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腕立て伏せが好き

オキナワキノボリトカゲ

このblogを始めて四年半。ようやく撮影できた,という感じです。これまでにも,いろんなところで,何度も目撃はしていたのですが,カメラを起動している間に逃げられたりしてしまい,じっくり撮影できずにいたのです。

このときは,水平に張り出した枝の上を移動しているところだったので,いつものように幹の裏側に回られることもなく,何カットも撮影することができました。このトカゲの棲息場所らしく木陰の薄暗い場所でしたので,写りは今ひとつですが,採用することにしました。

このトカゲは,オキナワキノボリトカゲ。環境省版,沖縄県版どちらのレッドリストでも絶滅危惧Ⅱ類(VU)となっています。雄は縄張りを持ち,体を上下してディスプレイを行なう,独特の習性を持っています。いつまでも身近なところで観察できるようであってほしいものです。

2008/07/26 うるま市石川少年自然の家

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やっぱり 交わってる

イワカワシジミ

いろいろあった石川岳登山。ようやく山から下りてきたところで,しっかり被写体に出会いました。道端のセンダングサで,吸蜜している緑色の小さなチョウ,イワカワシジミです。このときも,後翅を擦り合わせるように動かして,尾状突起を揺り動かしていました。

が,以前撮影した石垣島産の個体でも,今回と同じように左翅の突起が下に向いているのです。画像検索しても,この突起は交わるようになっている写真が多いように思われます。

単なる偶然か,何か意味があるのか。全く自然には,見れば見るほど不思議なことがいっぱいです。

2008/07/26 うるま市石川岳

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金色に輝く

オキナワセマダラコガネ 結局,全てを回れなかった石川岳登山。小学校低学年でもOKというAコースを回って帰ってきました。その登山道の最後に待ち受けているのが「しりもちの坂」。急斜面にロープが張られているのですが,たくさんの人が通るためか地面は剥き出し状態。風化した名護層は大変よく滑ります。
で,注意深く降りてきたところで見つけたのがこの虫。実は,カメラを向けていたのはオキナワハンミョウだったのですが,足元にキラリと光るコガネムシがいたのです。この虫は,オキナワセマダラコガネ。幼虫が芝などの根を食べるため,芝生の広場などで見られるいいます。このときは,麓の方とはいえ林の中です。後食に来ていたのでしょうか?

2008/07/26 うるま市石川岳

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青き衣を纏いて

というか,もうすでに のみ込まれている,という状態ですが。

カビに覆われたリュウキュウクマゼミの骸

この日は,本島中部の石川岳へ。「ヤンバル」と呼ばれている地域の南端に当たる場所なんだそうです。で,実際に山に入ってみると,結構本格的な登山。登山道が整備されているとはいえ,階段が付けられている県民の森の熱田岳とは段違いでした。

実際の登山は,ちょっとしたアクシデントのため全てを回ってこれなかったのですが,それでも,久し振りの野外活動をたのしんで来ました。

写真は,林内で見つけたリュウキュウクマゼミの骸。体節の境目から青緑色のカビの胞子がこぼれんばかりにはみ出していて,きっと中は菌糸でギッシリなんでしょう。

撮影しているときには気付かなかったのですが,背中に小さなクモが乗っかっています。これは,どうやらチャスジハエトリのようです。

2008/07/26 うるま市石川岳

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ブログ通信簿

夏休みに入りました。最近は2学期制とかで,このタイミングで貰うことは無くなってしまったのですが,わたしたちの世代には「通信簿」の季節ですね。

で,この通信簿,ここ沖縄では通信簿では通じないのです。「よいこのあゆみ」って呼ばれているんです。初めは何のことやらわかりませんでしたが,もう,ずいぶんと慣れました。

gooラボが,新しいサービスを始めました。その名も「ブログ通信簿」。早速作ってもらったのが以下の通信簿,というわけです。

5段階評価で3が多いというのも考えものですが。

ブログ通信簿


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▲×〓○・◎

三角だと思ってよく見ると,2本の太い帯で,名前は中黒だった,というお話。

ナカグロクチバ

エレベーターを降りて,ふと足元を見ると薄茶に黒い斑紋が目立つ一頭の蛾。以前観察したサンカククチバかと思いました。が,よくよく見ると,黒斑が三角形ではない。慌ててカメラを取り出して,しっかりと撮影しました。

後から図鑑で調べてみると,これはナカグロクチバ。サンカククチバに近縁なようですが,属は別になっています。和名はナカグロ-ですが,模様は中白に見えるところがビミョーだな,そう思えました。

2008/07/24 那覇市

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暑さ対策の決め手は しっかり給水

クロスジスズバチ吸水

地学巡検の準備も兼ねて,うるま市与那城の海中道路を渡り,宮城島へとやって来ました。台地状になった島は,東側斜面に大きな集落が位置しています。これは,どうやら湧き水の分布と関係がありそう。島尻層群と琉球石灰岩が傾きながら不整合に重なっているので,島の東側に湧き水が集中しているのだそうです。

で,その中でも,集落で大切にされてきた共同井戸を訪れてみました。暑さの盛りなためか,たくさんのハチが集まり,盛んに吸水していました。写真は,その中でも種名がすぐにわかったもの,クロスジスズバチです。以前に,花の蜜を吸っているところ,巣の補強をしているところを紹介しました。どれも,暑い季節の撮影です。

2008/07/06 うるま市宮城島上原ヤンガー

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地味ながらも 歴史を語る

知念砂層中の貝化石
茶色の地面に雑草雑木がチラホラ。全く地味な一枚ですが,これを撮るのに丸一日かかってしまいました。

この日は,夏の巡検の下見を兼ねて,与勝周辺をウロウロ。ガイドブックに従って,観察ポイントを巡ります。だがしかし,開発が進んでいたり,逆に,原野になっていたりで,なかなかこれはというポイントが見つかりません。そんな一日の最後に訪れたのが,この露頭,というわけです。

道路工事に伴って現われた新しい露頭です。左上に点々と白く写っているのが,貝化石。よく見ると,右下の葉陰にも巻き貝があります。

この地層は,知念砂層と呼ばれるそうで,160万~130万年前に堆積したのだとか。その時間スケールを実感することは難しいのですが,入っていた貝化石は,現生のウミニナ類やカニモリ類によく似ています。とはいえ,この時代の種類を現生種の知識で同定してしまってよいのかどうかも,定かではありません。

2008/07/06 うるま市勝連西原

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ひと月早い 四日月

月齢4の地球照

今日は7月7日。気分は七夕ですが,やはりここは,伝統的七夕にこだわりたいところ。まだ月齢も4ほどですし。

で,偶然にも仕事で月を撮影することになったのです。実際には,「月の光を虫めがねで集められるか,集まるとしたらどんな形になるか」ということを確かめるため,月齢の適当な今日を選んだのです。まぁ,ついでに月そのものも撮影しましたよ,ということです。

でも,フツーに撮影したのではおもしろくないので,露出を変えて,地球照を強調してみました。裸眼では,この2枚を一度に捉えて認識できるのですから,ヒトの視覚はたいしたものです。

2008/07/07 浦添市

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今年は カエル年

ヌマガエル

もちろん,干支の話ではありません。

「両生類の箱舟(Amphibian Ark)」プロジェクトが行なっている,2008カエル年 キャンペーン(2008 - Year of the Frog)のことです。沖縄でも,カエルツボカビの侵入など考えると,気付いたらカエルがいなくなっていた,なんてことになりかねません。この写真のような,愛嬌のある姿を大切にしたいものです。

さて,このカエル。道路整備のため切り開かれた原野で,飛び跳ねているところを見つけました。溜め池からの排水路などもある環境でしたが,それにしても乾ききっている場所です。まだ小さな個体だけに,一体どうやって過ごしていたのか,と?がいっぱいです。

で,種名はというと,ちょっと自信がないのですがヌマガエルではないかと思われます。体表に泥がいっぱいで斑紋がはっきりとしないのですが,唇(とは言わないか。口吻)の模様や吸盤のない足指などから判断しました。

当たってるかな?

2008/07/06 うるま市勝連西原

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