バンザイ姿は この次に
泥岩の露頭といろいなカニの姿を求めて,度々訪れている大嶺海岸。広い干潟には砂,サンゴ礫,そして岩盤といった様々な底質が見られ,それに応じて,生き物にも変化が見られます。これまではシオマネキの仲間に注目していました。というのも,この仲間は色彩などの特徴がハッキリとしていて,同定がラクなのです。だがしかし,それ以外のカニも当然見られます。
中でも,比較的大型で気になっていたのが写真の種類。シオマネキとは違って,左右の鋏脚が同じ大きさです。それから,水が溜まったような所で見られるように感じます。撮影のために近付いてみると,この辺りは随分と柔らかく,足が埋まってしまいました。こんな所は,この海岸でもごく限られた場所にしか見られないようです。
このカニは,ヒメヤマトオサガニ。シオマネキのようにハサミを振るんですが,両方のハサミを同じように持ち上げ,それと一緒に脚も伸ばして,精一杯背伸びをするかのように見えるんだそうです。そこから種小名はbanzaiとなったんだとか。
ぜひ,見てみたいものです。
2008/08/18 那覇市大嶺海岸
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