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獲物を運んできたけれど

キンモウアナバチとヒメクダマキモドキ

里山的環境が近くにあるこの場所は,その気になれば多様な生き物を観察できるのかもしれません。

今日はふと気付いた足元のハチ。大きな荷物,緑色のキリギリスを運んでいました。ぐるっと飛んで,そのうち着地。そのすぐそばには巣穴が掘ってありました。その穴を隠すように枯れ葉が置いてあって,このハチが置いたものならば,なかなか巧みだなぁと思いました。

このハチは,キンモウアナバチ。図鑑にはクダマキモドキを幼虫に与える,とあります。では,この獲物はというと,翅脈がよく写っているものを強調してレタッチすると…枝分かれしていません。ということで,ヒメクダマキモドキに同定しました。

キンモウアナバチとヒメクダマキモドキ

何度か巣穴に出入りすると,再び獲物を抱えて飛び去ってしまいました。カエラを気にして,,,ならば,済まないことをしてしまったなぁと思います。獲物を巣穴に運び込む様子はこんな感じ。2004年7月上旬,渡名喜島での観察です。同じような時期,同じような環境ですね。

2017/06/30 那覇市

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ひとりで 家捜し

リュウキュウスナハキバチ

梅雨明けはしたものの,カラッと晴れあがるとはいかず,どんより蒸し蒸しとした天気。でも,虫たちは元気に活動していました。その中でも,足元の砂地を超低空飛行で飛び回る姿。ちょっと小ぶりの黒いハチ。以前にも観察したリュウキュウスナハキバチです。

2006年渡名喜島での観察も梅雨明け直後でした。この時期が繁殖に向けて活発に活動する時期なのかもしれません。不思議なのは,今回の観察では1頭だけだったこと。前回は狭い砂地を大きな群れで飛び回っていたのですが,今回はこの1頭だけでした。

曇天の陰で少し光が足りませんでしたが,観察の記録として,です。

2017/06/26 那覇市

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白斑ないけど 黒点キラリ

ニセマツノシラホシゾウムシ

県都那覇市とはいえかなり端っこの方,里山的環境が近くにあるためか,夜になると窓辺はそのまま灯火採集状態です。いろんな来訪者がありますが,このとき気付いたのは小さなゾウムシ。窓の外に置いてあったプラ容器の縁にちょこんと止っていました。

このゾウムシは,ニセマツノシラホシゾウムシ,と思われます。というのも,ニセ‐というだけあって,よく似た種類がいくつか。識別点を踏まえて撮影したわけではないので,決め手に欠けるということです。でも,撮影しながら感じていたのは小循板がキラリと光っているなぁということ。これを根拠の同定です。この角度だと,小循板が光っているの,よくわかりますね。

ニセマツノシラホシゾウムシ

2017/06/12 那覇市

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