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春は 幅広

アオスジアゲハ

5月始めの連休前とはいえ,晴れた日の昼過ぎは夏本番を思わせます。ちょっと歩いただけで汗だくだく。水分補給が欠かせません。そうか,お前もか。と勝手に思いながら写した一枚です。

この蝶はアオスジアゲハ。舗装された道路に溜まった水を吸っています。ほとんど同じ構図を7月末に千葉県で撮影していました。3月上旬に渡名喜島で撮影した個体と比べると,どうも千葉産は緑色帯の幅が狭いような。これが夏型のでしょうか。つまり,こちらの個体は春型かな,と。

でも,地理的な変異とかもありそうだし,なんとも知識が足りません。

2017/05/05 宮古島市下地島

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決め手は ●●

コウヤツリアブ

被写体を求めて隆起珊瑚礁の植物群落内をウロウロ。誰がつけてくれたのか,細い道が海まで続いていました。アダンの葉が切り落とされていたり,石灰岩の間に珊瑚砂をまいて平らにしてあったり。全くありがたい限りです。

そんなところを歩いていると,足元を飛び回る小さな虫。姿形は何度も見ているクロバネツリアブにそっくりですが,ひと回り小さくて,しかも黒っぽい。行動もよく似ていて,しきりに砂地に降りては,お尻(腹部先端)をこすりつけるようにしています。

このアブは,コウヤツリアブ。森林総合研究所のこちらのページによると,やっぱりハチ類に寄生するようです。でも,こんな暑い(しかも熱い)岩礁の上でうまく宿主に出会えるのでしょうか。

同定の決め手となった翅の黒色斑紋は,こちらの一枚の方が見やすいかも。とにかくたくさん見られました。

コウヤツリアブ,翅の黒色斑紋がよくわかる。

2017/05/05 宮古島市下地島

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膝折 というらしい

キキョウランの花と果実

農道沿いで蜂の撮影,一通り終えてふと気付くとキキョウランが咲いていました。しかも果実もついています。この花は長い花茎の先で下向きに着くことが多いので,撮影しにくい部類です。けれども,このときはうまい具合に別な種類の葉の上にちょこんと乗っていました。しかも上の葉の陰になって光の具合もいい感じ。

これまでの観察では,花は4月上旬果実は5月下旬の撮影でした。今回の観察は,ちょうどその中間あたり,ということになります。

撮影してから気付いたのですが,おしべがグニャリと曲がっています。奇形かなぁとも思っていたのですが,調べてみると,この種の特徴。これまた不思議な形態で,いったいどんな適応的意義が,と考えてしまいます。

さて,この記事のタイトル。「花も実もある」というのを思いついたのですが,既に使っていました。もっと柔軟に発想しないといけませんね。

2017/05/05 宮古島市下地島

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ようやく梅に たどり着く

テンノウメ

撮影地を求めて下地島の西岸をウロウロ。一週道路から海岸に降りられそうなところを見当つけて,入ってみるんですがなかなかいいところに出られない。結局,いつもの観光スポットに。でも,この場所は隆起珊瑚礁の植物群落を観察するのにも好適なのです。

この日に見つけた花は,テンノウメ。以前はミズガンピを勘違いしていたんですから,なぜそう思い込んだのか,当人にも不思議です。

これまで,果実が着いているのは何度か見てきたんですが,花は初めての観察になりました。バラ科に属するそうで,シャリンバイテリハノイバラによく似た花だと思います。

2017/05/05 宮古島市下地島

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こちらは奥だけ 毛むくじゃら

コンロンカ

沖縄での大型連休はもうすぐ梅雨入りという時期。それだから,なのか,林の中には咲いている花がほとんどありません。宮古島にやってくるのも毎度5月が多いので,観察できる生き物たちも似通った姿になってしまいます。

この花はコンロンカ。以前紹介したのは花序全体でした。今回はTG-4を使って,思いっきり近寄って撮影してみました。こんな撮影ができるのも,FD-1のおかげです。

そうして見えてきたのが,花の中心にあるモジャモジャ。オオバルリミノキにそっくりです。どちらもアカネ科なんですが,関係あるんでしょうか。そして,このモジャモジャの適応的意義は?特定の昆虫だけが蜜を吸えるようになっている,ということでしょうか。奥が深くて謎だらけ,です。

2017/05/05 宮古島市

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ホントの姿は 毛むくじゃら

オオバルリミノキ

暗闇に浮かび上がるような白が印象的なこの花,以前にも紹介したオオバルリミノキです。今回撮影した花は新鮮だったようで,純白の花弁と,それに密生する細かな毛がハッキリとわかります。真ん中,花筒の奥がほのかに紫色に色づいているところがオシャレですね。

ルリミノキといいつつ黒っぽい果実がつくのは年が明けてからになるそうです。それもまた,撮影してみたいです。

2017/05/05 宮古島市

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はっきり 窓が開いている

ミヤコマドボタル

実際は,透けている,かな。

もうすぐお昼という時間帯,建物の壁に大きめの虫が止っています。近付いてみると,なんとホタル。慌ててカメラを取り出して撮影しました。ちょっと高いところにいたので,深度合成とかいろいろ試せなかったのが悔やまれるところ。

このホタルは,ミヤコマドボタル。その名の通り,前胸部に「窓」に見立てられた透明部分があります。沖縄本島周辺で見られるオキナワマドボタルに比べると,窓がハッキリしているように見られます。窓を開けるくらいなら張り出す庇を作らずに,クロイワボタルのように複眼剥き出しでもよかっただろうに,とも思います。いったいどんな適応的意義があったのでしょう。調べている人いるのかな。

2017/05/05 宮古島市下地島

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やっと会えたら 改名してた

ホソヘリカメムシの幼虫

撮影地を求めて,島の西岸で隆起珊瑚礁の上に出られるところを探します。が,そんなに簡単には見つからない。結局,整備された観光地の周辺が気軽に手軽に立ち寄れるところ,となります。整備されているとはいえ,ギンネム林を切り開いたような小道沿いには,それなりに生き物がいてくれます。

この虫は,ホソヘリカメムシの幼虫。見事なまでにアリとそっくり。
前回,2005年8月の観察ではその姿を「ぜひ見たい」と書いています。ようやく念願叶う,ということです。で,いろいろ調べて,またビックリ。Wikipediaの該当ページによると,大陸産の種のシノニムということで,学名が変更されていました。こんなのは,目的意識を持って調べないと気付きませんね。

こちらは同一個体を別角度から。この角度では,口吻がハッキリと見えて,カメムシであることがよくわかります。

ホソヘリカメムシの幼虫

2017/05/05 宮古島市下地島

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まばらに 住んでる?

ヨツモンカメノコハムシ

陸貝の観察と撮影を終えて,公園内の遊歩道をウロウロ。他の被写体を探します。ちびっ子用の遊具が整備されたエリアもじっくり観察。境界の柵に蔓延るマント群落をよく見ていると,やっぱりいましたハムシの仲間,です。

この虫は,ヨツモンカメノコハムシ。2007年6月に南城市で撮影していました。このときと同じように,今回も観察できたのはこの1個体のみ。生息密度が低いのでしょうか。食痕はたくさん見られたのですが。

今回はTG-4とFD-1の組み合わせで,大きくハッキリ撮影できました。
斜めから見ると,こんな感じ。カメの甲羅状,というのがよくわかります。

ヨツモンカメノコハムシ

2017/05/04 宮古島市

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盛り上がり 積み上がり

クロホシテントウゴミムシダマシとウズタカダニ科の一種

陸貝探しで必ずチェックするのは,遊歩道沿いに作られたコンクリ施設。擁壁だったり,東屋だったり,拝所だったり。もちろん拝所には,入らないようにしているのでその外側ということになりますが,とにかく暗くてジメジメしたコンクリートは陸産貝類にとって大事な生息場所です。

で,そんな場所で見つかるのが,このクロホシテントウゴミムシダマシ。8月の観察では交尾ペアがたくさん見られたのですが,今回は個体数も少なめで,忙しなく歩き回っている。進行方向で待ち構えて撮影した一枚です。

で,PCの画面で確かめてみてビックリ。すぐ横に,なにやら8本脚のものが写っている。大きさは1mm程。このサイズになると,野外ではなかなか気付かないですね。で,その正体は,フォロワーさんに教えていただき,ウズタカダニ科の一種らしいとわかりました。ササラダニ亜目に入るそうで,気付いていれば,深度合成とかしてしっかり撮影していたのにと悔やまれます。

このダニ,成長に伴う脱皮殻を背負っているんだとか。この個体は4層背負っているので,成体になっていると考えられます。う~ん,奥深きダニの世界。

2017/05/04 宮古島市

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肩の辺りに わずかに残る

コフキゾウムシ

もちろん,昆虫に肩はないんですが。

野外で撮影していると,普通種と言われるような,どこでも普通にたくさん見られる生き物にも出会います。すばしっこく動き回るものは,あえて撮影しようとはしませんが,この虫のようにジッとしてくれていると,やっぱりレンズを向けてしまいます。

この虫は,コフキゾウムシ。マメ科植物に普通,だそうです。実際よく出会います。図鑑には「全体に緑色の鱗片」とあるのですが,印象は白っぽい。今回の撮影で,その矛盾が解決しそうです。胸部の後端から鞘翅の前端の辺りにわずかながら緑色のものがついています。前回2005年5月下旬の観察では,全身ツルッとした感じ。活動しているうちにどんどんとれてしまうものなのでしょう。羽化直後の姿を見てみたいものです。

2017/05/04 宮古島市

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ミニミニ コロネ

ミヤコオキナワギセル,幼貝

見た感じが,まさに菓子パンのコロネだなぁと。

このカタツムリはミヤコオキナワギセル。この個体はまだまだ若くて未成熟。成長すると,こんな感じになります。

今回の観察でも,「いるところにはたくさんいる」という感じでしたが,その「いるところ」がそんなにない。人の手が入った場所,コンクリ壁などに群棲していましたから,原生的な自然環境を保全しなくてもこの種は守れそう。頻繁な攪乱を避けて,そっと守っていって欲しいな,と思います。

2017/05/04 宮古島市

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裏側からも のぞいてる

タイワンクロボシシジミ

陸貝探しとクモ探しで,まずまずの成果を得て,さらにウロウロ。整備されていた遊歩道を進みながら,撮影対象を探します。

木々の間の木漏れ日を受けている葉先に,シジミチョウがとまっていました。翅に光が当たっていませんが,特徴的な斑紋がよくわかります。この蝶はタイワンクロボシシジミ。2007年5月にも観察しています。ちょうど羽化の時期なのかもしれませんね。

たまたま葉裏にアリがいて,その様子がおもしろいな,と。

2017/05/04 宮古島市

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中まで 見えそう

アオミオカタニシ

ウラキヤマタカマイマイの撮影を一通り済ませて,他の個体はいないものかと辺りを見回すと,いました,いました。高い梢を移動中。明るい緑色(に見える)殻が特徴的なアオミオカタニシです。

これまでに,2007年7月糸満市2009年9月沖縄市での観察を紹介してきました。今回は軟体部を延ばしきった姿を撮影できました。しかも,見上げる角度になっているため,殻口もよく見えています。こんなに大きく開いているんですね。そして,殻の下というか後ろ側,薄茶色の蓋が軟体部に包まれるようについているのもわかります。眼が触角の根元にあることからもフツーのカタツムリとはずいぶん違うことがわかりますね。

やはり,霧の影響で湿度が高く,枝の表面もしっとりと濡れていたことが影響しているのでしょう。久しぶりに活動している姿が見られました。

2017/05/04 宮古島市

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花を食む

ウラキヤマタカマイマイ,ショウベンノキの花を食す。

宮古島にやって来たら,是非とも会っておきたいお気に入り,それがこのウラキヤマタカマイマイです。

今回は,陸貝の活動を期待して,夜明け直後に現着するようにしてみました。風の無い晴天で逆転層ができたのか,地表近くには霧が立ちこめていました。そんな状態でしたから,雨が降ったわけではないのに,あたりはしっとりと濡れていて,絶好の条件が整っていました。

が,いない。前回の観察でも生貝は1個体しか観察できませんでした。今回見られたのもこの個体だけ。殻径からしても若いと考えられますが,個体群の再生産は滞りなく維持されているのでしょうか。

さて,この個体,一生懸命に身を乗り出して花を食べていました。植物の方はショウベンノキ,Turpinia ternata と考えられます。こんな食べ方もするんですね。

2017/05/04 宮古島市

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もうすぐ産まれる のかな?

ヤエヤマサソリ

ようやくミヤコウズグモの巣見つけて,ちょっと興奮気味。AFがうまく合焦しないので,いろいろ設定変えながら何枚も撮影。この巣が遊歩道の外にあったので,擬木に掴まりながらシャッターを切っていたのですが,ちょっと姿勢を変えた弾みに,ポロリと擬木から破片が落ちてしまいました。古くなって鉄筋が膨張していたんですね。おやまぁ,ごめんなさいと心の中でお詫びして,ふと気付くと鉄筋の横に何かいる。なんと,サソリでした。あまりに尻尾が小さいので,サソリモドキというやつかとも思ったのですが,その先端には控え目ながら毒針がついていました。

このサソリは,ヤエヤマサソリ。おっかなびっくり人差し指を近づけて撮った一枚です。が,あとから調べてみて,さらにビックリ。人にはほぼ無害,毒も弱いし,皮フを貫けないのだそうです。

さらにさらに,この種は単為生殖をするんだとか。一匹いれば繁殖可能。う~ん,連れて帰ってもよかったかも。でも,肉食系は餌の確保が大変だしなぁ。

節間が白く開いているのは子虫を出産間近なんだとか。ますます,う~ん,です。

こちらは,何度もフラッシュを焚いたので,威嚇されてしまったときのもの。こうしてみると,それなりにワイルドかな。

ヤエヤマサソリ

2017/05/04 宮古島市

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ぐるぐる渦巻き さて,どちら?

ミヤコウズグモの雌

今年もやって来ました,宮古島。今回の主たる目的は,昨年8月に観察した渦巻きの主を撮影すること。島を離れてから固有種と知ったミヤコウズグモです。

が,昨年の観察地に着いて愕然。全く網(かくれ帯)が見つかりません。あんなにたくさんあったのに何故???と疑問が膨らみます。梅雨入り前と季節が早かったからか,そうとはわからなくても環境条件が変化していなくなってしまったのか。いろいろ考えながら,渦巻きを探して林の中の遊歩道を歩きます。

しばし歩き回ってようやく見つかったのが,この一つ。ですが,薄暗い林の中で蜘蛛の巣にピントを合わせるのはなかなか難しい。何しろクモ本体は網の裏側にいます。レンズを上に向けるようにして,AF頼みで露出設定を変えながら何枚も撮影して,ようやく見られる一枚となりました。

膨らんだ腹部とかくれ帯のようすから,ミヤコウズグモの雌と考えられます。気になっていた渦の向きは,やはり反時計回り(上から見て)。渦を作るクモからすると,時計回りに作っていることになります。ただし,まだ観察例が2例ですから,もう少しサンプル数を増やさないと,なんとも言えませんね。

2017/05/04 宮古島市

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