対称性が 破れてる
もちろん自発的,ではありませんが。
気温が24℃を越え,春を通り越して夏のような日となりました。蝶たちも次々と羽化しているようで,あちこちにこうして羽を休めている姿が見られました。
この蝶は,オオゴマダラ。でも,この個体はちょっと変。多くの場合,翅を立てて閉じ,葉陰に止まっていることが多いのですが,日を浴びるようにして翅を広げています。さらに,右の後翅の形が歪。どうやら羽化の際に何かがあって,きちんと伸びきらなかったようです。
実はこの場所,たくさんの蛹があって,次々と羽化が続いています。となると,事故に遭ってる個体も次々と見つかるのです。
こちらの個体は,謂わば「自縄自縛」。翅を伸ばしている時に強い風でも吹いたのでしょうか,自分の翅で小枝に絡め取られて息絶えていました。
こちらの個体は,落下してしまったのでしょう。懸命に歩き回っていましたが,もう飛び立つことはできなさそうです。
ホウライカガミについた蛹の数に驚かされましたが,こうした非生物的な要因による羽化失敗(減耗)もあってのあの数なんですね。
2016/01/29 那覇市
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