やがて 崩れてゆく 姿
渡名喜島でのジオツアー。説明する方の立場なので,個人的な興味で撮影,という時間はなかなかとれません。特に,動き回る生き物で,いいカットを狙ってじっくり,は無理な状況。ということで,こんな一枚。
海岸近くの潮溜りで見つけたハマサンゴ類の群体。円柱を輪切りにしたような形になって,側面だけに生きたサンゴがいます。なぜ,こんな姿になるのかというと,群体が大きくなって,潮溜りの水位に達すると,それより上に成長できないため,直径方向の成長のみが続くから。
こんな姿を,マイクロアトール,と呼ぶようです。
よく見ると,右上,海草の近くに黒いS字型があります。これは,ナガウニによる侵食。左上では周縁にまで達しています。こんなことが続くとどうなるかというと…,
こうして,サンゴの骨格が細かくなり,堆積して,サンゴ礁が作られていくのでしょう。それにしても,いったいどれだけの時間がかかるのか。人の生活する時間スケールとは掛け離れているだろうことは想像できますけど。
2010/07/24 渡名喜村東海岸
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