コブかと思えば 毛の束だった

ハスオビコブゾウムシ

被写体を求めてウロウロ。頭上の木の葉や足元の落ち葉などに,何かいないかとキョロキョロしながら歩き回ります。で,気をつけてみたのが,遊歩道沿いの手すり。この場所では金属製なのですが,陸産貝類や小型の昆虫など,いろいろなものが見られます。

この虫もその1つ。一見してゾウムシの仲間だろうと,そこまではわかるのですが,そこからは難しい。後日,ネットで絵合わせしてこれだろうと見当をつけました。ずんぐりした体型と背中(鞘翅の背面)に並んだコブが特徴的です。どうやら,ハスオビコブゾウムシ,のようです。

フヨウの類を食害するとありますので,この周囲にたくさん生えているオオハマボウからやって来たのかもしれません。ハイビスカスにもつくそうですから,県内では普通に見られる種類なのかもしれません。

…で,もう一枚撮影しようとしたところ,ポトリと落ちてフレームアウト。自然状態で撮影できたのはこの一枚になってしまいました。

ハスオビコブゾウムシ,背面のコブを拡大

室内に持ち込んで,じっくり観察&拡大撮影。すると,コブとして見えていた部分が毛の束になっていることがわかりました。というか,細かい白斑に見えているのも,全て短い毛のようです。小さな虫もよく観察すると,意外な姿を見せてくれます。

2019/08/11 南風原町

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10年かけて,ここまで来た

ヨナグニアカアシカタゾウムシ

とある集まりで,またまた南風原にやって来ました。昼食を手早く済ませて,裏山に。斜面沿いに戦跡があって,そこが観察に手頃な二次林になっています。時間もないので,手近なところで木の葉の食痕を探したり,足元には何か落ちていないかとキョロキョロしたり,被写体を探します。そうして見つけたのがこの虫,一見してゾウムシの仲間とわかります。 

でも,種類まではわからない。帰宅してから図鑑やネットで絵合わせしながら,どうやら,ヨナグニアカアシカタゾウムシらしいとわかります。与那国島固有種ですが,2009年に沖縄本島でも発見の報告があって,各地に分布を広げているんだとか。カタゾウムシの仲間ですから,鞘翅を開くことはできず,つまり飛べない。こんな小さな虫がどうやって拡散していくのだろうと思いますが,何しろ小さい(体長1㎝未満)ので,きっと公園などの植栽によって人の手で広がっているんでしょう。 

県内とはいえ,やっぱり人為的移入種。島固有の生き物は,その地に行って観察したいものです。 


ヨナグニアカアシカタゾウムシ

こちらの右側面観は翌日に同じ場所で撮影したもの。光が良く当たって,色彩がよくわかるようになりました。

2019/08/10 南風原町

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この形にだって 意味があるんだろうけど

それがさっぱりわからない,という事もあるのです。

アシビロヘリカメムシ

この虫を見たときに,最初に考えたのが,この大きな脛節は何のため?という疑問。ありがちなのがメスへのアピールという性的二型。でも,このニガウリ畑で見られた個体は,全て同じ形。図鑑にも雌雄の区別が載っていません。撮影しているうちに,飛び立った個体もあったのですが,姿勢はほぼこのまま,後脚は大きく広げて飛んでいきました。その姿を見ると,尾翼の役目か?とも思いますが,飛行機の力学には疎いので,そこはなんともわかりません。

でも,きっと何らかの適応的意義があるのでしょうね。

この虫は,アシビロヘリカメムシ。ニガウリの果実に集まって,盛んに吸汁していました。黒にオレンジの配色はなかなかカッコイイとも思うのですが,虫が苦手な人には毒々しく見えるかもしれませんね。

2019/07/23 那覇市

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外階段に 落ちていた

オキナワヒラタクワガタ

施設の造りの関係で,一部外階段を通るのですが,この日の朝,意外なもの(もの,はイカンかな)が落ちていました。

何と,クワガタムシです。慌ててカメラを取りに行って撮影した一枚です。あまりに動揺していたし,飛んで行ってしまっては大変と数枚撮っただけ。深度合成するのも忘れて,一部にしかピントが合っていませんが,まぁ,記念撮影です。

この虫は,オキナワヒラタクワガタ。わたしにとってクワガタムシは山の虫,というイメージですが,この種は,沖縄本島中南部で最も普通に見られる種類といえるようです。とはいえ,そのありがたみが減る事はなくて,大切に保護して,周りの人にも見てもらいました。

2019/05/29 那覇市

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オレンジ色が決め手でした

アカアシナガキマワリ

夜,建物の外に出てみると,見慣れぬ昆虫の姿。2㎝以上もあるので,大型,とも言えるサイズ感です。姿形や,鞘翅の点刻からキマワリの仲間だろうと考えたのですが,そこまで。室内に戻って図鑑を開いても,それらしい種類が載っていません。オレンジ色の腿節が特徴的なので,すぐにわかるだろうと思ったのです。そこで,種名は不明のままツイッターに投稿したところ,フォロワーのみなさまからいろいろご教示いただきました。

この虫は,アカアシナガキマワリ。2017年に那覇市で初確認された移入種だそうです。2年でここまで広がってきているのか,と感心しました。

アカアシナガキマワリ,左側面観

こちらは左側面観。胸部の盛り上がりや鞘翅の点刻がよくわかります。

アカアシナガキマワリ,背面

一方,こちらは背面から。それなりにかっこいい虫だと思うのですが,移入種というところがビミョーです。

2019/05/18 那覇市

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雨にもめげず

シジュウカラ,梢でさえずる

このところ,施設の周りでシジュウカラの群れをよく見るようになりました。が,如何せんちょこまか飛び回っているし,別の用事もあったりして,なかなかじっくりと撮影できずにいました。

そんなこんなで気にかけていたら,窓の外からさえずりが聞こえてきます。雨も降っていて,やや暗かったのですが,望遠で捉えた一枚です。手前の枯れ枝が重なってしまってるのが残念ですが,なかなかこうした見通しのいいところで見られないので,(個人的には)貴重な機会になりました。

2018/11/15 那覇市

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引っ越していた! のかな?

キジバトの巣と卵

先日,こんなところで 大丈夫なの?と疑問に感じたキジバトの巣。1週間ほどすると親鳥がいなくなってしまっていて,やっぱりこの場所では無理があるよなぁ,せっかく卵を産んでもカラスなんかに食べられちゃうだろうしなぁ,と思っていました。

が,今週になって,すぐ近くの梅の木に巣作りしているところを発見。この梅の木,建物のすぐ近くにあって,先日の台風で吹き抜ける風にやられて葉を落としてしまい,スカスカになっているのです。しかも,通路のすぐ脇で人通りも多いところ。本当に大丈夫なんだろうか?と思っていたら,さすがに少し奥の葉陰に二度目の引越をしていました。

肝心の巣も,小枝を集めて作っているのですが作りかけといった感じで放置されていて,やっぱり止めたのかなぁなんて思っていたら,何と,今日になって卵を産んでいました。

この一枚は,建物の中から写したもの。何だか今にも落ちそうで不安になります。週末は台風接近で,また強い風が吹き抜けそうですし。無事,巣立ちまで育てきれるでしょうか。

ちなみに,先の番と同じペアかどうかはわかりません。キジバトは,全部同じに見えますから。キジバトの個体識別って,どこに注目するのでしょう。

2018/08/08 那覇市

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満月の獅子を食べる影

食される獅子,部分食

さて,月食でもう一本。というか,こちらがメイン。

半年前の月食が悪天候で観望できず,3年ぶりの観望・撮影となりました。この間に,光学系も新しいのが加わったので,今回は2本立てで撮影してみました。

この一枚は,皆既前,本影がかかってきた頃(03:37,部分食の始まりが03:24頃)のもの。望遠鏡にコンデジ(TG-4)手持ちでコリメート。たくさん写した中の何とか見られる一枚です。食が浅く光量が充分なうちはそれなりに撮影できていたのですが,やがて露出もピントも合わなくなってしまいました。マニュアル撮影不可の悲しさです。

赤銅色になってきた,部分食

一方こちらはLumix FZ38を三脚に据えてマニュアルモードで撮影。ピントが今一なところはご愛敬。ターコイズフリンジが写せるかなぁ,せめて青っぽい色だけでも…と期待したのですが,うまく撮影できませんでした。望遠鏡で見ていると,明暗境界が緑っぽく感じられたのですが。

間もなく皆既

こちらは皆既直前の04:28頃のもの。皆既食の始まりが04:30頃ですから,本当にもう間もなくといったところ。本影の中心側がかなり暗く,黒くなっていて,適正露出を得るために試行錯誤した一枚です(得られた,ということではありません,念のため)。

半影食開始直後,ほぼ満月

最後は月食が始まった直後,02:26頃の月。半影食の開始が02:13ですから,ほぼ満月。南中を過ぎて,西に傾いてきて,蟹は逆さま,女性は仰向け,そして獅子は勢いよく跳びかからんばかりです。

2018/07/28 那覇市

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別に対抗しているわけじゃない

月火接近,皆既中の月と大接近中の火星

この日は半年ぶり皆既月食。1月の月食は厚い雲に阻まれて観望できず。明け方の,しかも月没帯食と,条件は悪かったのですが,リベンジでもありますから,準備を整えて待ち構えることにしたのです。

折しも,火星が大接近中。夜半,南の空で赤い光を放っています。会合というほどではありませんが,月の近くに位置していたので,皆既中の赤銅色になった月と一緒に撮影してみました。

今回の月食の印象は,ずいぶん暗いなぁ,というもの。光度が低いということもあるのでしょうか,皆既近くになってからは,赤っぽいというよりは黒。とても見にくくなっていました。

2018/07/28 04:42頃 那覇市

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ずいぶん 腹太い

キンバネチビトリバ

夏の午後,住宅地を歩いていると,ス~っと足元を横切る影。そのまま草むらに入ってしまいましたが,そっと覗いてみると,こちらに後ろを向けて止まっていました。すかさずTG-4で近接拡大撮影。ようやくトリバガの仲間だろうと見当が付きました。

室内に戻ってから図鑑とネットで絵合わせ同定。体色と斑紋からキンバネチビトリバだと考えられるのですが,腹部が太すぎる。倍以上の太さがあるようです。想像できるの,産卵直前の雌なのか,ということくらい。さて,どうでしょう。

2018/07/26 那覇市

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