ネバネバになって 突き出ている
県都那覇に残された貴重な森林環境,末吉公園。では,なぜ残されたのかというと,王国時代の王族たちの墓地だったからなのですね。で,公園の奥へ奥へとどんどん歩いていくと,やがて,公園なのか一般の墓地なのか,判然としない領域となっていました。ちょうど,清明祭の頃で,お墓参りの方が多かったからよいものの,誰もいない状況では,ちょっと歩きにくい雰囲気でした。
そんな道端に大きな群落を作っていたのがこの植物。パッと見ただけでは,センダングサのような花。でも,よく見ると,花の周りに棍棒状の付属物,おそらく葉の変形したものが突き出しているのです。舌状花も黄色だし,改めて調べてみると,キク科ではありますが,もちろんセンダングサ類とは別物。ツクシメナモミのようです。 |
花が終わって果実ができると,この粘着部によって動物の体に付き種子散布を行なうのだそうです。センダングサ類が反しの付いた針状突起を使っているのとは随分違っていますね。
2008/04/29 那覇市末吉公園
| 固定リンク
「07_植物」カテゴリの記事
- いったい誰が 運ぶんだろう?(2018.02.20)
- 3+(3+5)+5(2018.02.18)
- 下まで,青い(2018.04.25)
- 白黄緑に 紅一点(2018.02.16)
- 新春の香り(2018.01.15)
「31_那覇・浦添の自然誌」カテゴリの記事
- ジメジメ大好き(2019.06.04)
- こんなところにも やってくる(2019.03.01)
- Xまで あと4時間(2019.01.13)
- 困ったときの 月頼み(2018.12.21)
- 安全日食観察装置(2019.12.26)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント