似ているものが 多すぎる
県都那覇とは言え,中心地から離れたこの場所は,日が暮れると窓辺の明かりが灯火採集状態。いろんな虫が飛び込んできます。この日やって来たのは,虹色に輝く小さな甲虫。
以前,渡嘉敷島で観察したヒメニシキキマワリモドキ(と考えられる個体)が思い出されて,まぁそこら辺の種類だろうと見当が付くから,何とか同定できるだろうと考えていたら,これが大間違い。
触角や複眼の辺りの印象は,ニジマルキマワリというのに似ているのですが,こちらは八重山産で沖縄本島には分布しない。
全体の印象はナガニジゴミムシダマシというのに似ているなぁと思ったら,この種は和名がヒメナガニジゴミムシダマシに変更されたよう(日本列島の甲虫全種目録 (2018年)のキノコゴミムシダマシ亜科のページによる)。
このサイトから,それっぽいのを画像検索してみると,どれも似たり寄ったり,しかも亜科のレベルで別のグループ。でも,どれにも‐ニジ‐と入っているのがおもしろい。パッと目立つ特徴って,それくらいしかありませんからね。
結局,アヤシげなものとして
- キノコゴミムシダマシ亜科
- ヒメナガニジゴミムシダマシ,Ceropria induta induta
- ナガキマワリ亜科
- ヒメオオニジゴミムシダマシ 沖縄島・久米島亜種,Euhemicera hajimei kumejimana
- リュウキュウニジゴミムシダマシ,Tetraphyllus laevis
を挙げておきます(ほとんど根拠はないのですが)。
で,全体の印象を優先して,暫定的にヒメナガニジゴミムシダマシということに。
虹というより玉虫色な結論ですね(;´д`)トホホ…
オマケで,同一個体を別角度から。
2017/11/14 那覇市
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