どうしてみんな 赤・だいだい

まぁ,みんな,ということはなくて銀色のもあるんですが。

オオジョロウグモのオス 被写体を求めてウロウロしているときに見つけた,オオジョロウグモの巣。上手い具合に日が当たっています。そこで,すかさず同居人たちの撮影。今回はオスを見つけることができました。

この個体,左第3脚が失われているようです。主のメスと,バトルがあったのでしょうか。それにしても,ミナミノアカイソウロウグモといい,なぜ同居人は赤~橙色なのでしょう?

警戒色なのかな?

ということで,こちらの投稿で丸く囲んだクモはオスではなさそうです。ミナミノアカイソウロウグモのようです。

2009/08/18 南城市・真境名

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ハワイのものと よく似てる

ヤスデの一種 ふらりと立ち寄った知花城跡。狭い範囲で,濃密な生き物観察ができます。

虫除け対策をしっかりと整えたこの日は,じっくり撮影,といきたかったのですが,雨上がりの蒸し暑さにすっかり参ってしまいました。それでも,これまでに見られなかった生きものたちの姿に出会えて,大満足,の時間を過ごせました。


この一枚もそんなカット。遊歩道沿いの朽ち木に,逆さまになってしがみついているヤスデの一種です。盛んに木を齧っていて,次々と糞を出していました。それなら,頭を上にすればいいのに,と思うのですが,節足動物の循環系はこんなことでは負担にならないのかもしれません。

さて,種名はというと,これが(やっぱり)判らない。体長8cmくらいある大物なので,直ぐに同定できるだろうと考えていたのですが,甘かった。体型はヤエヤママルヤスデによく似ていますが,色彩や分布域が違いますしね。

こちらのハワイ産の種類とソックリなのが気になるところです。

2009/08/22 沖縄市知花城跡

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風と光で,牙 見える

ミナミノアカイソウロウグモ

この時期,県内各地の原野でよく見られる大きな蜘蛛の巣。その主はオオジョロウグモであることが多いのですが,オモシロイのはその巣に同居している小さな蜘蛛たち。

この一枚も,そうした同居人(?)のミナミノアカイソウロウグモです。以前紹介した渡名喜島産の個体は,撮影条件が悪く,今ひとつの写り具合でしたが,今回は明るい場所で,風もなかったために,鮮明に撮影することができました。

こうして見ると,鋭い鋏角や大きな糸疣があって,やっぱり捕食者なんだなぁと思わされます。腹部の模様は,何だかカワイイんですけどね。

2009/08/18 南城市大里・真境名

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大物ゲット!

ずいぶん前に撮影したものですが…

オオジョロウグモ,クマゼミをゲット この日は おきなわ石の会 の野外巡検。
集合場所の廃校で,やっぱり生き物探しです。トイレを借りに敷地内をウロウロすると,こんな場面に出くわしました。

このクモはオオジョロウグモ。以前は久米島産を紹介しました。獲物の方はリュウキュウクマゼミ。横から撮影できたので,触肢や鋏角のようすがよく判ります。まさに,ガブッといっちゃってる状態です。小さな赤いクモが集まってきてるのも判りますね。

2009/07/25 名護市底仁屋

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灰色の目 に,ご注目

正しくは,眼柄という部分ですが。

ヤエヤマシオマネキ

オカミミガイの仲間を求めてやってきた,漫湖のほとり。でも,そんなに簡単には見つからない。足回りの準備が不充分で,干潟に降りられなかったこともあります。

その,降りるのを断念した理由がこれ。ヤエヤマシオマネキです。こちらのページで解説されているように,この種は比較的軟らかい底質を好むのです。

通行量のとっても多い橋の下で,かなり大きな個体群が見られました。サイズもいろいろだったので,擬個体群ではなくて,この場所で新規加入も見られるのではないか,と考えられます。

これまで紹介したUca 属は,


  1. オキナワハクセンシオマネキ 沖縄島大嶺海岸

  2. ルリマダラシオマネキ 沖縄島大嶺海岸

  3. ベニシオマネキ 沖縄島慶佐次


があります。ヒメーを撮影しないといけませんねぇ。シモフリーを見られるチャンスがあるでしょうか?

棚を吊って,牡丹餅を待つことにします。

2009/08/22 那覇市漫湖

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嫁の皿より ちと深い

リュウキュウアオガイ

地学巡検のために訪れたヤンバルの河口。始まる前に,ちょっと寄り道。生き物観察です。

河口の転石をひっくり返して,被写体を探します。そうして見付けたのがこの貝。リュウキュウアオガイです。学栄の頃から何かと縁深い笠貝類の中でも,このアオガイの仲間には,特別な思い入れがあります。県内では,この種が一般的ですね。放射肋と螺肋が組み合わさった格子模様がいい味出してると思うのですが,如何でしょう。フツーの方には,こちらの貝との違いがハッキリしないかもしれませんね。

すっかり乾いて白っぽくなっていたので,海水をかけて本来の色合いを出してみました。

2009/07/25 名護市天仁屋

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"No one will be watching ..." とはいえ撮影しちゃいました

イシダタミアマオブネ近似種の交尾

「昼日中から けしからん」と,厳しいお叱りも受けていましたが,まぁ,もうそんなシーズンなんですね。

これはイシダタミアマオブネ近似種(内唇に黄斑がある型)の交尾。アマオブネの仲間は,雄が雌の上に乗って,精莢という,精子の入ったカプセルを雌の体内(外套膜の中)に打ち込むという交尾を行ないます。そんな繁殖様式から,この仲間は前鰓亜綱の中では変わり者。別の亜綱に入れられることもあるようです。

3月も半ばとなって,県内はすっかり春。海岸では,アーサの盛りがそろそろ過ぎて,もうすぐ浜下りです。

2009/03/15 浦添市空寿崎(カーミージー)

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霞んだようには 見えないけれど

ハナガスミカノコ

年の暮れも迫ったこの日,午後からは雨の予報となっていたのですが,意地で出掛けてみました。やって来たのは,本島南部,糸満市の海岸。ここは18年前にヒメカノコをたくさん見かけたのですが,その後,すっかりいなくなっていた場所なのです。

今回もあまり期待しないで行ってみたのですが,意に反して,小型のアマガイ類がたくさん見られました。これは,と期待して観察したのですが,どうも違うようです。ヒメカノコにしては,螺塔が高すぎますし,蓋に色帯がある。そこで,ハナガスミカノコに同定しました。これまで観察していたハナガスミカノコは,いずれも本島北部産。殻色が暗く,ずいぶん印象が違うので,まだ迷いがあります。中には,こんな色彩の個体もいたので。

ハナガスミカノコ

2008/12/29 糸満市喜屋武漁港北側のビーチ

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バンザイ姿は この次に

ヒメヤマトオサガニ

泥岩の露頭といろいなカニの姿を求めて,度々訪れている大嶺海岸。広い干潟には砂,サンゴ礫,そして岩盤といった様々な底質が見られ,それに応じて,生き物にも変化が見られます。これまではシオマネキの仲間に注目していました。というのも,この仲間は色彩などの特徴がハッキリとしていて,同定がラクなのです。だがしかし,それ以外のカニも当然見られます。

中でも,比較的大型で気になっていたのが写真の種類。シオマネキとは違って,左右の鋏脚が同じ大きさです。それから,水が溜まったような所で見られるように感じます。撮影のために近付いてみると,この辺りは随分と柔らかく,足が埋まってしまいました。こんな所は,この海岸でもごく限られた場所にしか見られないようです。

このカニは,ヒメヤマトオサガニ。シオマネキのようにハサミを振るんですが,両方のハサミを同じように持ち上げ,それと一緒に脚も伸ばして,精一杯背伸びをするかのように見えるんだそうです。そこから種小名はbanzaiとなったんだとか。

ぜひ,見てみたいものです。

2008/08/18 那覇市大嶺海岸

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赤眼連盟

イワオウギガニ

夏の陽射しにフラフラになりながらの野外巡検。一番の目的だった露頭の観察を終えて礁原を引き返す,その途中で見つけたのがこのカニです。体型から,オウギガニの仲間らしいということ,すると性質はおとなしいだろうということは想像がつきました。けれども,大きさが一回り大きい。特にハサミの太いこと! こんなので鋏まれたら,大変なことになりそうです。

このカニには,イワオウギガニ。真っ赤な複眼とその周りの隈取のような模様が,いかにも恐ろしげです。外見通りなのか,ちょっと突っつくと,両鋏脚を大きく広げて威嚇してきました。

それにしても,この赤い眼。でも見られましたが,どんな利点があるのでしょう?

2008/07/31 渡名喜村シド崎

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その名の由来を内側に秘め

ベッコウガサ
黒潮洗う外房の海とはいえ,やはり沖縄とはいろいろ生き物がちがっています。県内では見られないものの1つがこのベッコウガサ。殻頂は溶食されて白くなっていることが多いのですが,周縁には本来の殻色パターンが見られます。
さて,この種の占めているニッチは,県内ではこちらのオオベッコウガサが相当するようです。ただし,その名の通り,より大型になるので,平坦な面で見られることが多いように感じられます。よく似た種類のヨメガカサはどちらの地域でも見られるのですが,やはりそれには何か理由があるのでしょうね。。

2007/12/30 千葉県鴨川市太海百目木

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カラフル タイル舗装

オキナワイシダタミ 沖縄本島の東側に並ぶ与勝の島々は,埋め立てもあって,とても静かな海岸線です。この一枚を撮影した場所は,すぐ向いに平安座島の石油基地があって,遮蔽された水路状になっています。泥岩の露頭があることもあって,大変泥っぽく,まぁ,余りキレイには見えない海です。そんな海岸の波打ち際で,転石に付いていたのがこの貝です。 表面の凸凹模様に泥が被っていますが,赤や緑の部分もあって,実はとても彩り豊かなのです。この貝は,オキナワイシダタミ。殻表のようすを石畳に例えたのでしょう。
でも,学名ではこのグループ(属)をMonodontaと呼んでいます。単一(mono-)の歯(odonta)ということですね。これは,殻口に牙状(棘状)に突き出たところがあるためですが,洋の東西で注目点がこうも違っている,というのが面白いと思います。

2007/08/19 うるま市与那城・宮城島

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白い肌に円らな眼 スーッと伸びた…

マングローブアマガイ この日のお目当ては,水鳥と水棲昆虫。そちらの方はすっかり空振りだったので,マンガルの中に入ってみました。この場所では,ずっと前にヒメシオマネキを見たことがあるので,あわよくば,と考えたのです。だがしかし,いるのはオキナワハクセンシオマネキばかり。で,ヒルギの方でウズラタマキビなどを探してみたのですが,こちらも空振りでした。
それでも,写真の貝はたくさん見つかりました。オヒルギの根元に必ず一個体はいる,といった感じです。こんな所には近縁のヒラマキアマオブネがいるものですが。

この貝は,マングローブアマガイ。長く伸びた触角と,その根元のに眼があるのは,この仲間の特徴です。オキナワヤマタニシともよく似ていますね。

2007/08/16 金武町

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邪魔か誘いか

オキナワハクセンシオマネキ
この日,空振りに終わった水田の水鳥撮影から気を取り直して,河口干潟へ降りてみました。狙いはヒメシオマネキとイロタマキビ。だがしかし,こちらも空振りとなってしまったのです。

この夏に訪れた海岸では,どこでも,このカニを見ることができました。というか,シオマネキ類としては最も優先的。生息場所では,至る所にいる,という感じです。それが喜ぶべきことなのか,憂えるべきことなのかは,判りません。いずれにしても,このカニの環境耐性の幅広さが関係しているのでしょう。

で,このカニは,オキナワハクセンシオマネキ。たくさんいると,こんなトラブルも観察できます。邪魔しているのか誘っているのか判りませんが,一匹のカニが巣穴の入り口で,穴の主に挟まれていました。暫くすると,放してもらえたようで,別な場所へと立ち去っていきました。

2007/08/16 金武町

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頂点と底辺

カノコガイとイシマキガイ 巡検からの帰り道,ちょっと寄り道して河口へ降りてみました。ここでは,以前ハナガスミカノコを観察したことがあったのです。だがしかし,今回は全く見つけられませんでした。擬個体群だったのでしょうか? 糸満市のヒメカノコも見られなくなってしまったし,こうして産地が減っていくのは悲しくも怖いと思います。
さて,写真の2つの貝は,まだまだたくさん観察できます。県内を含めて西日本太平洋側の河川では一般的と言えるでしょう。で,問題は,この2つが別種だということ。同じ場所に群生していて,生活の仕方がほとんど同じ,というのが不思議なんですが。食い分けとかが起きているのでしょうか?

左上,三角模様の頂点が黒くなっているのはカノコガイ,Clithon fabaClithon swerbianaとされていることも)。一方,右下の三角模様の底辺が黒いのはイシマキガイ,Clithon retropictus。これだけで区別してしまっていいんだろうか,とも思いますが,色彩変異も大きいので,野外ではこれが決めてとなってしまうのです。イシマキガイの方は上流の淡水域にも分布するので,そこでは間違えないのですが。

2007/07/22 名護市有津川

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Iigaa type

キンセンガニ パッと見た瞬間に思い出してしまうんです。それだけ,奥深いところにインプリントされているのでしょう。今は,表面に出ていないだけで,「遠い日に置き去りにした物語」なんですね。

それは,とある80年代アニメに出てくる敵のやられメカ。色なんかは全く違うのですが,この姿で,滑るように泳いでいると,これがモデルではないか,とも感じられるのです。


このカニは,キンセンガニ。砂地に棲むカニということで,干潮時にはミナミコメツキガニが見られるようなところで,何個体も見つけられました。この日は,いつもと違って最干潮よりも早くフィールドに着いたために出会うことができた,というわけです。

2007/07/29 豊見城市瀬長

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これでも 素早いんです

チドリミドリガイ 昼間の干潟は,ただただ砂や泥,サンゴ礫が広がっていて,全く生き物の気配がないまるで砂漠のような雰囲気があります。きっと,潮が満ちて,夜になれば,潜っていた貝やカニが出てきたり,魚が戻ってきたりするのでしょうけれども。

写真の生き物を見つけたのも,辺り一面砂だけの場所。波に翻弄されるように体を揺らしながら,かなり素早く進んでいました。一部に砂を被ったようになっているのは,どうやらかなりの粘液を出しているためのようです。


この生き物は,チドリミドリガイ。真のウミウシ類ではないのですが,そちら系のサイトにかなり写真が掲載されています。エサとしている海藻から葉緑体を拝借して,光合成産物を利用するという,ちょっと変わった動物でもあります。

2007/07/29 那覇市大嶺海岸

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縦列行進

ミナミコメツキガニ
5月に観察したミナミコメツキガニの再掲です。このカニの特徴の一つは,このように前に向かって歩けること。しかも,ご覧の通り集団で摂食しますから,まるで行進しているようにも見えます。

この日の観察では,前回確かめられなかった新規加入が認められました。つまり,今年生まれだろう甲幅3mm程度のものを含め3つのサイズクラスが観察できたのです。大都市のお膝元,埋め立てへの手続きが進んでいるこの場所ですが,何とか生き延びて欲しいものです。

2007/07/29 豊見城市瀬長

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今日は 赤の日

ベニシオマネキ
沖縄の自然にも影響あるかなぁ~,何てことを考えながら。

ここ慶佐次のマングローブ林(マンガル,ですね)で,最も観察しやすかったのが,このベニシオマネキ。整備された遊歩道ではないので,自然のままの生き物たちが手の届くところでその姿を見せてくれます。ベニシオマネキは,シオマネキ類にしてはやや高いレベルに住んでいるので,こうして容易に観察できるのです。宮古島市平良島尻でも,同じように観察しやすく,高密度の個体群を紹介することができました。

この場所でも,干潟の前面に出れば(それだけ足元の準備をしていれば)オキナワハクセンシオマネキや,ひょっとするとヒメシオマネキが見られるだろうと思われます。まぁ,保護区でもあるし,地域の人々の信仰の場も近いですから,いくら自然観察とはいえ,敬意を持って,それなりの配慮をして行動しないといけませんけれども。

2007/07/21 東村慶佐次

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一口サイズ

イソアワモチの一種
県都那覇市に残る貴重な自然,大嶺海岸では,本当に多様な生き物たちに出会えます。個人的な趣味により,注目するのは海の動物たちが多くなってしまいますが,それでも訪れる度に新しい発見があるのです。

この一枚は,観察を終えて,そろそろ引き返そうかというときに写したもの。足元で小さな生き物が動いているのに気付いたのです。周りに写っている砂粒から,そのサイズを想像していただきたいのですが,体長は2cm程。小さな小さなイソアワモチの一種です(右側が頭,眼柄があります)。背中の黄色い斑点が,正に「粟餅」っぽいと思います。大きく育つとどんなイソアワモチになるのでしょうか。夏になったら,また探しに行かないといけません。

2007/05/19 那覇市大嶺海岸

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こんな場所では ごく普通

コモンヤドカリ 干潟を歩いていると,たくさんの貝殻を見つけます。そのほとんどは既に死んでいて空になっています。けれども,中にはこのように,ヤドカリが入っているものもあります。

真っ赤な体に黒い縁取りの白斑が散りばめられている,何とも派手な色彩が印象的なのはコモンヤドカリ。この派手さは,警戒色として役立っているのでしょうか? ちょっと目立ち過ぎという気がします。


図鑑などではサンゴ礁浅海域にごく普通といった表現で書かれています。そこで気になるのが和名の「コモン」。和服の小紋から来ているのだろうと想像しますが,カタカナ表記ですから確かなことはわかりません。

2007/05/19 那覇市大嶺海岸

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楯に描いた二つ目模様

ブドウガイ
瀬長島から大嶺海岸へ至る一帯は,広大な干潟が広がっています。底質も砂質泥質海草帯と実に様々です。そのうち,サンゴ礫とその砂が敷き詰められたような場所で見つけたのがこの貝です。

この生き物はブドウガイ。砂質の干潟の表面を滑るように移動していました。以前よく通った外房の海岸では,岩礁の小さくて浅い潮溜りでたくさん見られました。それに比べると密度も低く,環境も違っています。それで,随分驚きましたが,このサイズの生き物から見ると条件は同じなのかも知れません。

2007/05/19 那覇市大嶺海岸

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出てくる時を 間違えた!?

ホウシュノタマ
この日の大嶺海岸は梅雨らしく小雨のパラつく空模様。陽射しが弱いためもあるのか,思わぬモノを見かけました。

それがこれ,ホウシュノタマです。本来は夜行性ということで,昼間は砂の中に埋もれているようです。ところが,このときは軟体部をいっぱいに広げて,砂の上を滑るように移動していました。普通の図鑑は「貝殻」の図鑑なので,軟体部の色彩はあまり知る機会がありません。こうして実際に野外で生きている姿を見るのが大切ですね。

ところで,「ホウシュ」。「法主」や「砲手」がまず変換されるのですが,「宝珠」のことなんだそうです。仏教用語で,こんなところについていたりするようです。それにしても,「宝珠」の「玉」では同意語の繰り返しですね。

2007/05/19 那覇市大嶺海岸

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プロの小道具

ソデカラッパの鋏
小雨降る中訪れた大嶺海岸,悪天と風向きのためか,思ったよりも潮が引いていませんでした。けれども,そのためか,たくさんのソデカラッパが砂地の上に出ているのを観察できました。以前,迂闊に手を出して痛い目に遭っているので,今回は持参した金属棒で慎重に。ちょっとお腹側を見せてもらって撮影しました。

この写真は鋏脚の拡大。ご覧のように左右で形が違っているのが明らかです。特に,向かって左側(右の鋏脚)が特異な形をしています。鋏の根元に瘤状の突起があって,鋏を閉じることで,強く締め付けることができるようになっています。この部分を使って,巻き貝の殻を割るのだそうです。ぜひ,実際の様子を見てみたいものです。ネットではこんな動画が公開されています(動物行動の映像データベースより)。

2007/05/19 那覇市大嶺海岸

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貝は死して穴を残す

オニニオガイ
大嶺海岸の魅力の一つに,潮間帯に泥岩層の露出していることが挙げられます。沖縄県内,特に人口の集中している本島中南部の海岸では,琉球石灰岩の岩礁がほとんどですから,極めて特異な海岸であると言えます。軽く力を入れるだけで,ボロボロと崩れてしまうような柔らかい泥岩が礁原に広がっているのですが,そこに様々なサイズの丸い穴が開いているのです。

穴をよく見ると,二枚貝が突き刺さっているのですが,ほとんど死んでいて泥が詰まっています。引き抜いてみると,殻長5㎝ほどはある白い貝でした。これは,オニニオガイ。「岩石穿孔性二枚貝」という生活型だそうで,その名が全てを物語っている,という気もします。殻表面の凹凸で,ヤスリのように機械的に岩を削って穴を開けるのだそうです。

で,この穴,海水面を示す化石石材の産地を特定する手掛りとして役立っているようです。

この場所でも,ほとんどの穴に死んだ貝が入っていること,本来の生活場所よりもやや高い場所であることなどを考えると,八重瀬町周辺の海岸のように離水した,つまり土地の隆起を示しているとも考えられます。今度,知っていそうな人に会ったら尋ねてみましょう。

2007/05/19 那覇市大嶺海岸

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やっぱり ルリマダラ

ルリマダラシオマネキ これって ルリマダラ!?

  やっぱり ルリマダラ!!

ということで,今度はハッキリした色彩の個体を観察できました。小雨降る中,再び訪れた大嶺海岸。この日の目的は島尻層泥岩に住む動物たちでした。その泥岩層が露出している場所でルリマダラシオマネキが複数活動していたのです。中でも,この個体は一際大きく色彩も豊かでした。穴の側でジッと座り,30分ほど待って撮影した一枚です。


2007/05/19 那覇市大嶺海岸

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遠近法で 強調して

オキナワハクセンシオマネキ このところカニの投稿が続いています。というのも,今日のこのカニを求めて撮影に行った,という事情があるのです。白くて大きな鋏が印象的なこのカニは,オキナワハクセンシオマネキ。2001年の観察とは違う角度からの撮影となりました。

この場所で,このカニが暮らしているのは,写真にあるようにやや礫混じりの環境です。砂泥質を好むだろうという先入観があったので,始めは見つけきれなかったのです。てっきり姿を消してしまったのだろうと思っていたら,ちょっと離れたところで鋏を振っているのを見つけられた,というわけです。


それにしても,この大嶺海岸から瀬長島一帯の海岸は,多様なカニ類が見られます。潮間帯のカニ類を概観するのにうってつけの場所といえるでしょう。

2007/05/04 那覇市大嶺海岸

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砂地のマンジュウガニ

ソデカラッパ
お饅頭のような,コッペパン(というよりメロンパンかも)のようなこの物体,もちろん生き物なのです。手前中央にある溝は,左右の鋏脚を合わせた部分で,そのすぐ上には1対の眼柄があります。これは,ソデカラッパ。専らヤドカリを食べるカニなのだそうです。面白いのは,そのために左右の鋏で機能と形態に差があること。ヤドカリが宿貝とする海産腹足類には左巻きの種類が多いので,その殻口を割りやすいようになっているのだそうです。

干潟を移動していく間に,脱皮殻とは思えない甲羅がたくさん見つかりました。最も丈夫な部分が残ったのでしょうが,全く損傷がないのです。

一体どんな動物に襲われたのでしょうか?

腹側から食べられたのでしょうか?

野外に出ると,次々と不思議なことに出会います。

2007/05/04 那覇市大嶺海岸

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おかしいなぁと思ったら

ツノメチゴガニ
コメツキガニの撮影をしていると,すぐ近くで別な種類のカニがウェービングをしていました。コメツキガニに比べると背中が平たくて,より直方体に近い体型です。甲羅の幅が1㎝に満たないこのカニが,全身で背伸びをするように鋏を振り上げているのです。

このように,白くて大きな鋏を振り上げるカニといったら,ミナミチゴガニが思い当たります。しかし,ミナミチゴガニはビーチロックなどの岩盤に開いた穴を巣穴として利用する種類です。こんな砂地にはいるハズがないのです。もしかすると,チゴガニか,でも,果たして県内に分布しているのか,そんなことを考えながら撮影しました。

室内に戻って撮影した写真をよく見たら,その正体がわかりました。眼柄の先端に細い突起があるのです。このカニは,ツノメチゴガニ。チゴガニなどとは属が違っているのですね。

2007/05/04 那覇市大嶺海岸

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さしずめ 砂遁の術

コメツキガニ
サンゴ礫の堆積と琉球石灰岩の岩礁との間に,10m程の幅で広がっていた砂浜。そこには,直径が5mm位の小さな砂団子がばらまかれたように散らばっていました。一体,どんなカニが作ったのだろうと待ちかまえていると,あちこちの巣穴から次々に姿を現しました。

丸い甲羅が特徴的なこのカニは,コメツキガニ。和名がよく似たミナミコメツキガニとは科が違い,コメツキガニはスナガニ科,ミナミコメツキガニはミナミコメツキガニ科なんだそうです。

それにしても,甲羅の模様と色彩が,周囲の環境にピッタリですね。

2007/05/04 那覇市大嶺海岸

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どっこい 生きてる 残ってる

ミナミコメツキガニ 3時間余りの自然観察を終えて,車を止めておいた瀬長島へと戻ってきた時のこと,足元に意外なものを見つけました。というのも,この場所は大型連休を身近な自然の中で過ごそうと大勢の行楽客が押し寄せてきている,正にその場所,汀線から10m程のところだったのです。

1匹だけではありましたが,これはミナミコメツキガニです。初版の県版RDBでは,沖縄本島産が地域個体群に指定されています。以前にも,この干潟で観察したことはあったのですが,まだ生き残っていたのですね。


ただし,この場所で再生産が行なわれているのか,別な場所から幼生が供給され続けているのか,その辺りは不明です。いずれにしても,都市近くのこの干潟が,良好な自然を保ち続けている証と見なせるでしょう。

2007/05/04 那覇市瀬長島地先

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これって ルリマダラ!?

ルリマダラシオマネキ 大型連休後半は雨模様という予報が出ていたので,この日は梅雨入り前の最後の野外活動というつもりで出掛けてみました。訪れたのは那覇市に残る貴重な自然,大嶺海岸です。お目当ては,オキナワハクセンシオマネキ。ところが,意外な発見をしてしまいました。
それは,こちらのシオマネキ。巣穴から離れて放浪していたようで,こちらに気付いて慌てたように礫に駆け寄ったところを撮影しました。問題は甲羅後端と歩脚の色。この青い色彩は…,そうルリマダラシオマネキです。こちらの宮古島産の個体では,その美しい色合いがよくわかります。一方,こちらの個体は雌ということもあって,鋏の赤がないのですが,それでも独特の美しさがあります。

改訂県版RDBでは準絶滅危惧に指定されている貴重なカニです。それが,沖縄本島,那覇市の海岸で見られるとは。本当にビックリしてしまいました。

2007/05/04 那覇市大嶺海岸

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流れに逆らい へばりつき

フネアマガイ
久米島は,その面積も大きく,非石灰岩地帯であるためか陸水環境も興味深いものがあります。何といっても,こんな生き物が生息しているのですから。といっても,そんな珍種に出会えることもなく,今回のフィールドワークを終えたのですが。

写真は,陸水棲の巻き貝,フネアマガイ。立神岩近くの滝で見かけました。全国的にも,そんなに珍しいものではありませんし,観賞魚店での取り扱いも多いようです。

が,おもしろいのはこの貝の分類・系統学的位置。アマオブネガイ科に属するのですが,この仲間には,この仲間には,潮間帯棲ものから汽水棲,更にこのような淡水棲のものまであるという,実に興味の尽きない仲間たちなのです

2006/11/04 久米島町宇江城

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ノミより もっと

オオジョロウグモ 野外で活動しているときに閉口することの一つにクモの巣があります。なんて話を以前にも紹介しました。気を付けてはいるのですが,頭から突っ込んでしまうこともあるのです。けれども,これだけの大物となると,さすがに気が付きますね。実害はないとわかっていても,なかなか近付く気持ちにはなれません。

このクモはオオジョロウグモ。リンク先で紹介されているように雌雄の体サイズの差が著しく異なるのも特徴です。その代表として慣用されているノミの場合は2倍ほどですから,こちらの方がずっとふさわしい気もします。が,これだけ大きさ・色・形が違うと,別種のように感じられてしまうのかもしれません。この一枚にも,右端の円内に辛うじてオスが一匹確認できます。


2006/11/04 久米島町宇江城

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出身地で決めつける

ツヅラケムリグモ
地元沖縄の新聞で,とあるブログのこんな記事が話題となっていたので。記事の方は,厳しくも温かい視線で沖縄のことを見つめて書かれているように思います。けれどもこちらのクモは,出身地(というよりもこの場合は分布地,あるいは産地)で決めつけてしまいました。

このクモは,ツヅラケムリグモ。このクモが属するワシグモ科は県内に4種分布しているのですが,そのうち3種は八重山諸島産なのです。唯一この種だけが沖縄島に産するそうです。外見や斑紋がよく似ていて外見での区別は困難だということですが,全体の印象と産地から同定してしまいました。

2006/10/28 渡名喜村渡名喜林道島尻毛入り口

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裏側だって特徴的

ナガマルコガネグモ背面及び腹面
モチキビの収穫を終えて,冬野菜の植え付けまでは農閑期になるのか,集落から離れたところにあるタカタの畑地は荒れ放題といった様相です。畑の周りの農道も,センダングサが伸び放題。普通に歩くのも大変です。でも,そんな轍の間にできた茂みから,おもしろいカットが得られました。

このクモはナガマルコガネグモ。草むらの外側で背面をこちらに向けて網を張っています。けれども,この時は網の裏側を覗くことができました。黄色の縦縞をうまく活かしたデザインになっています。腹部末端に糸いぼがあるのもよくわかります。同属のコガネグモの腹面はこちら。腹側からの写真は余り見つかりませんでした。

ところで,沖縄県内に分布するコガネグモ類(Argiope 属)は次の4種類。


  1. A. aemula,ナガマルコガネグモ
  2. A. amoena,コガネグモ
  3. A. bruennichii,ナガコガネグモ
  4. A. minuta,コガタコガネグモ

このうち,コガネ-とナガ-は沖縄本島北部に分布が限られているそうです。一方,ナガマル-は県内の島々に広く,コガタ-は本島周辺と八重山の島々に分布しているそうです。そして,ナガマル-は林縁や草地などの開けた場所に,コガタ-は林内に網を張っているそうで,いわゆる棲み分けが見られるようです。夏休みの自由研究にいいかもしれません。

2006/09/25 渡名喜村タカタ

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21×2=42<100

オオムカデ アンジェーラ浜は島の東側にあるため,夕方になると早くに影になってしまいます。この日は早々に撮影を切り上げて,林道へ向かいました。既に日没まで30分ほどですから,何かを撮影しようというよりも,むしろ,次の機会に備えて被写体探しといったつもりでした。例によって,サンコウチョウハツカネズミを観察したポイントで車を止めて,藪に近付いていきました。
すると,何かが落ち葉を動かすカサコソという音が聞こえます。耳を欹てて音の主を捜すと,これが何とオオムカデ。目線より高い位置で,石灰岩の崖を這い回っていました。さすがに全身を見てしまうと,恐怖感のようなものが湧いてきて,腰が引けてしまいます。運良く(?)木漏れ日の中に進み出てきたので,フラッシュ併用で撮影することができました。それにしても,顎脚の角度が何とも言えず凶暴です。

2006/09/25 渡名喜村渡名喜林道南西側(タシル?)

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天から舞い降りた 緑の珠

サツマノミダマシ ふと,カンダタはこんな光景を見たのか,何て考えてしまったのです。

センターの入り口で,守衛さんに受付場所を聞いてノコノコ。ようやく建物近くに来たとき,舞い降りてきたのです。この緑の珠が。ふわりと漂うようにして,止めてあった自転車にくっつきました。そこで,すかさずカメラを取り出し撮影した一枚です。

このクモは,サツマノミダマシ。「薩摩蚤騙」ではなくて「“薩摩の実”騙」。薩摩の実というのはハゼの実のことだそうです。ハゼの実というとこんなイメージでしたので,ちょっと意外な命名です。


2006/07/29 つくば市JAXA筑波宇宙センター

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時には陽の当たるところへ出て

ギンボシザトウムシ
恩納村の県民の森は,遊歩道が整備されていて,気軽に森の生き物を観察できます。中でも,渓流コースは文字通りの沢筋谷筋で,昼なお暗い,といった場所が続きます。オマケにしっとりジメジメ,乾いた都市環境とは全く違った状態です。

そんな林床でよく見られるのが,ザトウムシの仲間。しかし,薄暗がりの中で,結構素早く歩いていたり,体を揺らしていたりして,なかなか撮影できずにいました。

この日は,偶然,3匹のザトウムシが日だまりの中でジッとしていました。そのうちの1匹を正面から捉えたのがこの一枚です。これは,ギンボシザトウムシと考えられます。腹部の1対の白斑と,中央の突起が特徴だそうです。撮影しているときは,背面に飛び出したようになっている単眼が気になりました。

こちらのサイトでは,ザトウムシのお食事風景が紹介されています。結構スゴイ食いっ振りです。

2006/08/12 恩納村県民の森,渓流コース

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仁丹よりは 大きいけれど

シロカネイソウロウグモ なかなか野外へ出る時間がとれない日が続いています。それでも集落内でいろいろな生物を見られるのがこの島のいいところ。この日は,チブサトゲグモの色彩変異を集めようと探してみました。

その最初の1頭を撮影しようとして,網の中に見つけたのがこのクモ。もうチブサトゲグモは吹っ飛んでしまいました。銀色に輝く腹部が大変印象的です。この部分の大きさが2mmほど。長い足を揃えるようにして前に伸ばしていました。


このクモは,シロカネイソウロウグモ。主の網に掛かった小さな虫や網そのものものを食べているんだそうです。以前,オオジョロウグモの網で見つけたミナミノアカイソウロウグモに比べても,大変美しく感じられました。

2006/07/16 渡名喜村集落内の藪

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上体を 後ろに反らす あのポーズ

チャスジハエトリのオス
レンズを向けたときは,フツーに歩いていたんです。でも,何回かシャッターを切ると,間近で動く影が気になったのか,いきなり頭胸部を起こしてきたのです。クモの目は頭部に埋め込まれたようになっていますから,こうしないと周囲を見回すことができないのですね。

このクモはチャスジハエトリのオス。よく見ると,頭部の前端に大きな単眼が突出しているのもわかります。この2つは「前中眼」と呼ばれていて,これが発達するのはハエトリグモ科の特徴だそうです。

2006/06/20 渡名喜村集落内のブロック塀

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ずっと守っている

トガリシロスジグモ いつも通りがけに,何か被写体はないかと探す畑の脇の草むら。この日は,何やら白い物体が目にとまりました。草の葉を綴り合わせたような糸玉と,それに覆い被さるようにしてクモがいました。

よく見ると,腹部に皺がよっています。もしかすると,この糸玉は,この個体が産んだ卵塊なのかもしれません。このクモは,トガリシロスジグモ。同属にシロスジグモというのもいるのですが,こちらは生息環境に水田が挙げられていること,脚の斑紋などから区別して「トガリ-」に同定しました。かなり不確かですけれど。


その後,1週間経って見に行ったら,やっぱりというか,まだいました。もしも同じ個体だったとしたら…,母は強し。

2006/05/09 渡名喜村西底原

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頭からガブッと

オキナワアズチグモ
梅雨入りした沖縄は朝から鉛色の空。こんな日は撮影しても,何だかなぁという結果に終わることが多くなってしまいます。

それでも,被写体はやってくる。出勤途中で目に飛び込んできた,白と黒のコントラストが高いもの。最初は葉に落ちた鳥の糞かとも思ったのですが,そうではありませんでした。お食事中のクモだったのですね。

このクモは,オキナワアズチグモ。同属のアマミアズチグモとは頭胸部前端のまだら模様の部分で区別するそうです。オキナワ-はご覧の通りの褐色。一方アマミ-は黒なんだそうです。どちらも色彩変異が大きいので,手掛かりはこれくらいになるようです。この個体の色なら,葉の上よりも花の近くがいいかもしれませんね。

2006/05/16 渡名喜村集落内の藪

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両雄揃い踏み

ホソワラジムシ
いつも生き物を探させてもらっている畑に,誰が置いたものか板切れがありました。A4判ほどの小さなものなのですが,その裏側にはいろいろな動物が集まってきています。毎朝ひっくり返すのが日課になってしまいました。

そうして撮影できたのがこの一枚。わたしがこよなく愛する等脚目と有肺亜綱の揃い踏み。奥に見えているのは,以前にも紹介したニセノミギセル。久米島,伊平屋島,粟国島に加えて慶良間諸島に分布しています。

手前が今日の主役のホソワラジムシ。これでも外来種なのだそうです。どこにでもいる感じですが,それだけ人の暮らしに密着しているのでしょうね。この角度からは,脚が7対あることや胸部が8節,腹部が5節あることもわかりますね。

2006/04/17 渡名喜村西底原

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●○そろい踏み

フトスジアマガイとキバアマガイ 穏やかな陽気に誘われて,シュガーの浜へ撮影に出掛けました。折角なので,防波堤を越えて護岸の方に出てみました。ここにはお気に入りのフトスジアマガイが住んでいるのです。ところが,前回撮影したときよりも個体数が減っている感じ。特に,大型個体がいなくなっているようです。季節的なことなのかもしれませんが,ちょっと心配です。

写真はキバアマガイと並んでいるところを撮ってみました。殻だけでなく,軟体部まで白黒違っていることがわかるでしょうか。


よく似た形で同じような生活をしている近縁の種類ですが,キバアマガイは様々な環境で見られるのに対し,フトスジアマガイの方は波当りの強い岩礁でしか見ることができません。この場所は,そんな2種を一度に比べることができる,都合のよいフィールドです。
2006/03/05 渡名喜村シュガー

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最も陸寄り

リュウキュウアマガイ
海浜植物を撮影するために,波打ち際に降りてあちこち眺めていると,突然ビビッとくるものが。まさに電撃を食らったように感じたのですが,その正体は,ご覧の通り,何の変哲もない地味な貝。まぁ,浅からぬ縁があるので,そう感じたのでしょう。

この貝はリュウキュウアマガイ。フトスジアマガイと同じくアマオブネガイ科に属する貝です。どこでも見られるという程多くはないのですが,沖縄の潮間帯では普通の種類です。潮間帯という海と陸の間で,最も上部(つまり陸寄り)で見られる貝の一つです。普段は海水を被らないような所で,波しぶきや雨で濡れたときなどに活動するようです。このときも,体は殻の中に入ったまま。しばらく待ったのですが,出てきてくれませんでした。

2006/01/09 渡名喜村ユブク浜

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先走る食意地

マンジュウヒトデ
夜の海だから...ということではありませんが,海岸近くの後方礁原でこんなものを見つけました。写真では,わかりにくいのですが,中央がこんもりと盛り上がっていて,とても厚みがあります。よく見ると五角形をしていて,これでもヒトデの仲間なのです。

このヒトデはマンジュウヒトデ。饅頭というには超巨大なのですが,確かに中華饅とよく似ています。一方,英語では cushion star。こちらは大きさもそれらしいものを選んでいます。なぜ命名者は饅頭を思いついたのか,英語名を知らなかったとは思えないのですが。

ところで,こんな形をしていても食べるのは専らサンゴ。オニヒトデと同じ食性なんですね。

2005/11/18 渡名喜村タカタ浜

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教科書にも載っている

ヤドカリとイソギンチャク
またまた,行ってきました夜の海。前回より2週間経っていますから,今度は満月の時期です。新月期に比べてあまり引かないし,季節風も強く曇天と,条件はあまりよくなかったのですが,アップする写真が尽きていたので...。

始めは東海岸の砂泥底,海草帯で夜間活動する動物を探しに行ったのですが,こちらは空振り。まるで砂漠のように生き物の姿が見られません(植物を含めて)。

そこで,岩礁の動物を求めて,西海岸のタカタ浜へ。既に,この日の最干潮を過ぎていたので,礁縁まで行くようなことはしなかった(できなかった)のですが,後方礁原から礁池のあたりをウロウロとしてみました。

あまり撮影したくなるような対象には出会わなかったのですが,陸寄りの潮溜まりで撮った一枚です。ヤドカリの殻に付いたイソギンチャク。とっても有名な共生の一例です。でも,忘れちゃいけないのが殻を作った貝の存在。貝がいなくちゃヤドカリは住めない。ヤドカリがいなくちゃイソギンチャクも生活できない。そんな関係を「住み込み連鎖」と呼んでいます。こちらも生態学上の重要な概念(になりそう)です。

2005/11/18 渡名喜村タカタ浜(ヘーワダ地先)

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鬼の手 って,本当は腕

オニヒトデ 「いざり」に行って,驚いたのは,ほとんど動物を見かけなかったこと。まぁ,時期が早かったのかもしれませんが。そんな中で,数少ないオドロキモノだったのが写真のヒトデ。名前はお馴染みのオニヒトデです。サンゴを食害することで有名なこのヒトデ,潮間帯でも見られるんですね。

もっとも,この個体は直径が10cmほど。小型個体だから,こんなところにいたのか。それとも,小型個体なのに,でしょうか。詳細は不明ですが,これよりも大きな個体もいくつか見かけたので,注していないと危険ですね。


写真ではわかりにくいのですが,管足を伸ばして,滑るように移動していきました。

2005/11/04 渡名喜村タカタ浜

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恐くて,手が出せない

オオムカデ
島の南部山塊を一周するように作られている渡名喜林道は,生物を観察するポイントが何ヶ所かあります。林道とはいっても,きれいに舗装されていて,大変快適に通ることができます。それでも,結構アップダウンがあるので,専ら移動は車を使っています。この日も,咲いている花はないか,鳥のさえずりは聞こえないか,と徐行しながら探していました。

すると,茂みの葉が不自然に揺れています。風にしては,揺れているのが一部だけなのです。急いで車を停めて,近付いてみると,これがオオムカデ。咬傷例を知っているだけに,おいそれと近づけません。そぉーっと,藪を掻き分けて,手を伸ばして撮影した1枚です。辛うじて,頭部の赤いことがわかります。足場が悪くて上から撮影できなかったのが残念ですが,この手の生き物は,これくらいにしておいた方がよさそうです。

2005/08/23 渡名喜村渡名喜林道

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黒く巨大な2本の爪

オオムカデ 島の西側になるタカタには,海岸沿いの僅かな平地に畑が作られています。その中の農道をウロウロしていて見付けたモノがこれ。日没近かったので横から夕日が当たっていて,ちょっとオレンジ色になっていますが,頭部のようすがよくわかります。

この生き物は,オオムカデかなり気性(?)が荒く,生きている状態ではとても手が出せませんが,このときは干物状態だったので,じっくりと観察することができました。巨大な2本のキバ状の爪は顎脚と呼ばれるもので,これで毒を送り込むのだそうです。この顎脚に比べると,その目がとてもかわいらしく感じられます。横から撮った写真では,4つの単眼が集まっていることもわかりました。


2005/08/02 渡名喜村タカタ

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こちらは間借り人

ミナミノアカイソウロウグモ これまでにもサンコウチョウオキナワハツカネズミを観察したこの場所は,林道が山の際まで迫っていて,ガジュマルやリュウキュウマツが辺りを暗く覆っています。そんな木陰で見つけたのが,オオジョロウグモの巣。で,すぐに撮影となるのですが,狙った対照は巣の主ではありません。オスを撮影しようと思ったのです。

それらしき小さな赤いクモを発見して撮影したのですが,これがとても大変でした。光量が足りない上に,風でクモの巣が揺れてしまい,なかなかピントの合ったショットが得られません。腹側からですが,まぁまぁのものがこの1枚です。


図鑑で調べてみると,思っていたオオジョロウグモのオスではありませんでした。ミナミノアカイソウロウグモ(のメス)のようです。名前の通りほかのクモ(特にオオジョロウグモ)の巣に居候して暮らしているんだそうです。

2005/08/02 渡名喜村渡名喜林道南西側

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きらきらひかる

ニューギニアヤリガタリクウズムシ
そのわけは,フラッシュを浴びた粘膜が光を反射しているからですね。

この生き物は,ニューギニアヤリガタリクウズムシ。「槍形陸渦虫」ということです。ウズムシというのは扁形動物の仲間で,よく知られているのはプラナリアです。という話をすると,決まって聞かれるのが,バラバラに切ったら増えるのかということ。ここらへんは常識レベルなんですね。でも,この種を含めたリクウズムシやコウガイビルの仲間が,陸貝の主要な天敵であることはほとんど知られていません。図鑑などでも,よく紹介されているのですが。

左下の切り込みは,頭部の拡大。一対の眼点があるように見えたのですが,わかるでしょうか。
宮古島での観察はこちらをご覧ください。。

2005/08/18 うるま市具志川野外レクセンター

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これを忘れていました

アオヒトデ
1998年8月に始めた海星写真館。そのロゴマークに選んだのが,このアオヒトデです。このblogのロゴにも使用している写真は,宮古島の真謝海岸で撮影したもの。それ以来7年も経つのに,取り上げるのをすっかり忘れていました。

というのも,最近は海を歩くことにちょっと飽きてきて,礁原の生き物を撮影する機会が減っていたのです。この日は,意識して探してみて,ようやく1個体だけ見つけられました。岩の隙間にもぐっていたのを無理やり引っ張り出したので,少し傷つけてしまいました。きれいに体(腕)を伸ばすのを待ったのですが,ようやくここまで。こういった緩慢な動きは,いかにも棘皮動物らしく思えます。このヒトデは,体から胃袋を出して,砂泥の中の有機物を直接吸収するそうです。

2005/07/22 渡名喜村ピブックヌイノー(北東海岸の礁原)

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8本足に見えるのは

アリグモ赤色型雄

アリッ!? クモ?

と,どうしても言いたくなってしまう,このクモの名前はアリグモ。その名の通りアリに擬態しているのだそうです。確かに,腹柄のくびれが見事に再現されていて,体色もアシナガキアリによく似ています。体長はちょっと大きめですが,素早く歩き回るようすまで似せているように感じられました。手元の図鑑では,黒い個体の写真しかなかったのですが,ネットで探すとこのように赤いタイプもいるようです。また,嘴のように飛び出しているところは,上顎と呼ばれる付属肢で,これだけ大きいのは雄の特徴だそうです。

小さな体で素早く動くので,なかなかうまく撮影できません。結局50カットほど撮影した中で,使えそうなのは10枚以下。この一枚は,アリらしく見えるものを選びました。

2005/07/19 渡名喜村渡名喜小中学校

ネットサーフしていて見つけた日本ハエトリグモ研究センター内の日本のアリグモ属 同定の手引きによると,ヤガタアリグモ,Myrmarachne elongata のようです。アリグモにも,いろいろいるんですね。
2005/07/26 追記

続きを読む "8本足に見えるのは"

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スベスベのライバル

ケブカガニ
一見すると,何だかよくわからない毛むくじゃらですが,実際の姿はそうでもなくて,はっきりカニだとわかります。動いているからでしょうか?

名前は,そのまんまのケブカガニ。海岸すぐ近くの後方礁原でよく見かけるオウギガニの仲間です。ちょっとした窪みでじっとしていることが多いようですが,突っつくと,以外に素早く動きます。このときは,眼柄を突き立てるようにしてじっとこちらを覗っていました。こちらでは,リュウキュウスガモの切れ端を運んでいる様子が見られます。

NHKみんなのうたの「恋のスベスベマンジュウガニ」で恋敵役に取り上げられていたので,少しはメジャーになったかな?

2005/05/29 渡名喜村タカタバマ(南西海岸)

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10本足に見えるのは 脚と肢のちがいだったりする

アシダカグモの雄
校舎の周りを歩いていると,壁の上を動く影に気付きました。この大きなクモはアシダカグモ。よく室内にも入ってくるのですが,ゴキブリなども食べてくれるそうで,いわゆる益虫ですね。でも,その姿と動きから,嫌われることのほうが多いようです。

で,よく見ると足が10本あるようです。クモの足は8本といっているのですが…。

図鑑の解説を見てみるとクモの足は「脚」,一番前のちょっと華奢な足は「肢」として区別されているようです。気になったので漢和辞典で調べてみると,「足」って足首から先だけのことなんですね。「脚」は骨盤から足首まで。そして,「足」は胴体から出ている手足のことなのだそうです。つまり,「クモの肢は8本」と表記するのが適切なのでしょう。

2005/06/07 渡名喜村渡名喜小中学校

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スペイン風の背面踊り

ミカドウミウシ
この日は,今年最初の水泳教室。水上運動会といって海岸で運動会を行なう渡名喜小中学校では,水泳の授業も海岸で行なうのです(もっともプールが無いのですが)。海で行なうこともあって,水泳教室では幼小中の全児童生徒,校長以下の全職員が参加します。

で,海に入ってしばらくすると,低学年のほうで何やら騒ぎが起こっています。赤い生き物が泳いでいる!というのです。クラゲかなぁと思いつつ,行ってみると,ミカドウミウシです。このあたりは干潮になると干上がってしまうような干潟状の砂泥底。いったい,どこから泳いできたのでしょう。
2005/06/07 渡名喜村東の浜

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ダッシュでゲット

ミナミチゴガニの交尾
この日の干潮は午後6時頃。というわけで,久しぶりに海に出てみました。後方礁原が発達している島の南西側タカタの海岸です。こんなところにはミナミチゴガニをはじめとする小さなカニが住んでいます。それを目当てに探してみました。

カメラを準備してじっとすること数分間。そこかしこから,小さなカニが這い出してきました。そのうち,視野の端でサッと動いたものがあります。ちょっと遠かったのですが,望遠にして撮影してみると,ちょうど交尾をしているところでした。雌雄2匹が向き合うようにしっかりと抱き合っています。上から押さえつけるようにしているのがオスなのでしょう。長く伸びた影で,夕方であることがわかりますね。

2005/05/29 渡名喜村タカタバマ(南西海岸)

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良くも悪くも(?)日本の一部

スクミリンゴガイ
この写真を撮った日は沖縄が沖縄県に戻って33年目の日。「本土復帰記念日」なんて呼ばれています。

この生き物は,スクミリンゴガイ。水田の有害動物とて有名になってしまったジャンボタニシです。九州沖縄農業研究センタータニシの歴史によると,今から30年程前に食用として南米から輸入されたものだそうです。そんな移入動物が,この渡名喜島の小さな小さな田んぼでも見られるとは。

今年は2年に一度のシマノーシという祭りが行なわれます。これに向けてお供えする酒(お神酒といっていいのかどうか不明)を作るために,田んぼの手入れがされ,既に田植えも終わっていました。このため,今まで気付かなかったリンゴガイを見つけることができました。
2005/05/15 渡名喜村ウーチュガー

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疾風のようには 走れない…

ミナミハヤテグモ この日は早めに仕事を切り上げて野外へ。アップする写真がもうすぐ無くなりそうだったのです。例によってカメラを片手にウロウロしていると,草むらに放置されたトロ箱を発見。そのなかで休息していたのが写真のクモです。何かに襲われたのか,左の第4歩脚が失われています。細長い体に長い脚,大き目の単眼が並んだ頭胸部など,特徴的な体つきです。図鑑の絵合わせで同定したのはミナミハヤテグモ。その名の通りすばしっこそうですが,この個体は無事生き残っていけるでしょうか。
2005/05/08 渡名喜村タレーマ

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マジ・マジ・マージノポーラ

0508marginopora01
って,ちょっと苦しいか。

写真はマージノポーラ属の有孔虫(Marginopora sp.)で,俗に銭石と呼ばれているものです。有孔虫というのは,殻を持っているアメーバと考えるとわかりやすい(?)と思います。有名なのは「星砂」と呼ばれているもの。県内の海岸では,有孔虫の死殻が打ち上げられていることがよくあります。でも,写真の銭石は薄くグレーに色付いていて,生きていることがわかります。銭石は,その形を活かして,リュウキュウスガモなどの海草の葉に付着していることが多いようです。この場所は海草の群落になっていたのですが,たくさんの生きている銭石が見られました。
2005/04/26 渡名喜村ナゲーラヌシャ(アンジェーラ浜)

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クモのかあちゃんも とうちゃんを 食べる

0428argiope_aemula01
名曲「カマキリのかあちゃん」のアタマをパクリました。というのも,図鑑に載っているこのクモの記述が「交尾が終わると雄は雌に食われてしまう」ですから。何だか「必ず」という感じで,救いがない表現です。まぁ,卵形成に栄養を供給するといった意味合いで,適応的意義は高いのでしょうが,必ず食われるとは限らないのじゃないかと思うのです。それとも,オスは進んで食べられるのでしょうか?逃げ出して,別なメスと交尾しようとするのが,オスの戦略だと思うのですけれど。

クモの名前はナガマルコガネグモといいます。腹部の模様と脚の縞模様が特徴的です。県内各地で普通に見られるようです。

2005/04/22 渡名喜村西底原

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葉っぱのベッドで一休み

0425neoscona_theisei01 本来海岸などに生えるマルバアカザですが,集落内の畑でも普通に見ることができます。そんな畑の中の1本に,小さなクモを見つけました。茎を取り囲む葉に糸を張って,まるでベッドのように設えてあります。腹部の模様が特徴的なこのクモは,ホシスジオニグモのメス。この時期,草むらのあちこちで,このように休息している個体を見かけます。
2005/04/13 渡名喜村西底原

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2倍ついてる

ヤスデの仲間
渡名喜島には農業用水のための溜池がいくつかあります。沢筋を堰き止めたようにつくられているそれは,溜め池というよりもダムそのものなのですが,この溜池に登る道沿いの法面は,山からいろんなものが落ちてきている,なかなか面白いところです(舗装されているのでハブの心配がないところもイイ)。

この日見つけたのは,沖縄では「ヤンバルムシ」と呼ばれているヤスデの仲間(種は不明)。黒とオレンジの配色がとってもオシャレ。1体節に2対の脚が付いているところ,それが前端の体節では1対であることがよくわかります。大小2匹が寄り添っているのは,雌雄の繁殖行動かと思わせるところもお気に入りです。
2005/04/03 渡名喜村ンジャ(集落南東の溜め池)

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集まるのが好き!

イボタマキビ ということはないでしょうが,水分や熱の条件から,こうして集合することになるようです。この写真でも,テトラポッドのコンクリの割れ目に群れ集まっているのがわかります。潮間帯の中でももっとも高い位置に生息するこの仲間では,よく見られる現象です。写真の貝は,イボタマキビ。大きさの違いから,2才と3才の貝だろうと思われます。外房海岸の天津小湊では,ごく限られた場所で,ごく稀に見ることができました。写真のような大きさのものが見られなかったことからすると,寒さのため年を越せなかったのかもしれません。
2005/03/16 渡名喜村渡名喜漁港

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「海ゴキブリ」は女性の名

リュウキュウフナムシ
海岸へ行く人にはお馴染みのフナムシが,沖縄県内でも見られます。もっともリュウキュウフナムシという別種(別亜種?)とされているようです。外房で見たフナムシは,大集団をつくっていて,常に団体行動をとっているように感じられました。けれどもリュウキュウフナムシは,低密度で結構ばらばらに行動しているようです。形態などはどう違うのでしょう?今だ不明です。

リュウキュウフナムシの学名を調べるために,フナムシの学名,Ligia で検索してみると,これが意外なことに女性の写真が続々と表示されます。「海ゴキブリ」とも呼ばれてしまうフナムシの事を知ったら,Ligiaさんたちはどう思うでしょう。
2005/03/16 渡名喜村渡名喜漁港

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頭に載せたら大変です。

カツオノカンムリ
この青みがかった半透明の物体,プラスチックのような質感なのですが,これも生き物なのです。カツオノカンムリという管水母の仲間。ギンカクラゲやカツオノエボシと同じように,外洋で浮遊生活を送っているようです。そして,群体をつくっているのも共通です。これ1つで一匹ではなくて,形と機能を分担したたくさんの個体が集まって生活しているというのです。おそらく,青の濃くなっている部分が栄養体,つまり刺胞で獲物を獲って消化吸収する役割りをもっている部分だろうと考えられます。

こんなのが打ち上げられていると,危なくてサンダルに素足では浜を歩けませんね。間違っても,こんなコトをしてはいけません。この方は大丈夫だったのでしょうか。
2004/12/23 渡名喜村シュガー浜

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肩が張ってる

コマドボラ
ややオーバーハング気味の岩陰で隠れるようにしていたのはコマドボラ。けれども乗っかっているヘリトリアオリの殻は黒いので,自分の白い殻がとっても目立ってしまっています。コマドボラを含むレイシダマシモドキの仲間は,どれもよく似ていて,わたしの苦手分野になっています。とても野外では同定できません。これも写真を元に,殻色と肩の張り具合そして生息場所から同定したもの。正しいかどうかは,ちょっと自信がありません。

さらには,手元の図鑑で学名も違っているのです。常用している「生態/検索図鑑 沖縄の海の貝・陸の貝」では,Cronia cariosa なのですが,「貝の図鑑 採集と標本の作り方」では,Muricodrupa fenestrata となっているのです。いずれにしてもレイシダマシモドキと同属とされているのですが,種小名まで違うのですから混乱してしまいます。
2004/12/25 渡名喜村クタラー(シュガー浜北側の岩礁)

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フツーのガチョウフジツボ

エボシガイ
ガチョウはいいとしても,フジツボと続いた時点で,もう普通ではなくなっているような気がします。が,もちろんそういった用法ではありません。ガチョウフジツボの中では普通だと,そんな意味ですね。

これはCommon Goose Barnacleという英語表記を直訳したもの。平たく突き出した殻が嘴に似ていると感じられるのでしょうか。日本語では「エボシガイ(烏帽子貝)」。こちらは,左右に平たくなった様もピッタリです。英語名の通り,フジツボに近い仲間です。よく見ると,先端(フジツボでは中央)の2枚の殻を取り囲むようにしてほかの殻が並んでいます。エボシガイでは4枚しかありませんが,退化的なのかもしれません。
2004/12/23 渡名喜村シュガー浜

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上下逆さまに写っています。

コブシメ?
始めは,岩と思ったんです。でも,よく見ると…。
島をぐるっと一巡りして,海岸にやってきたのは4時近く。一緒に来た子どもたちは強い北風も何のその。打ち上げられたサンゴ片を海へ向かって投げるのに熱中しています。その足元に,半ばサンゴ片に埋もれるようにして,それはいたのです。

巨大なコウイカ。

おそらくコブシメだろうと思われます。まだ眼球などもしっかりしていて,それほど干からびていませんでした。釣り好きな人の話しでは,この時期,夜になると港の中にまで入ってくるようです。不幸にして打ち上げられてしまったのでしょうね。
2004/12/23 渡名喜村シュガー浜

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そっと寄り添う

タイワンタマキビ
厳しい北風に耐えるように,そっと寄り添う2つの貝。実際は1cm以下の小さな貝です。潮間帯の最上部,やっと飛沫がかかるくらいの高さで生活するタマキビの仲間,タイワンタマキビ(マルアラレタマキビ)です。
ちょうどよい角度から日の光が射して,殻の表面のようすがよくわかります。光沢のある表面にはジグザグ模様の褐色の線。そして,ぐるっと取り巻く螺肋もよくわかると思います。千葉県の海岸でよく見かけたアラレタマキビによく似ています。けれども,このジグザグ模様ですぐに区別がつきます。
2004/12/25 渡名喜村クタラー(シュガー浜北側の岩礁)

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ベッドでお食事

ツノレイシ
といっても,この巻き貝(ツノレイシ)がベッドに入るわけではありません。バックをぎっしりと埋め尽くす黒い二枚貝(ヘリトリアオリ),このような状態をmussel bedと呼んだのですね。で,この巻き貝は,これらの二枚貝を襲って食べる肉食性の貝なのです。渡名喜の海岸では,エサとなる二枚貝がたくさんあるので,このような肉食性の巻き貝もそれだけたくさん見ることができます。
2004/12/25 渡名喜村シュガー浜

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似て非なる part II

フジツボの一種
フツーの人からすると,写真のようなフジツボの仲間も「貝」の一種に思えるようです。確かに,海岸の岩にくっついている石みたいな硬い殻,という点では共通していますから,そう思われるのも自然なことなのでしょうね。でも,この仲間は,エビやカニに近い全くの別物。潮が満ちてくると,中央の2枚の殻が開いて,その隙間から脚(蔓脚)を出してプランクトンなどを濾し取って食べるという暮らしをしています。
2004/12/25 渡名喜村クタラー(シュガー浜北側の岩礁)

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似て非なる

コウダカカラマツ
この貝は,コウダカカラマツ。「笠貝」と呼ばれるのがよくわかるような角度で撮影してみました。このコウダカカラマツは,姿形だけでなく生活の仕方ヨメガカサトラフザラとよく似ています。けれども系統的にはずいぶん違っていて,陸で暮らすカタツムリに近い仲間です。そのことを強調するときには「有肺類笠貝」と呼んだりします。少しだけ殻を持ち上げて,周りのようすを覗っているのも面白いと思います。きちんと目がありますから,やっぱり「見て」いるのでしょうね。
2004/12/25 渡名喜村クタラー(シュガー浜北側の岩礁)

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今の姿を保ち続ける

トラフザラ
こちらも地味な楕円形の貝。ヨメガカサと同属のトラフザラ(オオベッコウガサ)です。この貝,どちらが頭かというと,殻の中心が寄っている方(左下)です。つまり,写真のようすは,ずっと進んできた笠貝が,二枚貝の集団にぶつかり立ち往生しているところなのです。

ところで,左上の部分には二枚貝が全く見られません。これは,笠貝類などのグレイザーが岩の表面を削り取って食べているためなのだそうです。プランクトンの時期を終えた二枚貝の幼生が岩の表面に付着したとしても,グレイザーが微細藻類を食べるときに一緒に削り取られてしまうのです。一方,二枚貝の集団の中には笠貝類が入ってこられないために,次々と新しい二枚貝が定着できるのだそうです。結局,笠貝類は自分が食べることで,食べるためのエサを確保し続けられることになるのです。

うまくできた話ですが,実際には,笠貝が捕食者に襲われたり,二枚貝の集団が剥がれ落ちたりして,いろいろと変化が起きているようです。そこら辺が群集動態のおもしろいところです。
2004/12/25 渡名喜村クタラー(シュガー浜北側の岩礁)

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岩肌に残された 不思議な模様

グレイジングの痕
テトラポットや防波堤,それからこの岩のように,表面が平坦なところがあると写真のような不思議な模様を見かけることがあります。海へ行かなくても,ジメジメしたコンクリートの表面に,同じような模様が見られることがあります。実はこれ,笠貝類の食事の痕なのです。笠貝類を含めたグレイザーと呼ばれる動物は,岩の表面を削り取るようにして微細藻類を食べています。このため,削られて白くなったところが模様になって見えるのですね。陸上ではカタツムリがこのような模様を作っています。
くねくねと大きく左右に振れているところは,貝が首を振ってじっくりと食べた部分です。右下はその拡大。米粒より小さな「はみ跡」がたくさん並んで白線となっているのがわかります。しばらく左右に振れた後,すぅーっと伸びているのは,食事場所を変えるために急ぎ足で移動したところ。移動中も味見しながらなんですね。
岩肌に残された模様から,貝の行動が読み取れるようです。
2004/12/25 渡名喜村クタラー(シュガー浜北側の岩礁)

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いざ お食事に!

ヨメガカサ 何やら楕円形の物体が傾いて写っているこの写真。ずいぶんと地味なのですが,個人的には思い出深い被写体です。この貝はヨメガカサ。こんな平たい殻ですが,これでも巻き貝の仲間です。殻の形から「笠貝」類と呼ばれています。岩の表面などに生えている微小な藻類を削り取って食べる,グレイザーと呼ばれる生活様式をもっています。潮間帯の岩礁では,グレイザーの存在が群集の構造に大きな影響を与えているのだそうです。
右下の濡れている所は,この貝が食事のために移動した痕なのです。研究室の先輩が,この仲間の一日を記録するといった研究をしていました。そのお手伝いなどしながら,この道にハマッていったことが思い出されるのです。
ヨメガカサという名前は「嫁の皿」という意味だそうです。笠貝類でも特に平たいという特徴を表わしているのだそうですが,時代を感じるというか…。やがて「どうして嫁の皿が平たいの?」なんて聞かれるようになるのでしょうね。
2004/12/25 渡名喜村クタラー(シュガー浜北側の岩礁)

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一肌脱いだ そのあとは

ミナミイワガニ
冬の岩礁を歩いていると,黒い岩に赤いカニがじっとしている姿をたくさん見かけました。まるでカニ鍋に入っていたかと見間違えるような,見事に茹で上がった色です。形からすると,おなじみミナミイワガニのようです。でも様子がちょっと変。近付いても逃げ出さないのです。で,よーく見てみると,脱皮した後の抜け殻なのです。こんなにあちらこちらで見られるということは,最近脱皮のシーズンを迎えたのでしょう。それが潮汐の関係なのか,季節の問題なのかはわかりませんが。
2004/12/25 渡名喜村トゥングゥジー(アンジェーラ東側の岩礁)

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ゴミと共に暮らす

ミナミノシマゴミグモ もともと海岸を歩くことが多かったためか,「野外へ出る」といっても草むらや山の中といったところは,どうも勝手がわかりません(沖縄ではハブに対する恐怖感もあります)。特に閉口するのが,藪の中に張り巡らされたクモの巣。微小陸貝を求めて足元を注視してうろついていると,頭から顔から全身クモの巣だらけ,何てこともあります。この巣があるということは,人が通っていないということでもあるのですが,気持ち悪いし,絡みついた糸を取るのは大変だし,みなさん どんな対策をしているのでしょうか。
写真のクモは,落ち葉をひっくり返しながら進んでいたときに,気付いたもの。おそらく食べ残しの獲物たちでしょうが,ゴミの中にじっとしていました。帰ってから図鑑で調べると,ミナミノシマゴミグモのメスのようです。ミナミ○○とか,リュウキュウ○○という和名はよくありますが,「ミナミノシマ」とつくのは珍しいと思います。クモのほうは,県内各島で見られる普通種のようですが。
2004/11/28 玉城村(タマグスクソン)富里(フサト)国民陸上競技場の裏山

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白ハチマキで 白旗(?)振って

アダンソンハエトリ
初の屋内撮影は,前から気になっていたハエトリグモ。野外での撮影から戻り,データをPCに転送し終えたところに現われたので,すかさずシャッターを切りました。全身黒ずくめで,頭部に白線。白い触肢を交互に振る姿がとても印象的です。写真の個体はオスで,メスは褐色を基調とした少し地味な配色。アダンソンハエトリという県内各島に広く分布する普通種です。前を向いた2対の大きな目。後向きの1対の目。ジャンプのときに命綱となる糸。拡大撮影した写真からはいろんなことが読み取れます。
2004/11/25 渡名喜村

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甲羅干し

ミナミイワガニ
ちょっとした用事で立ち寄った漁港でしたが,港の中の透明度がとても高く,たくさんの魚を見ることができました。もちろんシャッターを切ったのですが,水面の揺らぎで いいショットは得られませんでした。その代わりというわけではありませんが,いつもはすばしっこくて近寄れないカニにグッと近付いて撮影することができました。写真のミナミイワガニは,岩礁やテトラポッドでよく見られます。けれども,人の気配を感じると素早く走って岩の隙間などに隠れてしまい,なかなか大きく撮影できなかったのです。この日は岸壁の階段で,甲羅干しをしているかのようにボーッとしていました。
2004/11/04 渡名喜村渡名喜漁港

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平たいヒラムシ

平たいヒラムシ
シド崎の周辺にはさんご礁が水平に広がっています。礁原と呼ばれるこの地形も,実際には凹凸があって,潮溜まりができています。そんな小さな潮溜まりで見つけたのが,このヒラムシ。なかなか動きが速くて,この一枚がベストショットです。名前の通り平たいからだ,扁形動物の仲間です。周縁部を波立たせて泳ぎ回っていました。右上に白斑がありますが,この中の黒点は眼点ではないかと思われます。種類は…とても調べがつきません。このようなマイナー動物群は参考になる図鑑など情報が少ないのです。
2004/08/01 渡名喜村北海岸シド崎

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ヤシガニ

ヤシガニ
早朝の海岸で腰をおろして一休み。すると,なにやらゴソゴソという物音が聞こえてきます。渡名喜島はハブの名所で,土地の人からも,気を付けるようにとキツク言われています。もしや…と思い,探してみると,なんとヤシガニでした。こんなに明るくなってから見られるとは思いもしませんでした。後ろに写っているのが500ml用のペットボトルですから,大きさがわかるかと思います。乱獲か,環境悪化か,渡名喜島でも大物は見られなくなっているそうです。
2004/08/03 渡名喜村アンジェーラ浜

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空き部屋探してます。

ムラサキオカヤドカリ
月明かりに誘われて,夜の海岸へ。砂浜で見つけたのはムラサキオカヤドカリ。ところが,このヤドカリ,貝殻ではなくて,プラスチック製のボトルキャップを背負っていました。いろんなところで紹介されているものですが,自然と文明の係わりについて象徴的な絵になっていますね。この個体はかなり大型で,ボトルキャップの直径が3cmくらい。軽くて丈夫なアフリカマイマイの殻が見つかるといいのですが。
2004/07/29 渡名喜村アンジェーラ浜

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お店で買える天然記念物

オカヤドカリ
夕方の海岸で,岩陰に隠れる小さなオカヤドカリを見つけました。眼柄の下側に斑紋があることから,ナキオカヤドカリだと思われます。さて,このオカヤドカリ類。県内は6種類が分布して,世界で最も多様性の高い地域になるそうです。そして,『オカヤドカリ類』として国指定天然記念物に指定されています。ところが,このオカヤドカリ,那覇空港や国際通りでお土産用に売られているのです。もちろん,許可を得てのことなのですが,かなり不思議な感じがします。
2004/06/03 渡名喜村シュガー浜

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こちらも お食事中

こちらも お食事中
二日続きでクモネタです。たまたま同じ時に見かけた,こちらは造網性のクモです。獲物はハナアブ類かアシナガバチ類のどちらかと思われます。既に糸でグルグル巻きにされてしまって,はっきりとはわかりません。このクモ,集落内のフクギ並木などに沢山巣を作っています。多くの場合,居候グモ(ひょっとしたらオスかもしれません)が居るのですが,この巣では見られませんでした。で,このクモの種名は,やっぱり不明。どこかで図鑑を探さないといけませんね。
2004/07/09 渡名喜村渡名喜小中学校

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マルアマオブネ

マルアマオブネ
県内では,ごく普通に見られる種類なんですが,思わず撮影してしまった一枚です。殻頂についているウズマキゴカイの大きさからもわかるかもしれませんが,殻径15㎜ほどの小さな個体です。この種は,アマオブネの仲間の中でも,内湾的でやや汽水の環境を好む種です。カラーバリエーションも色々なんですが,この個体は標準的な配色です。これで,渡名喜島で見られるアマオブネ科は,

  1. イシダタミアマオブネ
  2. コシタカアマガイ
  3. キバアマガイ
  4. フトスジアマガイ
  5. アマオブネ
  6. マルアマオブネ
  7. ニシキアマオブネ
となりました。オオマルアマオブネやヌリツヤアマオブネが見つかりそうなんですが,まだ確認できていません。
2004/06/10 渡名喜村アンジェーラ浜

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フトスジアマガイ

フトスジアマガイ
久し振りに海の貝です。この貝は,波当りの強い,外海に面したような岩礁に生息しています。また,沖縄本島や宮古島で広く見られる琉球石灰岩の岩礁では見られません。ビーチコーミングをしているときに,この貝の破片を拾ったので,岬の先端にでもいるのだろうと思っていたのです。ところが,何気なく歩いていた防波堤で,群生しているのに出会いました。サイズ組成も様々でしたので,たまたま分散してきたのではなさそうです。渡名喜では身近に見られる貝と言えるでしょう。
2004/06/03 渡名喜村シュガー浜

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アサガオガイ

アサガオガイ
渡名喜の海岸でよく見られるものに,このアサガオガイがあります。外洋で浮遊生活をしている,大変殻の薄い貝です。その名のとおり,印象的な紫色が砂浜でよく目立ちます。こんな物が打ち上げられるというのも,渡名喜の海岸が外洋の影響を大きく受けていることの証しかもしれません。嵐の後のビーチコーミングがたのしみです。

微小貝ホームページ中のアサガオガイ

2004/05/08 渡名喜村アンジェーラ浜

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イボヨウフバイ

イボヨウフバイ@喜屋武漁港
小潮の日の午後4時過ぎ,この日の最干潮でした。図鑑にあるように「内湾の砂地,中~高潮線」でたくさん活動していました。腐肉食性のムシロガイ類ですから,水管を左右に振って,エサを探しているのですが,それらしきものは見当たりませんでした。こんなにたくさんの個体を賄うような食糧の供給があるのかな?と考えてしまいます。
2004/02/26 糸満市喜屋武漁港

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アツムシロ

アツムシロ@大渡
訳あって,夕方から海岸へ。大きな仕事を終えた翌日ということもあって,一日休んでいたのです。さて,海岸へ着くと,買ってきたサンマの準備。お目当てはアツムシロ。後方礁原の潮溜まりへ行くと,簡単にたくさんいるのを見つけられました。やっぱり夕方ということもあって活発に活動しているようです。すぐさま撮影に移ったのですが,ここで生憎の雨。光の条件悪いのか,いい写真がとれませんでした。
2004/03/14 糸満市大渡

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ベニシオマネキ

ベニシオマネキ
で,そのベニシオマネキです。遊歩道整備のためレベルの高いところ(マングローブの林床よりちょっと高め)が切り開かれたからか,あるいは,単にアプローチしやすくなったからなのかはわかりません。どちらにしても,ものすごい密度の個体群です。ちょっと離れたところからは,ヤエヤマヒルギの萼が散らばっているように見えたのです。シオマネキ類の観察には絶好のポイントになりました。このまま,この密度が維持されるのでしょうか。また宮古島に来るときは,ぜひ,確認したいと思います。

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