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2つの凸が ポイントです

ミナミヒメシオマネキ,正面から

ルリマダラシオマネキを求めてやってきた,大嶺海岸の泥岩露頭。侵食されやすさにちがいがあるのか,間隔の広い洗濯板状になっています。その溝の中には,削られた泥とサンゴ礫の混合物。そこかしこに泥団子と円い穴があって,これは期待できそうと腰を下ろしてじっと待っていました。

すると,あちこちから出てきます,シオマネキ。ルリマダラか!と撮影してみると,どうも違う。瑠璃っぽさが全くないのです。後からよく見てわかりました。何と,ヒメシオマネキ,です。

もっとも,2010年に新種記載されたそうで,正しくはミナミヒメシオマネキ,になるようです。特徴はオレンジ色になったハサミの下側に2つの歯があること。色合いのよく似たヤエヤマシオマネキのハサミと比べると,その特徴がわかるかと思います(ホントは,もっといろいろ比べなくちゃいけないのでしょうが,わかりやすい識別点はココ)。

ミナミヒメシオマネキ,背面から

こちらは,背面から。ツルッとした甲羅と360°見渡せる眼が印象的です。

このシオマネキ,以前,億首川で観察したことがあって,開けたマングローブなどの泥っぽいところにいるのかと思っていたので,こんな場所で出会えたのには驚かされました。

参考サイト「原色蟹類生態図鑑」のミナミヒメシオマネキのページ

2015/05/04 那覇市大嶺海岸


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