地味ながらも 歴史を語る
茶色の地面に雑草雑木がチラホラ。全く地味な一枚ですが,これを撮るのに丸一日かかってしまいました。
この日は,夏の巡検の下見を兼ねて,与勝周辺をウロウロ。ガイドブックに従って,観察ポイントを巡ります。だがしかし,開発が進んでいたり,逆に,原野になっていたりで,なかなかこれはというポイントが見つかりません。そんな一日の最後に訪れたのが,この露頭,というわけです。
道路工事に伴って現われた新しい露頭です。左上に点々と白く写っているのが,貝化石。よく見ると,右下の葉陰にも巻き貝があります。
この地層は,知念砂層と呼ばれるそうで,160万~130万年前に堆積したのだとか。その時間スケールを実感することは難しいのですが,入っていた貝化石は,現生のウミニナ類やカニモリ類によく似ています。とはいえ,この時代の種類を現生種の知識で同定してしまってよいのかどうかも,定かではありません。
2008/07/06 うるま市勝連西原
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