盛り上がり 積み上がり

クロホシテントウゴミムシダマシとウズタカダニ科の一種

陸貝探しで必ずチェックするのは,遊歩道沿いに作られたコンクリ施設。擁壁だったり,東屋だったり,拝所だったり。もちろん拝所には,入らないようにしているのでその外側ということになりますが,とにかく暗くてジメジメしたコンクリートは陸産貝類にとって大事な生息場所です。

で,そんな場所で見つかるのが,このクロホシテントウゴミムシダマシ。8月の観察では交尾ペアがたくさん見られたのですが,今回は個体数も少なめで,忙しなく歩き回っている。進行方向で待ち構えて撮影した一枚です。

で,PCの画面で確かめてみてビックリ。すぐ横に,なにやら8本脚のものが写っている。大きさは1mm程。このサイズになると,野外ではなかなか気付かないですね。で,その正体は,フォロワーさんに教えていただき,ウズタカダニ科の一種らしいとわかりました。ササラダニ亜目に入るそうで,気付いていれば,深度合成とかしてしっかり撮影していたのにと悔やまれます。

このダニ,成長に伴う脱皮殻を背負っているんだとか。この個体は4層背負っているので,成体になっていると考えられます。う~ん,奥深きダニの世界。

2017/05/04 宮古島市

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もうすぐ産まれる のかな?

ヤエヤマサソリ

ようやくミヤコウズグモの巣見つけて,ちょっと興奮気味。AFがうまく合焦しないので,いろいろ設定変えながら何枚も撮影。この巣が遊歩道の外にあったので,擬木に掴まりながらシャッターを切っていたのですが,ちょっと姿勢を変えた弾みに,ポロリと擬木から破片が落ちてしまいました。古くなって鉄筋が膨張していたんですね。おやまぁ,ごめんなさいと心の中でお詫びして,ふと気付くと鉄筋の横に何かいる。なんと,サソリでした。あまりに尻尾が小さいので,サソリモドキというやつかとも思ったのですが,その先端には控え目ながら毒針がついていました。

このサソリは,ヤエヤマサソリ。おっかなびっくり人差し指を近づけて撮った一枚です。が,あとから調べてみて,さらにビックリ。人にはほぼ無害,毒も弱いし,皮フを貫けないのだそうです。

さらにさらに,この種は単為生殖をするんだとか。一匹いれば繁殖可能。う~ん,連れて帰ってもよかったかも。でも,肉食系は餌の確保が大変だしなぁ。

節間が白く開いているのは子虫を出産間近なんだとか。ますます,う~ん,です。

こちらは,何度もフラッシュを焚いたので,威嚇されてしまったときのもの。こうしてみると,それなりにワイルドかな。

ヤエヤマサソリ

2017/05/04 宮古島市

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ぐるぐる渦巻き さて,どちら?

ミヤコウズグモの雌

今年もやって来ました,宮古島。今回の主たる目的は,昨年8月に観察した渦巻きの主を撮影すること。島を離れてから固有種と知ったミヤコウズグモです。

が,昨年の観察地に着いて愕然。全く網(かくれ帯)が見つかりません。あんなにたくさんあったのに何故???と疑問が膨らみます。梅雨入り前と季節が早かったからか,そうとはわからなくても環境条件が変化していなくなってしまったのか。いろいろ考えながら,渦巻きを探して林の中の遊歩道を歩きます。

しばし歩き回ってようやく見つかったのが,この一つ。ですが,薄暗い林の中で蜘蛛の巣にピントを合わせるのはなかなか難しい。何しろクモ本体は網の裏側にいます。レンズを上に向けるようにして,AF頼みで露出設定を変えながら何枚も撮影して,ようやく見られる一枚となりました。

膨らんだ腹部とかくれ帯のようすから,ミヤコウズグモの雌と考えられます。気になっていた渦の向きは,やはり反時計回り(上から見て)。渦を作るクモからすると,時計回りに作っていることになります。ただし,まだ観察例が2例ですから,もう少しサンプル数を増やさないと,なんとも言えませんね。

2017/05/04 宮古島市

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ハエトリの蠅捕り

マミクロハエトリ近似種雌の狩り

わたしのものだからね!という強い意志を思わせる目線が感じられますが,もちろん「目」といってもヒトの眼球とは全く構造が違いますが,円い構造が一対,正面を向いていると,それはもう目線を感じてしまいますね。

このクモはハエトリグモの仲間。で,種名は何かということですが,Twitterのほうでご教示いただいたことによると,「マミクロハエトリに似た、名前の決まっていない種類」とのことです。う~ん,ハエトリの世界,奥が深い。

マミクロハエトリ近似種雌の狩り

この一枚,TG-4とFD-1の組み合わせで撮影しました。獲物の蠅の方もよく写っています。が,こちらも種名は不明。センチニクバエのようにも思えますが,決め手に欠けます。背中も写しておけばよかった。

2016/10/12 那覇市

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こんなとこにも 未記載種

ハエトリグモ未記載種

通りすがりにふと気付く,建物の壁にハエトリグモ。う~ん,何だろう,と思いながら,とりあえず撮影。こんな時は,TG-4とFD-1の組み合わせで。ですが,そこは目のいいハエトリグモ。なかなかピタリと止まってくれませんし,フラッシュの瞬間に跳んでしまったり(文字通り),なかなかいいショットになりません。結局,フラッシュはオフにして何とか写せた一枚です。

写真を見て,触肢に白い毛が密生,斑紋も特徴的ですぐわかるだろうと思ったのですが,残念。Web図鑑で絵合わせしても種名は不明でした。

と,そんなこんなをツイートしたところ,ハエトリひろばさんのご教示によって解決。何と,「名前がないやつ」なんだそうです。身近で目立つ生き物だと思うのですが,まだまだ未記載種がいるんですね。

2016/09/19 那覇市

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ぐるぐる渦巻き どちら向き

ミヤコウズグモの隠れ帯(メス)

陸貝を求めて林の中へ。木立の根元に不思議なモノが。日の出直後で横から差し込む朝日に渦巻き模様が照らされていました。

蜘蛛の巣だとはすぐにわかったのですが,その造形を面白いと思い記念撮影。

が,戻って調べて,なんてこったい。宮古諸島の固有種でした。辛うじてクモの姿が判別できるのですが,もっとよく観察しておけばよかったと悔やまれます。でも,まぁ,このときは陸貝メインというかオンリーのつもりで撮影に来てますから,仕方ないとも言えます。

このクモ,というか蜘蛛の巣(網)を作ったのはミヤコウズグモ。う~ん,なんか工夫のないストレートな和名です。ウズグモ科はクモ目で唯一,毒を持たないんだそうです。そんな点でも珍しい。南西諸島では島ごとの分化が進んでいるそうで,この種は宮古固有。何でそんなに速く進化したのでしょう?生活の仕方に関係があるのでしょうか。

谷川明男さんによる「クモと西表島」内の沖縄クモ図鑑,該当ページによると,この渦巻き模様はメスの作る「隠れ帯」というもののようです。次はオスの方も探さないといけませんね。

ところで,この渦巻き,いつも渦の向きは決まっているのでしょうか。たくさん張られていたのに撮影したのはこの巣だけという,これまた残念な結果。蜘蛛の巣だけでもまだまだ観察しなきゃいけないことがたくさんです。

2016/08/09 宮古島市

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鉢巻き模様も 単純じゃない

アダンソンハエトリの雄,背面から

毎度おなじみ,アダンソンハエトリの雄。今度は,真上から撮ってみました。遠目に見ている限りでは,真っ黒な体に白の鉢巻きをしているように感じるのですが,こうして拡大すると,かなり複雑な紋様があるんですね。頭胸部をぐるっと囲む鉢巻きの部分は腹部の帯や点と同じ乳白色。それに比べると,触肢の白は純白です。黒に見えていた体だって,飴色や茶色の微妙な色彩パターン。脚は縞々ですしね。

こちらは別角度から。画鋲と一緒に写せたので,その小ささがよくわかりますね。

アダンソンハエトリの雄,画鋲と一緒

2016/07/05 那覇市

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小っちゃいうちは 眼が大きい!?

ハエトリグモの幼体

ハエトリグモが続きます。

この一枚は,ベランダの壁に止まっていたもの。置いてあるプランターのムラサキゴテンに集まってくる小昆虫でも狩っているのでしょうか。

腹部の斑紋からすると,おそらくくアダンソンハエトリではないか,とも思うのですが,全く自信はありません。何より,小さなからだに不釣り合いなくらい大きい単眼が目を引きます。小さいうちからこんなに大きいのは,何か理由があるんでしょう。(クモにとっての)可視光の波長と屈折率の関係など,物理的な要因がありそう,と想像してますが,こちらも確証はありません。

ハエトリグモの幼体

2016/07/01 那覇市

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真ん丸お目々で 見つめてる

アダンソンハエトリの雄

購入して1年ほどになるTG-4に新しいアクセサリが出たので,さっそく購入してみました。が,撮影に出る機会がなかなかない。で,やっぱり身近なものでテストとなりました。

このクモは,アダンソンハエトリの雄。室内で普通に見られるハエトリグモですね。白い触肢を振る姿が印象的で,以前,こんな記事を投稿しています。

カメラを変えて,かなり近寄り,さらに拡大できたので,印象的な一枚となりました。

別な角度からは,こんな感じ。これだと横に並ぶ眼も写せて,いい感じです。

アダンソンハエトリの雄

2016/06/26 那覇市

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お食事中に お邪魔して

ハエトリグモの狩り

目がいいですからね,レンズを向けたら警戒して,そ~っと近付いたつもりでしたが,中断して逃げてしまいました。

ゲットウの花がたくさん咲いていて,近付いてみるとハエがいっぱい。花粉媒介をハエに頼っているのでしょうか,鈴なり状態でした。で,そうすると集まってくるのが捕食者たち。運良く出くわしたのがハエトリグモのお食事風景,というわけです。

撮影している時は,黒いからだに白い帯でアダンソンハエトリの雄と思っていたのですが,後からよく見ると,どうも違う。体つきがガッシリしているし,触肢が白くない。う~ん,難しい。

2016/05/20 南城市玉城字前川

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