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30年越しの太陽のリング

2012年金環日食

本格的に星を見始めてから,かれこれ30年ほど。その頃から楽しみにしていたイベントが,ハレー彗星の接近,しし座流星群,そして,その次がこれ。東海道縦断金環日食です。

ところが,30年経ってみると,住んでるところは遥か南の島。部分食しか見られません。ということで,東京まで戻って,観望&撮影してきました。

日食前夜に材料を入手して作ったフィルターがこちら。撮影直後にトリミングのみでアップした像がこちら。はじめの一枚は,この元画像をレタッチしたものです。

もちろん,ただ見るだけでなく,フィルターを入手するために購入したムックの付録で,こんなこともしてみました。

金環日食でピンホール像

金環日食で太陽の実像

薄い雲を通しての観望でしたが,やっぱり見に来てよかったと思います。次は,関東皆既日食ですが,そこまでもつかなぁ,いや,なんとしても,と思います。

帰ってから,撮影データを見なおしていると,なんとか,ベイリービーズのように見えるカットが一枚。もう,これだけで大満足,です。

2012年金環日食ベイリービーズ

2012/05/21 東京都荒川区

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こちらはお酢を入れる方

カサノリ

県都那覇市の眼の前に広がる自然海岸として,とっても貴重な大嶺海岸。簡単にレッドリスト掲載種と出会えてしまいます。こちらの海藻もその一つ。この時期だと,こうして房状にまとまって生えている姿をよく目にします。

で,種名はカサノリ。最初に知ったのは,遺伝の授業だったかな。遺伝情報が細胞質じゃなくて核にある,そんな話だったと記憶してます。南の島の藻類として,ちょっと憧れ的貴重さを感じてましたが,こちらも,キイロダカラやハナビラダカラと同様に,普通に見られてしまうんですね。あ,でも,環境省版レッドリストでは準絶滅危惧に指定されています。

よく似た近縁種にホソエガサというのがあって,こちらは人魚のワイングラスと呼ばれるんだとか。カサノリの方は,それより浅いお皿状。その特徴を捉えて,属名はビネガーを入れる皿,という意味なんだそうです。

ホソエガサ,今度は注意深く探してみます。

2012/05/07 那覇市大嶺海岸

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歩脚は貧弱

ソデカラッパ腹面観

とは言っても,動きはなかなか素早いので,充分機能的なんでしょうけれども。

この海岸では,普通に見られるソデカラッパ。これまでも背面鋏脚の拡大写真を紹介してきました。で,今回は腹面観です。立派な鋏脚に比べると,いかにも貧弱な歩脚。ファイスハガーを思い浮かべてしまったのですが,実際には随分違うデザインですね。

ソデカラッパ背面観

ちなみに,この個体の背面はこちら。やっぱり,背中からは,とてもガッチリに見えますね。

2012/05/07 那覇市大嶺海岸

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ハッキリ黄色

キイロダカラ

元々,外房の岩礁をフィールドにしていたわたしにとって,タカラガイの仲間は遙か南海への憧れを誘うものでした。普通に見つかるものがメダカラで,時々ハナマルユキだからが手に入ると大喜びでした。

で,沖縄へとやって来て,最初に連れて行ってもらったのが北谷の海岸。タカラガイがザクザクいて,有難味なんて吹っ飛んでしまいました。考えたら,土産物店で鍋敷きになるくらい多産するんですから,当たり前なんですけど。

この一枚はキイロダカラ。黄色味が少なくて,灰緑色の個体も多いのですが,この個体は,和名のとおりキレイな黄色い殻を持っています。軟体部は横縞を基調とした迷彩っぽい柄ですね。白い樹状突起がフサフサ可愛いと思うのですがどうでしょう。水管を立てて,浅い潮溜りを移動していました。

2012/05/07 那覇市大嶺海岸

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