時には 腰を低くするのも必要か という話

シロチドリ

この日のお目当ては,干潟で暮らす小さな貝。で,観察はじっとしゃがんで行うことになります。久しぶりの出会いに大喜びでシャッター切っていると,すぐ近くで羽ばたく音が聞こえます。顔を上げてみると,意外な程近くにチドリが来ていました。わたしとの間にビーチロックの高まりがあって,こちらに気付かない(気にならない?)様子です。番なのか,2羽が鳴き交わしながら飛び回っていました。

この鳥は,シロチドリ。今は冬羽で雌雄差が余りないそうで,写真の個体も雄なのか雌なのか判断できません。それでも,過眼線が単純な黒ではなくて,少し褐色を帯びているところが印象的でした。

まぁ,鳥の撮影では,匍匐前進したりするときもあるんですが,干潟ではそれもできないので,こんなタイトルとなりました。

2008/12/29 糸満市喜屋武漁港北側ビーチ

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霞んだようには 見えないけれど

ハナガスミカノコ

年の暮れも迫ったこの日,午後からは雨の予報となっていたのですが,意地で出掛けてみました。やって来たのは,本島南部,糸満市の海岸。ここは18年前にヒメカノコをたくさん見かけたのですが,その後,すっかりいなくなっていた場所なのです。

今回もあまり期待しないで行ってみたのですが,意に反して,小型のアマガイ類がたくさん見られました。これは,と期待して観察したのですが,どうも違うようです。ヒメカノコにしては,螺塔が高すぎますし,蓋に色帯がある。そこで,ハナガスミカノコに同定しました。これまで観察していたハナガスミカノコは,いずれも本島北部産。殻色が暗く,ずいぶん印象が違うので,まだ迷いがあります。中には,こんな色彩の個体もいたので。

ハナガスミカノコ

2008/12/29 糸満市喜屋武漁港北側のビーチ

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今年も団体でやって来た

クロツラヘラサギ

相変わらず,野外へ出る機会の作れない日々が続いています。今日は帰宅途中にちょっと寄り道。那覇近郊の鳥見のメッカ,三角池に行ってきました。お目当ては,冬の渡り鳥たち。まぁ,ダメもとで立ち寄ったのですが,車の窓から,直ぐにその姿が認められました。

嘴を水中に差し込み頭を左右に振る行動が特徴的なこの鳥は,クロツラヘラサギ昨冬もこの姿を見に,この場所に通いました。今日は6羽が見られましたが,このシーズンは何羽くらい渡ってきてくれるか,今からたのしみです。

2008/11/16 豊見城市与根(三角池)

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やっぱり電柱が好き

コチョウゲンボウ

かなり遠くからの撮影だったので,画像は荒れてるわ,電線と重なっているわで,決していいカットではないのですが,まぁ記念ですので。

ちょいと遠出をして,通りかかった畑の中の道。電柱の天辺に鳥の姿が見えます。慌てて路肩に駐車して,望遠で狙ってみたのです。

この鳥はコチョウゲンボウ。比較的写りのいいのはこちらのポストで。

こういった鳥たちが見られるようになってくると,南の島でも冬の訪れを感じます。

2008/11/03 八重瀬町東風平上田原

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派手さはないけど お馴染みの

ヤマトシジミ
今年は台風接近もないというのに,全く野外へ出られないという日々です。で,意地になって出掛けたのは本島南部の慶座絶壁。土地の言葉ではギーザバンタと呼ばれています。ゴルフ場の脇にある駐車スペースでは,数種類(おそらく3種類)のシジミチョウが乱れ飛んでいました。

その内の1頭が,そ~っと翅を開いていたので,これまた,そ~っと近付いて撮影。翅を立て,閉じていることが多いシジミチョウの仲間ですが,表側を見ることができました。

このチョウはヤマトシジミ。ヒトの生活環境では,最も身近な種類と言えるでしょう。翅の裏側は白黒の地味な色彩ですが,表側は藤色に黒点,縁取りもあって,アゲハ類とはまた違った美しさがあるように思います。

2008/10/28 八重瀬町具志頭慶座絶壁(ギーザバンタ)

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エラブというイラブー

エラブウミヘビ
久高といえば,やっぱりこれを期待せずにはいられません。もちろん,海洋生物ですから,県内各地で見られるのですが,観光客にもよく知られた久高島の特産品,「イラブーの燻製」の材料ですから。

で,今回の巡検では,このイラブーを捕る場所(イラブーガマ)まで見学しにいったのです。その時見えていたのがこのカット。体の一部しか見えていないのですが,こちらのサイトを参考に,黒帯の太さなどから同定しました。

このイラブーはエラブウミヘビ。青く輝く鱗がとってもキレイです。サイトの記載によると,昼間はこうして陸で休んでいるようです。ウミヘビのイメージがちょっと変わりました。

2008/09/20 南城市久高島

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他の花より多いのに

ヤエヤマアオキ 「神の島」と言われる久高島,人々の信仰に失礼のないように気を付けて巡ります。実際に歩いたのは,僅かなものですが,その中でも目についたのがこの白い花,ヤエヤマアオキです。

塊のようになった花序に白い花が咲いていて,蜜か花粉を求めてでしょうか,たくさんのアリが集まっていました。本来は花弁は5枚のようですが,このカットの花は6枚になっていますね。

場所によっては乱獲で減少しているとも聞いていたのですが,道端で,植え込みで大きな実を付けていました。島の人たちは利用していないのかな?


帰ってきてから調べると,改訂版沖縄県RDBでは絶滅危惧Ⅱ類(VU)となっていました。

2008/09/20 南城市久高島

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当に 仕事の真っ最中

オキナワツヤハナバチ
久し振りの野外は,ちょっと遠出して久高島までやって来ました。この日は団体行動だったのですが,そこはそれ,昼食時にちょこっと撮影です。

被写体はハマゴウの花。以前,渡名喜島で撮影したものの写りが今一つだったので,撮り直したいなぁと考えていたのです。で,撮影を始めるとやって来たのがオキナワツヤハナバチ。忙しなく飛び回っていたところを,何とかワンカットだけ収めることができました。

2008/09/20 南城市久高島

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スロースターターに ピッタリ

アメリカキンゴジカ
この日は,梅雨の晴れ間に午後からドライブ。撮影ポイントに付いたのは,もう4時近く。まぁ,自分自身のために暑さの盛りを避けてのことです。

で,見つけたのがこの花。農道脇の茂みに群生していました。真っ白とは言えない微妙な花弁は,これまた微妙にねじれた形で,全体として風車のようにも見えます。めしべの先には黄色い柱頭が複雑な形で付いていました。

図鑑で調べてみると,これはアメリカキンゴジカのようです。以前渡名喜島で撮影した同属のハイキンゴジカを紹介してあります。その時にも書きましたが,アオイ科なんですね。花柱の辺りはハイビスカスによく似ています。

新たに判ったことが1つ。「ゴジカ」とは「午時花」と書いて,午後に花が開くということのようです。朝の撮影が苦手なわたしにふさわしい被写体です。

2008/06/10 糸満市国吉

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朝焼け色に 染まってる

ベニトンボ
梅雨の中休みなのか,このところ青空が続いています。やや湿ってはいるものの,強く吹き抜ける南風が野外へと誘います。

で,本島南西部をドライブ。午後からの限られた時間では,この辺りまでが限界です。定番撮影地にしている真栄里の公園の裏手をウロウロしてみました。湧泉からの流れが幾筋もあって,水,森,畑といろんな環境がコンパクトにまとまった地域です。

そんな小川沿いで見つけた,目にも鮮やかな赤トンボ。これまで見たことのある赤トンボとは色が違うなぁ,などと思いながら撮影しました。県内でよく見かける赤いトンボは,タイリクショウジョウトンボオオハラビロトンボ。これらはややオレンジ系で「朱色」というのがピッタリです。ところがこちらは,紫を帯びた赤。調べてみると,どうやらベニトンボのようです。ショウジョウトンボとの識別点はこちらを参照していただくとして,翅脈まで赤いこちらの方が,県内版赤トンボにふさわしく思えてきました。

ところで,学名の種小名はaurora暁の女神から頂いたもの。夕焼け小焼けのイメージとは対照的ですね。

2008/06/10 糸満市国吉

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俺を踏み台にしたぁ!?

フタイロウリハムシ

まぁ,そんな世代なんです。

その詳細は,こちらこちらを参照していただくとして,写っている生物は,これまでにも紹介したもの。いわゆる普通種で,状況が面白かった,ということです。

昆虫の方は,フタイロウリハムシ。畑だけでなく,野外でもよく見かけますね。この時は,薄暗い林の遊歩道沿いでした。カタツムリの方は,オキナワウスカワマイマイ。こちらも,県内では人の暮らしに一番近い種類といえるでしょう。

2008/06/10 糸満市真栄里

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飛びます!ってことではないけれど

コガモの雄
動物を見ていてオモシロイことの一つが,「動くこと」であるのは間違いないでしょう。でも,それを写真で表現するのは,やっぱりちょっと難しい。わたしの腕では,偶然に頼らざるを得ないというのが正直なところ。

で,偶々撮れたのがこの一枚。デジスコをセットして,漫然とカモたちを眺めていたら,突然羽ばたきを始めたので慌ててシャッターを切りました。といっても,この後飛び立ったわけではなくて,すぐに採餌に戻りましたが。

このカモはコガモの雄。頭部の斑紋が特徴的です。本来は,もっと明るい緑なのですが,スコープ越しのためか低コントラストになってしまいました。それでも,黒い嘴と胸の胡麻斑模様はよく写せたかな,と思います。

2008/01/07 豊見城市与根(三角池)

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総背番号制の導入

クロツラヘラサギ そんな話もありましたが,ケータイの普及とMNPの導入で,国民皆番号はほぼ達成されてしまったと言えそうですね。

何てことを思ったのも,レンズ越しにこの足輪が見えたから。随分と大きな輪(というより筒)が両足に付けられています。国際的な保護の手が差し伸べられているということの証でもあるのでしょうが,ちょっと窮屈そうにも見られます。


この鳥は,先月にも紹介したクロツラヘラサギ。この正月から導入した,デジスコで狙った一枚です。まだまだピントやコントラストの調節がうまくいっていないのですが,表情まで見えるようになりました。

2008/01/07 豊見城市与根(三角池)

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睨み合った その後は

アオサギ クロツラヘラサギを目当てにやってきた,市街地外れの鳥見ポイント。冬の日差しを浴びて,静かな時間が流れています。動いているものといったら,水面でエサを探すカモとセイタカシギくらい。

と,離れたところで佇んでいたアオサギがすぐ目の前に飛んできて,歩き始めました。おもしろいのは,すぐにもう一羽がやってきたこと。二羽が行列を作るようにしずしずと進んでいく様子を何カットか撮影できました。


ところがこの後大変なことに。

突然,前を行く個体が振り向くように飛び立って,後の個体も続いて飛び立ち,ちょっとした空中戦。さっと離れていきました。この騒ぎに,カモやシギも驚いたのか,群れで飛び立ち,あたりはしばし騒然となっていました。

どうやら,後からやってきた個体は,薄い体色から考えて未成熟個体のようです。それが,年長者の縄張りに踏み込んでしまったのかもしれません。

こんなところは,のんびり屋の陸貝では見られないシーンですね。

2007/12/16 豊見城市与根(三角池)

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冬の賓客 partⅡ

ヒシクイ

何気なく撮影しておいたら,結構珍しいものだった,というお話。

クロツラヘラサギの群れを目当てにやってきたところが,早々に飛び立って,なかなか戻ってきてくれません。仕方なく,近くにやってくるバンやセイタカシギ,カモなどを撮影しているのですが,やっぱり“有難み”が違います。ボーッと水面を眺めながら,水鳥たちの表情が感じられる瞬間を待っていました。

と,気が付くとカモにしては随分大きな鳥がいます。お尻が向いていたので,気にも留めていなかったのですが,ようやくこちらを向いたところでパチリ。数カット撮影しておきました。

戻ってから図鑑を見ると,これはヒシクイ。オレンジの脚と嘴に黄色い部分があるのが特徴的なガンの仲間です。で,これが国指定天然記念物。指定は1971年だそうですから,ずいぶん前のことです。国内では冬鳥として本州などに飛来するようです。こんな南まで来るのは,一体どうしてなのでしょう。楽な旅ではないのでしょうに。

2007/12/16 豊見城市与根(三角池)

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冬の賓客

クロツラヘラサギほか 車社会の沖縄では,ちょっと買い物というときも移動手段は自家用車。で,ものはついでと寄り道したのが鳥見で有名な与根の遊水池。通称三角池と呼ばれるこの場所は,バイパスからちょっと入った車道沿い。結構交通量が多くて落ち着かないと思うのですが,多くの水鳥が冬を越すために集まってきます。その中でも,有名なのが,このクロツラヘラサギ。この日も10羽が見られました。
ところが,じっくり撮影しようとカメラを用意している内に,大きな音がして飛び立ってしまったのです。慌ててレンズを向けて,ようやく1羽だけ,羽ばたく姿を撮影できました。一方,池に残っていた1羽を狙ったのがこの一枚です。アオサギとセイタカシギも同じコマに写せました。

先週から,この池で見られるクロツラヘラサギの内の1羽が,嘴に釣り糸を絡めてしまっていることがニュースになっています。この時も捕獲のために多くの人が集まって,見守っていました。何とか無事に保護できればいいのですが。

2007/12/16 豊見城市与根(三角池)

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夕日が背に染みる

オキナワアオガエル この一枚を撮影したのは秋分を1ヵ月ほど過ぎた頃。とはいえ,午後4時半過ぎになると,日は傾き,陽射しは横からといってもよい角度です。色味もすっかり茜色。さすがに今日はここまでかと思っていたところで,この場面に出会いました。
オオバギの葉にピッタリと貼り付いているのは,オキナワアオガエル。関東で見るアマガエルによく似た姿形ですが,体長は2倍くらいある印象です。そんな大きなカエルが,背中に夕日を浴びて,風に吹かれていました。

夜の内に場所を変えないと,ちょっとこの場所では乾燥しすぎるんじゃないかと心配になってしまいます。

2007/10/22 糸満市真栄里

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空間分割決定様式

アオスジコシブトハナバチ
野外での写真撮影には,日光が充分にある正午近くが適しています。だがしかし,真上からの光線では得られないカットがあるのも,また確かなことです。この一枚は,夕暮れ近く,昼行性の虫たちが今日一日の活動を終えようとしているところを写したものです。

この虫は,アオスジコシブトハナバチ。夜になると,小枝や蔓を顎で咥えて休息します。その時,一列に並んでいるのですが,この日はその整列の場面に出くわした,というわけです。

何匹かがとまっているところへ,新しい個体が近付いてくるのですが,とまっている方は一斉に脚を振り上げ,懸命に追い払うのです。そのうち,何とか隙間にとまるのですが,その頃には,また新しい個体が近付いてくる,という案配で,この一本の蔓に,ほぼ等間隔にハチが並ぶことになりました。

2007/10/22 糸満市真栄里

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今でも 継続中

フクギミバエ 名前だけでなく,それに纏わるエピソードもよく知っているのに,実物を目の前にして,それを思い出せない。全く,トホホなケースです。けれども,根絶された,と聞いていますから,こんな街中の建物の中で見かけるとは,思いもよらなかったのです。
網戸にとまって羽を休めているこの虫は,ウリミバエ(誤同定です。正しくはフクギミバエ。コメントを参照してください。)。そう,あの悪名高き,そして国家的事業として放射線による不妊化成虫の放飼によって根絶されたというウリミバエです。見つけてすぐに,翅が2枚であることから,ハナアブの仲間だろうと見当をつけたのです。でも,レンズを通してよく見ると,どうもお腹(腹部)が丸すぎる。一体何という虫だろうと図鑑を開いてみると,やっぱりハナアブには当て嵌まりそうなものがない。そのうち胸部の斑紋から,ウリミバエだと気付いたのです。

未だに,この事業が継続していることに,改めて気付かされたというわけです。けれども,考えてみれば,県外(国外)には自然分布地域が残っているでしょうから,そこから移入してくる個体もあるのでしょう。

2007/09/24 豊見城市漫湖水鳥センター

2007/12/08 誤同定を訂正

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目立つ 黒星

クロボシシジミ
セセリチョウの仲間は,すばしこく飛び回る上に,どれも似たような色・斑紋で,余り被写体としては面白くない対象です。というか,そう考えていました。チャバネセセリにしても,イチモンジセセリにしても,野外で識別する自信が持てないのです。

この時見つけた蝶も,初めはそんなもんだろうと,余り撮影意欲が湧かずにいたのです。でも,気が付くと,後翅に黒い点。翅の地色も茶色味が無くて,銀灰色です。慌ててレンズを向けて何枚か撮影しておきました。

室内に戻ってから図鑑で調べると,これはクロボシシジミ。ヤシ類に付いてやって来た移入種のようです。既に普通種になっているそうですが,これまで気付かずにいました。もっと良く自然を見ないといけませんね。

2007/10/22 糸満市真栄里

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裏は オレンジ

リュウキュウミスジ カメラを持ってウロウロしていると,思いがけないチャンスに恵まれることもあるもので,この一枚はそうしたものかもしれないな,というものです。

写真の蝶は,リュウキュウミスジ。前回の紹介は久米島産の個体でした。県内ならば,公園や庭先でも見られる,ごく普通の種類です。

で,何が幸運だったかというと,なぜだか理由は判らないのですが,翅を立ててとまってくれたこと。タテハチョウの仲間は,翅を開いていることが多いように思うのですが,この時は,だんだん翅を立てていって,この姿勢で静止していました。

斑紋は表側と大差ありませんが,地の色が随分違っているのですね。

2007/10/22 糸満市真栄里

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これでは 迂闊に 触れない

キベリヒゲナガサシガメ
蝶の姿を求めて,公園内をウロウロ。すると,植栽の一角が背の高いイネ科草本(ススキ?)に覆われている場所に行き当たりました。何か被写体はないかと近付いたときに,目に飛び込んできたのがこの虫,キベリヒゲナガサシガメです。

いい角度から撮影しようと,いろいろ向きを変えていると,上体を持ちあげて,何だか威嚇しているようです。ちょっと怖いのは,この口吻。頻りに動かしていて,迂闊に捕まえようものなら,すぐさまグサリと刺されそうです。前胸部の棘も鋭そうですが,やはり,注意しなくてはならないのはこちらの方かな,と思います。

2007/10/22 糸満市真栄里

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半ば開いた その間から

ツマムラサキマダラ
先週の観察で,その大きさと煌めく紫にすっかり魅了されてしまった,ツマムラサキマダラ。その姿を求めて,再び同じ場所へと出掛けてみました。今回は時間もたっぷり,身軽な装備で,しっかり撮影モードです。

ところが…。こんなときに限って肝心の撮影対象に出会わない。リュウキュウミスジは,前回と変わらずたくさん飛んでいるのに。

歩き回ること小一時間。ようやく林の中のちょっと開けた場所で数頭が飛んでいるのを見つけました。今回は翅の表側を撮影しようと,じっくりと腰を据えて挑戦してみたのが,この組写真です。もっとも右側の雌は先週14日の撮影ですが。

こうしてみると,性差がハッキリと判ります。飛んでいるのを見ているときは,雄の方が紫の斑紋が大きい分キレイに見えていましたが,雌の翅には白い斑点がたくさんあって,これはこれでキレイに思えてきます。

いずれにしても,タテハチョウの仲間のように翅を広げてくれないのが惜しまれる美しさです。

2007/10/22 左側雄個体
2007/10/14 右側雌個体 いずれも糸満市真栄里

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相変わらず ボケていますが

ツマムラサキマダラ♀
7年経っても進歩が無いというか…。

野外へ出掛けられない日が続いていて,これではイカンと一念発起してやって来た本島南部の公園。余り人がやって来るとは思えない遊歩道には蝶がたくさん飛んでいました。

その中でも目立っていたのがこの蝶,ツマムラサキマダラです。大きい上に,やたらと動き回って落ち着きがない。翅の表側に紫の斑紋があって,それがチラチラ見えるので余計に目を引くのです。

だがしかし,撮影ができるような瞬間は,ご覧のように翅を閉じてしまう。それでも,こちらの宮古島産雄個体に比べると斑紋の違いがわかります。つまり,こちらは雌個体,ということです。

2007/10/14 糸満市真栄里

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後頭部に 皺がある

オキナワアギトアリ
石灰岩地帯の林床でハンミョウを撮影していたときのこと,ふと気付くと随分大きなアリが目の前を横切っていくところでした。渡名喜島で見慣れたアシナガキアリに比べると,倍くらいある印象です。体の色はよく似ているのですが。単独行動しているようすなのも違っているところです。

撮影後,モニタ上で確かめてみると,大きな顎で何か(土の粒?)を動かしているところです。名前が判るかと図鑑で絵合わせしてみると,頭部の形や腹柄節の形からオキナワアギトアリのようです。

このオキナワアギトアリ,まだ学名が付いていないようです。こんなことは,よくあることではありますが,学名表記がsp.ではなくて,sp.2となっているところが不思議です。一体,sp.はどこへ行ってしまったのでしょう。

2007/08/15 南城市大里・島添えの丘

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厚みというものに乏しい

ヒメアマガエル
県内で林の中を歩いていると,足元から次々と何かが飛び出してきます。大抵はバッタの仲間なのですが,時折カエルに出会うことがあります。が,場所が場所だけに光不足で撮影には至らないのです。

この日は,偶々飛び出したところが日溜りの中。そこで,そーっと近付いて撮影できました。といっても,やっぱりフラッシュを焚いたのですが。

このカエルは,ヒメアマガエル。一時的な水溜まりのような所でもオタマジャクシが育つので,いろいろな場所で見られる種類です。このカットは側面観ですが,背中からはペタッとした三角形に見えるのが特徴です。これでも,日本産最小のカエルなんだそうです。

2007/08/15 南城市大里島添えの丘

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落ち葉の中を泳ぎ回る

ヘリグロヒメトカゲ
この夏は,継続して自然観察する場所を探そうと,心当たりのあるところを回っていました。この日,やって来たのは昨年の夏にトンボ類を観察したところ。今年は,意を決して林の中に入ってみました。昨年の訪問で,崖に向かう小道があることは判っていたのです。けれども,恐らくお墓があるだろうということ,そして何より蚊の多さから,余り奥には入らないでいたのです。

実際にはどうだったかというと,やっぱりいくつかお墓と拝所(らしきもの)がありました。そういったところには敬意を払いいつつ,足を踏み入れないようにしています。遠くから眺めているだけ。足元ではバッタが跳ねているのですが,そのうちトカゲがいることに気付きました。一度気付くと次々見つかるようになるもので,この個体は全身を現わしてくれたもの。胴長短足で,寸詰まりの顔。これは,ヘリグロヒメトカゲです。以前,渡名喜島の個体を撮影したときは,手ぶれにピンボケだったのですが,この時はフラッシュを焚いて数カット撮影できました。その後,落ち葉の中へ消えていったのですが,体をくねらせるようすが泳いでいるように見えた,ということです。

2007/08/15 南城市大里島添えの丘

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要注意って 合図かな

ヨツスジトラカミキリ
顔というか頭部が露出不足で真っ黒なんですが。

ススキ(?)の葉の上を行ったり来たり,時には裏に回ろうとして落ちそうになったり。どうにも危なっかしい様子でした。が,動きが速くて,なかなか構図が決まらない。ようやく撮れた一枚です。

この虫は,ヨツスジトラカミキリ。以前紹介した渡名喜島産の個体では,背面の斑紋がよく判る角度から写せました。ハチに擬態した典型的な警戒色パターンです。今回は頭部を,と思ったのですが,今ひとつですね。

2007/07/15 糸満市真栄里

似たような構図の写真を,既に紹介していました。しかも1年前。記憶の保持に課題を感じる今日この頃です。

2007/08/12 追記

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極悪人の面構え

オオシマゴマダラカミキリ
って,一方的に決めつけるのもなんですが,モクマオウまで食害するとなると,被害はミカン農家だけということにはならないでしょうね。

公園として遊歩道が整備された林を歩いていると,ぶ~ん,と羽音を立てて大きな虫が飛んできたのです。すかさず後を追って撮影した一枚です。この虫は,オオシマゴマダラカミキリ。鞘翅の紋にやや黄色味があるのが特徴だそうです。

2007/07/15 糸満市真栄里

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区別が付かない,なんて言われても

アカジママドガ
林縁部の下草にとまっていた地味な蛾。前後の翅を貫いて一本の線が通っているところが特徴でしょうか。名前は判らないかも知れないなぁ,なんて思いながら撮影したのですが,図鑑を使って,案外簡単に絵合わせできました。

この蛾は,アカジママドガ。リンク先のサイトでは,南に行くと区別の付かない近縁種が居るので注意なんて書かれています。そこで,同定はせずに,アカジママドガ近縁種としておきます。

「阿嘉島」ではなくて,「赤縞」なんでしょうね。

2007/07/08 南城市知念・志喜屋

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翅が ボロボロ

マシロトリバ
よくもまぁ,こんなんで飛べるもんだと思いますが,ちょっと葉に触れたら,すっと飛び立ってどこかへ行ってしまいました。

バックに写っている葉の葉脈からも判るように,かなり小さな蛾です。体長で1cmほど。だからこそ,この翅で大丈夫なわけですが。体長が1/nになれば,体重は1/n^3なのに翅の面積は1/n^2。相対的には,とても大きくて丈夫な翅,ということになるのでしょう。流体力学とか学んでいれば,もっとハッキリと言えるのですが。

この蛾は,マシロトリバ。ヒルガオ科を食害するそうですから,マント群落を作っているノアサガオで繁殖しているのかも知れません。

2007/07/08 南城市知念・志喜屋

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オレンジ カーブ

キオビエダシャク 渡名喜島を離れてから,いわゆる街の暮らしとなり,なかなか生き物たちを撮影する機械がありません。そのため,休日は撮影目的の外出。狙った対象を求めて観察地を選んでいます。けれども,その日のメインには出会えず,意外な種類を撮影ということも,度々です。
この一枚も,そうした普通種。キオビエダシャクです。普段観察するときは,パタパタと飛び回っていて,なかなか落ち着いてくれず,これまで撮影できずにいたのです。こうしてみると和名(黄帯枝尺)の由来となった模様がよく判ります。後翅も黄色いんですね。

この時は,林の中を飛んでいた個体を追いかけ,ようやくとまったところを撮影しました。その場所は,やや低い位置の葉裏。仰け反るような姿勢でフラッシュを焚いて,何とか適正露出に近いものが得られました。

2007/07/15 糸満市真栄里

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嵐の後の 宴かな

ニシキヒロハマキモドキとオキナワツヤハナバチ 沖縄本島に加えて九州各地に大きな被害をもたらした台風4号,この真栄里の公園も木々の葉は千切れ飛び,枝は折れ曲がり,大変な有様でした。まぁ,そのお陰もあって,たくさんの陸貝を観察できたのですが。

駐車スペース脇のこの場所では,植栽されていたモモタマナが根元から倒れていました。そのため,普通は遙か頭上の梢にある花序が,目の高さになっていました。陽射しの強いお昼前ということもあって,その花にたくさんの昆虫が集まっていて,そこを撮影した一枚です。


縦にとまっている上側の虫はニシキヒロハマキモドキで,下側の盛んに蜜を舐め取っているのはオキナワツヤハナバチです。前回観察したときには,盛んに動き回って,なかなか撮影が難しかったのですが,今回はジッと蜜を吸っていて,落ち着いて何回もシャッターを切れました。

2007/07/15 糸満市真栄里

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薄暗がりに 黒い翅

クロセセリ 崖沿いの観察場所も,崖の直下に至るとすっかり密林の趣。覆い被さるように茂った木々で,辺りはすっかり暗くなっています。直射日光が遮られていて,それだけ小動物にとっては活動しやすい環境だ,とも言えますが,写真撮影には悪条件で困らされます。

この蝶を見つけたのも崖を作る石灰岩から垂れ下がるように生えたシダの茂みの中。ちょっと離れたところから,フラッシュを焚いて撮影しました。


このチョウは,クロセセリ。食草はショウガ類だそうですから,この辺りにたくさん生えているゲットウを食害しているのかも知れません。

セセリチョウの仲間には,よく似た種類がたくさんいるのですが,これはやや別格。色彩や斑紋はイチモンジセセリユウレイセセリによく似ているのですが,大きさが全く違っています。明らかに一回り大きいのです。野外での識別点が,そんなところしかない,というのもキビシイのですが,それでも手掛りがハッキリしているのは,わたしのような素人にとっては有り難いことです。

2007/07/08 南城市知念・志喜屋

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星ではなくて 斑模様

ジュウニマダラテントウ 亜熱帯に属するという沖縄県。それを象徴する自然の一つはマント群落かも知れません。道路脇の藪などに蔓性植物が繁茂して,当にジャングル状態になっています。この場所も,凄いことになっていたのですが,殆どの葉には大きな穴が開いています。そこで,ゆっくり葉裏を探すことになるのですが,そうして見つけたのがこの虫,テントウムシの仲間ですね。

お馴染みのナナホシテントウなどに比べると,鞘翅の表面に細かい毛があって艶がないのが特徴的。これは,ジュウニマダラテントウ。ウリ類を食害するそうですから,きっとこの場所は,エサに囲まれた素晴らしいところなのでしょう。

2007/07/08 南城市知念・志喜屋

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一度気付けば 疑問が一杯

クロホシテントウゴミムシダマシ
カタツムリとの出会いを求めてやって来たこの場所,中でも狙いはヤマタカマイマイ類。できれば,以前観察したアマノヤマタカマイマイを見つけられれば…と願っていたのです。そこで,専ら樹幹をじっくりと探すことに。比較的自然度の高い場所だからでしょう,どの木の幹にも蘚苔類や地衣類が貼り付いています。その表面に何やら小さい虫がたくさんいたのです。

体長は3mm以下。林内は暗くて,その姿もハッキリとしません。その後,周囲の縁石など至る所で見つけられました。この一枚は,比較的明るい場所にある石の上で撮影したもの。体色がよく写せたと思います。

この虫は,クロホシテントウゴミムシダマシ。その名の通り,テントウムシによく似た体型です。これだけ高密度にいて,一体何を食べているんだろうか? こんなに動きが鈍くて,捕食者への対抗手段はあるのだろうか? そもそも幼虫はどんな暮らしをしているのだろうか? 見ているだけで次々と疑問が湧いてきます。

2007/07/15 糸満市真栄里

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透けて見える

アオミオカタニシ
ヤマタニシで始まった陸貝ウィークの締め,5種類目はアオミオカタニシ。樹上棲であることに加え,その美麗な色から,結構知られた存在です。でも,フツーの人は,フツーのカタツムリとの違いまでは気付かないようです。私が陸貝に興味を持っているというと,この「緑のカタツムリ」の話題を振ってくれることがよくあります。ところが十中八九,目の位置や蓋の存在までは見ていないのです。まぁ,陸で生活している巻き貝が単系統でない,ということの方が非常識な発想なんでしょうけれども。

これまでにも,活動中の姿をこちらのページこちらのページで紹介してきました。それらを見ると,薄茶色の蓋があって,フツーのカタツムリとは違うことがよく判ります。そして,ちょっと驚かされるのは,このキレイな色はこの貝の軟体部が透けて見えているのだということ。ですから,標本にすると,このようになってしまうのです。

2007/07/15 糸満市真栄里

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今は遠くから見ているだけでも

オオカサマイマイ 沖縄本島南部は,那覇浦添地区に比べれば自然が残っているとはいえ,平地のほとんどは畑と宅地になっています。まとまった林は御獄や城跡など信仰の対象になるような場所と,急峻な崖地など利用しにくいところだけ。それでも,残っているだけ有り難い,とも言えます。

この一枚を撮影したのもそんな斜面。それもお墓(?)の横になります。よじ登っていけば,もっと近くから接写できたのですが,畏れ多いのと如何にもハブがいそうな雰囲気に,望遠での撮影としました。


4種類目は,オオカサマイマイ。こちらのページで横から見た姿が判ります。「カサ」というのは,番傘を広げたような姿を指しているのですね。この貝の生息場所は,写真のように木が朽ちてきた部分。そのことを知ってはいたので,常に木のうろなどには注意していたのですが,ようやく撮影することができました。次は足元などに対策を施して,しっかり接写してみようと思います。

2007/07/15 糸満市真栄里

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幼いうちは 斑模様

アフリカマイマイ 台風後も降り続いた雨も上がり,夏の陽射しが戻ってくると,林の中は高温多湿のジャングル状態。流れる汗で,たっぷり付けた虫除けも流れてしまい,まとわりつく蚊にウンザリしてきます。それでも,被写体を見つけると数カットの撮影が済むまでは,ジッとしてしまうのが悲しい性。その後は痒み止めの出番となるのです。

この一枚もそうして撮影したもの。3種類目はアフリカマイマイです。殻が卵形をしているのは,生まれて間もない,恐らく今年生まれの個体だから。白黒の斑模様も特徴的です。成長すると不明瞭な縞模様になります。随分印象がちがって感じられます。

2007/07/15 糸満市真栄里

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殻の白さは 成熟の証

オキナワヤマキサゴ
市街地からほど近いこの場所は,グラウンドや遊具が整備されているのですが,そのすぐ傍らに適度に放置された林とその中を辿る遊歩道があって,自然観察にはもってこいの環境です。

今回,改めてゆっくりと陸貝を探してみると,いるわいるわ,やっぱり雨降りの後,まだ湿っている状態なので活動中の個体を多く見られました。

で,こちら2種類目。オキナワヤマキサゴです。この種類もフツーのカタツムリとはちがって,触角の根元に眼があります。この角度からは見えにくいのですが,石灰質の蓋も持っているのです。これまでに紹介したものでは,渡名喜島での観察宮古島でのヤエヤマヤマキサゴがありますが,いずれも休止状態のものでした。軟体部は背面が黒,腹面(足)が灰白色なんですね。

左下のカットは,やや小型の若い個体。殻がオレンジに近い茶色で,とても美しく感じられます。

2007/07/15 糸満市真栄里

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身も蓋もある

オキナワヤマタニシ
3年ぶりに沖縄本島に接近し,大変な被害を残して台風4号が過ぎ去っていきました。台風一過,とはいかないのがこの季節。翌日も台風外縁の雨雲が掛かり一時強い雨が降りました。
更に翌日,つまり台風がやって来た13日(金)からは2日経ったことになります。きっと見られるだろうと期待して,陸貝撮影に出掛けてみました。目的地は,これまで通った南城市知念とは反対側,本島南西端の崖から糸満市のとある場所を選びました。

この日は朝から良い天気。まだ地面が濡れているうちにと思い,朝からいそいそと出掛けました。現地に到着してみると,期待通り。何種類もの陸貝を撮影できました。

そこで1種類目,この貝は,オキナワヤマタニシ。フツーのカタツムリとちがって,触角の根元に眼があります。また,よく見ると殻と脚の間に薄く円い板状のものがあります。これは,いわゆる蓋。サザエのように石灰質ではありませんが,結構丈夫で乾燥や外敵を防ぐのには効果的でしょう。他にも,雌雄異体だったりして,一般的なカタツムリとは随分縁遠い仲間なのです。これまでに紹介した中ではハダカアツブタガイが近いようです。

いつもは落ち葉の中などにいる地表棲の種類ですが,この時は台風で落ちたまだ青々とした葉の上を歩いていました。せっかくの茶色も,これでは目立ってしまっていますね。

2007/07/15 糸満市真栄里

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そんなに派手ではないけれど

モモノゴマダラノメイガ
梅雨明け前に訪れたこの場所,やっぱり気になって梅雨も明けた7月初めに再び出掛けてみました。あんなにたくさんいたナナホシキンカメムシは全く居なくなっていて,ずいぶん静かな雰囲気になっていました。

ヤマタカマイマイ類を探して崖下の林を覗き込んでいたときに,下草の葉の上で見つけたのがこの蛾,モモノゴマダラノメイガです。濃い緑の葉の上にこの色ですから大変目立ちます。そうかといって,警戒色という程でもなさそうです。本来の生息環境では保護色の効果があるのでしょうか。

2007/07/08 南城市知念・志喜屋

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これでも デカイ

ヨツモンカメノコハムシ
この場所での自然観察は,草刈などで管理された道路沿いからほとんど人手の入らない崖沿いの林まで数十mの間で変化していくのが魅力の一つ。

崖に近づくと,マント群落を作る蔓植物の葉にたくさんの穴が開いていました。何か食害している虫がいるはずと,葉を返したり下から覗いたり,ようやく見つけたのがこの一匹です。

この虫は,ヨツモンカメノコハムシ。サツマイモ類の葉を食害するそうです。和名は鞘翅の縁に4箇所で接する黒斑から付けられたのでしょう。コガタカメノコハムシとよく似ていますが,ずっと大きいのです。何でもこの類で国内最大になる種だとか。タテスジヒメジンガサハムシに比べると,倍近くにも感じられます。この大きさのためもあって,体表の彫刻のようすをうまく撮影できたと思います。

2007/06/16 南城市知念・志喜屋

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とにかく デカイ

メスアカオオムシヒキの雄
この場所での自然観察は,崖下の湧泉から道沿いに茂みを覗き,やがて崖上の畑へと出てくるコース。その終点付近畑の周りの藪で見かけたのがこの虫です。ブ~ンと飛んできた羽音で気付いたのですが,驚いたのはその大きさ。随分離れたところにとまったのに,ハッキリと特徴が見て取れます。シオヤアブアオメアブにしては大きすぎるし,体型もちょっとスマート。もしや,あの種では,と思いながら,最大望遠で撮影してみました。

この種は,恐らくメスアカオオムシヒキの雄だと考えられます。こちらのサイトに交尾の様子が掲載されています。腹部の色がちがう気もしますが,口吻や脚の先端の形態と色彩がよく似ています。この仲間では日本最大の種類だということです。

2007/06/16 南城市知念・志喜屋

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天狗になる,一歩手前

ツマグロスケバ 被写体を探すとき,どうしても目線は自分の目の高さになってしまいます。で,時には立ち止まって,足元の落ち葉をひっくり返してみたりするのですが,この一枚もそうして見つけた昆虫です。

この虫は,ツマグロスケバ。「透明な翅の端に黒斑がある」という見事に説明的な命名ですね。撮影したときは,ちょっと大きめの
シダスケバモドキに近い種かと思ったのですが,特徴的な触角がありません。図鑑などで調べると,オキナワテングスケバと同じ科になっていました。


2007/06/16 南城市知念・志喜屋

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一仕事終えたあと かな?

オキナワツヤハナバチ
被写体を探しながら崖沿いの道を辿っていくと,やがて切り通しを経て,崖の上に出てしまいました。こちらは,もう知念というよりも旧佐敷町つきしろの街になります。とはいえ,住宅地ではなくて畑と空き地が広がっていました。

そんな畑の一角で見つけたのが,このハチ。オキナワツヤハナバチです。からだのあちらこちらに花粉をたくさん付けて,葉の上でジッとしていました。

2007/06/16 南城市知念・志喜屋

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ぐるぐるめだまん

オキナワマルウンカ
内容とかは全く覚えていないのですが,学生の頃,サークルに伝わっていた"MAD TAPE"に収録されていたフレーズが,この姿を見たときに蘇ってきたのです。

この虫は,オキナワマルウンカ。この個体は,翅にほとんど斑紋がないタイプ。前縁(肩のように見える部分)の水色の斑点が全体を引き締めてちょっとオシャレ。

しかし,何よりもこの目玉。もちろん複眼なのでしょうが,見事な渦巻き模様です。構造も渦巻きなのでしょうか。また,その機能上の利点は? 疑問が次々と湧いてきます。

2007/06/16 南城市知念・志喜屋

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カタツムリではありません

カシワマイマイ 急峻な崖に沿って上の集落へと抜ける小さな道路。ほとんど車も通らないのか,路上には落ち葉がたくさん。アスファルトで舗装されているのですが,雰囲気は亜熱帯の森を縫う遊歩道のようでした。

と,大きな葉からはみ出す白い翅。とても大きな蛾のようです。裏返したら飛んでいってしまうかな,と思いながら手を伸ばし,そ~っとひっくり返して撮影しました。


赤い足先が印象的なこの蛾は,カシワマイマイ。ドクガの仲間でした。うっかり触らずに一安心です。野外では正体不明のものには手出し無用です。

前翅の斑紋はマーブリングで作ったみたいですね。

2007/06/16 南城市知念・志喜屋

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頭隠して,カラダ丸見え

オオクビカクシゴミムシダマシ 何か被写体はいないかと,道沿いの藪で葉裏を一つひとつ確かめていたときのこと。垂れ下がった枯れ枝に,何やら木の実のような塊が着いていました。

ところが,よく見ると脚が生えている。でも,不思議なことに頭部がない。「昆虫の体は頭胸腹の3つからできている」という常識があるので,あちこちから眺めるのですが,判然としません。飛んでいってしまうのを覚悟して,突いてみてようやく判りました。頭が胸の中にめり込むように隠れていたのです。


この虫は,オオクビカクシゴミムシダマシ。枯れ木に着く種類のようです。体のあちこちに小さな赤い物体が着いていました。外部寄生のダニかと思うのですが,よく判りませんでした。

同属別種ですがクビカクシゴミムシダマシの美麗画像はこちらのページで。

2007/06/16 南城市知念・志喜屋

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ツノもカラダも うんと伸ばして

オキナワヤマタカマイマイ
今回本島南部へと出掛けたのは,このカタツムリ,オキナワヤマタカマイマイを見たかったから。こちらのページでオキナワヤマタカマイマイ属のリストを出しましたが,結構好きなんです。この仲間たち。今回目撃できたのは,この1個体だけでした。色帯が3色になっていて,美麗な方かな,とも思います。

残念なのは,ご覧の通り画像が悪いこと。道からかなり離れた林の奥,薄暗がりの中でしたので,最大望遠にして,さらに感度を上げての撮影となってしまったのです。

2007/06/16 南城市知念・志喜屋

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瑠璃色はどこへ?

リュウキュウルリボシカミキリ 道路脇の藪に何か被写体はいないかと,木の葉を引っ張り裏返しとしていたところ,ぶ~~んと目の前を横切る小さな影。ハチのように軽快な飛び方ではないし,身体は随分と細長い。一体何だろうと追いかけてみると,これが小さなカミキリムシでした。

図鑑を見ていても,カミキリムシはとても種類が多いし,果たして同定できるだろうか,と不安に思いながらも,折角だからと撮影しておきました。


戻ってから調べてみると,案外あっさりと名前が判りました。この虫は,リュウキュウルリボシカミキリ。図鑑の記述では,斑紋は金緑~青緑となっていますが,この個体はほとんど白でした。一つひとつの斑紋も大きいような気もしますが,個体変異(あるいは季節型)ということで,済ませてしまいます。大丈夫かな。

2007/06/16 南城市知念・志喜屋

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何のために 生えてくるのか

シュリケマイマイ 今回の知念行きで,最大の収穫がこれ,シュリケマイマイ。

実は,オキナワヤマタカマイマイ類を目当てに出掛けたのですが,こちらはやはり難しかった。で,思いがけず,こちらのカタツムリの群棲地を見つけてしまったのです。とはいっても規模は小さくて,何かの工事でもあれば,すぐに姿を消してしまうことでしょう。ほどよい水の浸み出しが,この環境を支えているようでした。


ご覧の通り,殻の周囲に「毛」があるのが特徴です。この毛は「殻皮」という非石灰性の殻の一部なのです。ですから,死んで時間の経ったものなどでは失われてしまうので,こうして生息場所で生きている姿を観察するのが一番です。非常に平たい殻の形や透けて見える軟体部の模様は,こうした湿った石灰岩で暮らすのに都合がよいように思われます。

では,この「毛」の機能は?

リンボウガイの角のようにはいかないだろうことは想像できるのですけれども。

2007/06/16 南城市知念・志喜屋

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南の森に 煌めく緑

ナナホシキンカメムシ
梅雨の終わり,水辺の生き物たちを求めて,南城市知念の湧水を尋ねました。現場について,驚いたのが蚊の多さ。アッという間に数十匹に囲まれて,落ち着いて被写体探しもできません。潔く諦め,農道沿いの藪を覗いてみました。この一帯は,沖縄本島南端の石灰岩丘陵が断層となって表われているところです。断崖付近は土地の利用も難しく,豊かな森となっているのです。

と,目の前を横切る金属光沢のある虫。前から見てみたかったナナホシキンカメムシです。例によって1匹に気付くと,辺り一帯で次々と見つけることができました。この一枚は,やや高い位置に留まったところを下から写してみました。お馴染みの背面と同様,腹面にも黒い斑点が並んでいることが判ります。脚は鮮やかな赤なんですね。

2007/06/16 南城市知念・志喜屋

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名実不一致

ズアカアオバト 2時間ほどの自然観察を終えて,デジカメのメモリも一杯になり,そろそろ引き上げかと農道を歩いていると,頭上の電線に黒い塊。じっと見ていると,モゾモゾ動いています。パッと見ただけで正体が判らなかったのも,宜なるかな。2羽の鳩が寄り添って羽繕いをしていたのです。だがしかし,ちょっと大きい。見つけたところからは逆光気味で,模様などが判らなかったのですが,そーっと近付いてみてハッキリとしました。何といってもこの体色。間違えようもありません。ズアカアオバトです。
まず印象的だったのは,尾の下面。とてもハッキリとしたウロコ模様です。それから嘴の水色。暗い林の中ではどんな効果があるのだろうと想像が膨らみます。

なんて思っていたのは束の間のこと。どうか飛び立たないでくれと願いつつ,不要なカットを削除して撮影した1枚です。おそらく番だと思われますが,すっかり慌てていたので雌雄の差を探しておくなんて事もできませんでした。前回2001年の観察から6年ぶりでしたが,やっぱり大慌てになってしまいました。

2007/06/16 南城市知念・志喜屋

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この角度でも 大丈夫

モリバッタ
今を去ること遙か昔,まだ私が虫取り網を持って走り回っていた頃のこと。バッタの仲間には,トノサマバッタ,ショウリョウバッタ,それからイナゴというのがいるらしい,という程度の知識しか持ち合わせていませんでした(その後,ヒシバッタとオンブバッタを覚えた)。

さすがに,最近は図鑑をよく見るようになったので,もっと多様な種が存在していることを知るようになりました。だがしかし,その識別点がよく判らずにいたのです。このバッタを撮影したときも,何という種か見当もつかない。ただ,後脚(特に脛節の赤)がキレイだなぁ,という印象しかなかったのです。

けれども,画面で確かめてみると,肉眼で観察していたときに気付かなかったことが判ります。まず,触角の先端が白くなっていることに驚かされます。これだけハッキリとしているのに,どうして撮影の時には気付かずにいたのでしょう。また,葉を囓った痕が擂り鉢状になっているのも面白く感じられます。この姿勢でこの向き,ぐるぐる回るようにして囓っていくから,こんな食痕になるのでしょうね。

このバッタはモリバッタ。県内に分布する5亜種のうち,分布域から沖縄島亜種だと考えられます。この個体はまだ翅の伸びていない未成熟な若齢幼体ですが,沖縄島では,成長しても翅が短いままなのだそうです。

2007/06/09 南城市大里・真境名

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この角度が 都合イイ

アマミナナフシ
煎餅のように平たいものを食べるとき,ヒトだったら水平に持って口に運ぶものですが(ピザなんかもそうですね),この虫は違います。

ご覧のように長い脚でしっかりと抱え込むように押さえつけ,垂直に保持して,ムシャムシャと囓っているのです。というのも,昆虫類の口器が,わたしたちほ乳類とは違って水平に開くようにできているからですね。

この虫はアマミナナフシ。同じようなカットを没ログで紹介してありました。フラッシュを焚いた分,こちらの写りの方がややハッキリしているように感じます。この場所では,様々なステージの個体が群れていました。ハブへの備えをしっかりして,藪の中へ入れば,もっといろいろな生き物に出会えそうです。

2007/06/09 南城市大里・真境名

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ワースト100に入っている

アフリカマイマイ
身近な人たちに,陸貝の話を振ると必ず出てくるのが,このアフリカマイマイ。ですが,これまで紹介できずにいました。

というのも,このアフリカマイマイ,一時期に比べて大変数が減っているのだとか。実際,大型個体となると,なかなか見つからなくて,しかも,元気よく活動中という姿には,お目に掛かれずにいたのです。この時は,梅雨の夕暮れ時ということもあって,複数個体が活動していました。

日本最大の陸産貝類ということですが,本場アフリカにはもっと大きくなる種もいるとか。是非見たい,というか,殻を持ってみたいものです。

2007/06/09 南城市大里・真境名

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ガブリと咥えて 身柄確保

リュウキュウヒメハンミョウ 自然観察を始めた頃に比べれば,随分とその存在に気付くようになったハンミョウ類です。この一枚も,人里離れた山道を,何か被写体はないかと探しているときに見つけたもの。それが運転中なのですから,前方不注意というか注意し過ぎというか。視野の隅でさっと動く影に気付いて停車,そーっと戻って写したものです。

けれども,まだまだ同定には自信が持てません。頭胸部がやや葡萄色なこと,鞘翅後端3分の1付近に円紋がないこと等から,コハンミョウではなさそうです。やや小さかったことから,今度こそ,リュウキュウヒメハンミョウではないか?と思うのですが自信はありません。


上になった個体の右複眼から白い突起が伸びているように見えます。これは大顎。ハンミョウ類では,このように雄が雌を防衛するようです。この時も,盛んに近寄ってくる他個体を追い払っていました。

2007/06/09 南城市大里・真境名

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