャンプ…したわけないか

ヘリグロヒメトカゲ どうも,このポーズがこちらに似ているものですから。

本来は落ち葉の積もったような林床で生活しているヘリグロヒメトカゲですが,このときは,コンクリの壁によじ登っていました。しばらく見ているとこちらに気付いたようで,首を曲げて一頻り睨みつけた後,ポトリと落ちて,落ち葉の下へと帰って行きました。

2009/09/26 沖縄市知花城跡

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エラブというイラブー

エラブウミヘビ
久高といえば,やっぱりこれを期待せずにはいられません。もちろん,海洋生物ですから,県内各地で見られるのですが,観光客にもよく知られた久高島の特産品,「イラブーの燻製」の材料ですから。

で,今回の巡検では,このイラブーを捕る場所(イラブーガマ)まで見学しにいったのです。その時見えていたのがこのカット。体の一部しか見えていないのですが,こちらのサイトを参考に,黒帯の太さなどから同定しました。

このイラブーはエラブウミヘビ。青く輝く鱗がとってもキレイです。サイトの記載によると,昼間はこうして陸で休んでいるようです。ウミヘビのイメージがちょっと変わりました。

2008/09/20 南城市久高島

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