垂直面が好き

クビキリギス,緑色型

新年を迎えたばかりというのに,大型の昆虫を見つけてビックリ!でした。

この虫はクビキリギス。前回は褐色型でしたが,今回はキレイな緑色型です。それにしても,寒い時期なんですが活動しているんですね。

調べてみると成虫越冬するようです。そして,灯火に集まり人工物の垂直面にとまることが多いんだとか。このときも壁面に頭を下にしてとまっていたのですが,90°回転して掲載しました。

2021/01/05 那覇市

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安全日食観察装置

部分日食,2019年12月26日 15:19頃

今日は久しぶりの部分日食。雨雲が近づいていて,果たして見られるかどうか不確実なところもありましたが,しっかりと用意してその時を迎えるようにしました。

2021年5月の金環日食のときには助手がいたんですが,今回は一人で撮影できるように工夫してみたのです。そこで,スタンドなどを組み合わせて,こんな装置を組み立てました。

安全日食観察装置,2019年12月26日 13:27頃

その結果がこちら。食の最大の時は雲の中でしたが,いい感じで観察できたと思います。ピンホールというか,穴の直径はもう少し小さくてもいいかもしれませんね。

部分日食をピンホールで安全に観察,2019年12月26日 14:59頃

2019/12/26 那覇市

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鳥拓残して 無事飛び立つ

朝,出勤してきて窓を開けようとしたところ,ベランダの手すりに一羽の鳩がとまっています。窓から1m程のところにいて,こちらを気にしているけれども,飛び立つ様子がありません。どうしたのかなぁと不思議に思いながらも,あちこちの角度からたくさん撮影させてもらいました。

ズアカアオバト

この鳩はズアカアオバト。これまでには2001年7月糸満市2007年6月南城市で観察していました。この場所は,背後にこんもりとした林がありますから,見られたことにはさほどの驚きはなかったのですが,やっぱり様子が変。そのうち,窓に白い汚れがついていることに気付きました。

ズアカアオバトの鳥拓,窓ガラスへの衝突痕

見事に羽ばたく鳥の形になっています。それでわかりました。窓ガラスに激しく衝突したのでしょう。首の骨を痛めていないといいけど…と心配していましたが,30分ほど経つと飛び立っていきました。

その後,フォロワーさまにご教示いただいて「鳥拓」と呼ばれていることを知りました。千葉県立中央博物館のウェブページに鳥拓再び!という記事があります。野鳥の衝突事故を防ぐため,鷹シールを貼った方がいいかもしれません。

2019/11/15 那覇市

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地味ながらも 美しい

と思うんですよ。

ハガタクチバ,背面観

ハガタクチバ,腹面観

午前4時過ぎ,そろそろ休むか,というときに気付いた未明の訪問者。窓ガラスに一頭の蛾蛾とまっていました。TG-4にFD-1をつけて近接拡大撮影,フラッシュを焚いても動くことなく腹面観も撮影できました。

そのフラッシュを受けて前翅の翅脈が紫色に輝いています。全体的には茶系なのに,輝く紫が隠れているというところが,何とも洒落ているなぁと。

この蛾はハガタクチバ。かなり広範囲に分布している種類のようです。

2019/09/24 那覇市

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コブかと思えば 毛の束だった

ハスオビコブゾウムシ

被写体を求めてウロウロ。頭上の木の葉や足元の落ち葉などに,何かいないかとキョロキョロしながら歩き回ります。で,気をつけてみたのが,遊歩道沿いの手すり。この場所では金属製なのですが,陸産貝類や小型の昆虫など,いろいろなものが見られます。

この虫もその1つ。一見してゾウムシの仲間だろうと,そこまではわかるのですが,そこからは難しい。後日,ネットで絵合わせしてこれだろうと見当をつけました。ずんぐりした体型と背中(鞘翅の背面)に並んだコブが特徴的です。どうやら,ハスオビコブゾウムシ,のようです。

フヨウの類を食害するとありますので,この周囲にたくさん生えているオオハマボウからやって来たのかもしれません。ハイビスカスにもつくそうですから,県内では普通に見られる種類なのかもしれません。

…で,もう一枚撮影しようとしたところ,ポトリと落ちてフレームアウト。自然状態で撮影できたのはこの一枚になってしまいました。

ハスオビコブゾウムシ,背面のコブを拡大

室内に持ち込んで,じっくり観察&拡大撮影。すると,コブとして見えていた部分が毛の束になっていることがわかりました。というか,細かい白斑に見えているのも,全て短い毛のようです。小さな虫もよく観察すると,意外な姿を見せてくれます。

2019/08/11 南風原町

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10年かけて,ここまで来た

ヨナグニアカアシカタゾウムシ

とある集まりで,またまた南風原にやって来ました。昼食を手早く済ませて,裏山に。斜面沿いに戦跡があって,そこが観察に手頃な二次林になっています。時間もないので,手近なところで木の葉の食痕を探したり,足元には何か落ちていないかとキョロキョロしたり,被写体を探します。そうして見つけたのがこの虫,一見してゾウムシの仲間とわかります。 

でも,種類まではわからない。帰宅してから図鑑やネットで絵合わせしながら,どうやら,ヨナグニアカアシカタゾウムシらしいとわかります。与那国島固有種ですが,2009年に沖縄本島でも発見の報告があって,各地に分布を広げているんだとか。カタゾウムシの仲間ですから,鞘翅を開くことはできず,つまり飛べない。こんな小さな虫がどうやって拡散していくのだろうと思いますが,何しろ小さい(体長1㎝未満)ので,きっと公園などの植栽によって人の手で広がっているんでしょう。 

県内とはいえ,やっぱり人為的移入種。島固有の生き物は,その地に行って観察したいものです。 


ヨナグニアカアシカタゾウムシ

こちらの右側面観は翌日に同じ場所で撮影したもの。光が良く当たって,色彩がよくわかるようになりました。

2019/08/10 南風原町

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この形にだって 意味があるんだろうけど

それがさっぱりわからない,という事もあるのです。

アシビロヘリカメムシ

この虫を見たときに,最初に考えたのが,この大きな脛節は何のため?という疑問。ありがちなのがメスへのアピールという性的二型。でも,このニガウリ畑で見られた個体は,全て同じ形。図鑑にも雌雄の区別が載っていません。撮影しているうちに,飛び立った個体もあったのですが,姿勢はほぼこのまま,後脚は大きく広げて飛んでいきました。その姿を見ると,尾翼の役目か?とも思いますが,飛行機の力学には疎いので,そこはなんともわかりません。

でも,きっと何らかの適応的意義があるのでしょうね。

この虫は,アシビロヘリカメムシ。ニガウリの果実に集まって,盛んに吸汁していました。黒にオレンジの配色はなかなかカッコイイとも思うのですが,虫が苦手な人には毒々しく見えるかもしれませんね。

2019/07/23 那覇市

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ジメジメ大好き

アフリカマイマイ

なんだろうなぁ,と思いながら撮影しました。この日は午後から雨予報。午前中は強い南東の風が吹いていて,雨は降っていなかったけれども,いかにも梅雨の真っ只中という感じ。それだからこそ,なんでしょうが,アフリカマイマイが活動していました。

この一枚を撮影したのは午前8時過ぎ。予報通り,夕方には前線がやって来て,激しい雨と雷になりました。

2019/06/04 那覇市

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外階段に 落ちていた

オキナワヒラタクワガタ

施設の造りの関係で,一部外階段を通るのですが,この日の朝,意外なもの(もの,はイカンかな)が落ちていました。

何と,クワガタムシです。慌ててカメラを取りに行って撮影した一枚です。あまりに動揺していたし,飛んで行ってしまっては大変と数枚撮っただけ。深度合成するのも忘れて,一部にしかピントが合っていませんが,まぁ,記念撮影です。

この虫は,オキナワヒラタクワガタ。わたしにとってクワガタムシは山の虫,というイメージですが,この種は,沖縄本島中南部で最も普通に見られる種類といえるようです。とはいえ,そのありがたみが減る事はなくて,大切に保護して,周りの人にも見てもらいました。

2019/05/29 那覇市

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オレンジ色が決め手でした

アカアシナガキマワリ

夜,建物の外に出てみると,見慣れぬ昆虫の姿。2㎝以上もあるので,大型,とも言えるサイズ感です。姿形や,鞘翅の点刻からキマワリの仲間だろうと考えたのですが,そこまで。室内に戻って図鑑を開いても,それらしい種類が載っていません。オレンジ色の腿節が特徴的なので,すぐにわかるだろうと思ったのです。そこで,種名は不明のままツイッターに投稿したところ,フォロワーのみなさまからいろいろご教示いただきました。

この虫は,アカアシナガキマワリ。2017年に那覇市で初確認された移入種だそうです。2年でここまで広がってきているのか,と感心しました。

アカアシナガキマワリ,左側面観

こちらは左側面観。胸部の盛り上がりや鞘翅の点刻がよくわかります。

アカアシナガキマワリ,背面

一方,こちらは背面から。それなりにかっこいい虫だと思うのですが,移入種というところがビミョーです。

2019/05/18 那覇市

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