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スロースターターに ピッタリ

アメリカキンゴジカ
この日は,梅雨の晴れ間に午後からドライブ。撮影ポイントに付いたのは,もう4時近く。まぁ,自分自身のために暑さの盛りを避けてのことです。

で,見つけたのがこの花。農道脇の茂みに群生していました。真っ白とは言えない微妙な花弁は,これまた微妙にねじれた形で,全体として風車のようにも見えます。めしべの先には黄色い柱頭が複雑な形で付いていました。

図鑑で調べてみると,これはアメリカキンゴジカのようです。以前渡名喜島で撮影した同属のハイキンゴジカを紹介してあります。その時にも書きましたが,アオイ科なんですね。花柱の辺りはハイビスカスによく似ています。

新たに判ったことが1つ。「ゴジカ」とは「午時花」と書いて,午後に花が開くということのようです。朝の撮影が苦手なわたしにふさわしい被写体です。

2008/06/10 糸満市国吉

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誰か こいつを 食べてくれ

キオビエダシャク交尾
ウイルスでも,カビでも,寄生蜂でもいいのです。

今日,沖縄気象台は,沖縄地方が梅雨明けしたと見られると発表しました。今年は,例年より遅い梅雨入りで早い梅雨明け。少雨傾向の時には,こいつが大発生してしまうのです。どうやら梅雨入り時に発生を迎えるようで,その頃に雨に打たれることで個体数調節が為されているようです。今年は,丁度その時期にまとまった雨が降らず,大変なことになっています。

この虫は,キオビエダシャク。昼行性の蛾ですね。

勤務先のイヌマキの周りは,羽化した個体が飛び回って,道行く人は,「キレイなチョウがいっぱいだね」などと言っています。でも近寄ってみれば終齢幼虫がたくさんいて,盛んに葉を囓っています。ご覧の通り,交尾しているペアもたくさん見られて,何だか大発生の予感です。このイヌマキ,丸坊主にならなければいいのですが。

2008/06/17 浦添市屋富祖

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朝焼け色に 染まってる

ベニトンボ
梅雨の中休みなのか,このところ青空が続いています。やや湿ってはいるものの,強く吹き抜ける南風が野外へと誘います。

で,本島南西部をドライブ。午後からの限られた時間では,この辺りまでが限界です。定番撮影地にしている真栄里の公園の裏手をウロウロしてみました。湧泉からの流れが幾筋もあって,水,森,畑といろんな環境がコンパクトにまとまった地域です。

そんな小川沿いで見つけた,目にも鮮やかな赤トンボ。これまで見たことのある赤トンボとは色が違うなぁ,などと思いながら撮影しました。県内でよく見かける赤いトンボは,タイリクショウジョウトンボオオハラビロトンボ。これらはややオレンジ系で「朱色」というのがピッタリです。ところがこちらは,紫を帯びた赤。調べてみると,どうやらベニトンボのようです。ショウジョウトンボとの識別点はこちらを参照していただくとして,翅脈まで赤いこちらの方が,県内版赤トンボにふさわしく思えてきました。

ところで,学名の種小名はaurora暁の女神から頂いたもの。夕焼け小焼けのイメージとは対照的ですね。

2008/06/10 糸満市国吉

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俺を踏み台にしたぁ!?

フタイロウリハムシ

まぁ,そんな世代なんです。

その詳細は,こちらこちらを参照していただくとして,写っている生物は,これまでにも紹介したもの。いわゆる普通種で,状況が面白かった,ということです。

昆虫の方は,フタイロウリハムシ。畑だけでなく,野外でもよく見かけますね。この時は,薄暗い林の遊歩道沿いでした。カタツムリの方は,オキナワウスカワマイマイ。こちらも,県内では人の暮らしに一番近い種類といえるでしょう。

2008/06/10 糸満市真栄里

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ネバネバになって 突き出ている

県都那覇に残された貴重な森林環境,末吉公園。では,なぜ残されたのかというと,王国時代の王族たちの墓地だったからなのですね。で,公園の奥へ奥へとどんどん歩いていくと,やがて,公園なのか一般の墓地なのか,判然としない領域となっていました。ちょうど,清明祭の頃で,お墓参りの方が多かったからよいものの,誰もいない状況では,ちょっと歩きにくい雰囲気でした。


ツクシメナモミ

そんな道端に大きな群落を作っていたのがこの植物。パッと見ただけでは,センダングサのような花。でも,よく見ると,花の周りに棍棒状の付属物,おそらく葉の変形したものが突き出しているのです。舌状花も黄色だし,改めて調べてみると,キク科ではありますが,もちろんセンダングサ類とは別物。ツクシメナモミのようです。

花が終わって果実ができると,この粘着部によって動物の体に付き種子散布を行なうのだそうです。センダングサ類が反しの付いた針状突起を使っているのとは随分違っていますね。

2008/04/29 那覇市末吉公園

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その時間には まだ早い

ユウゲショウ
県都那覇に残された貴重な森林環境,末吉公園。丘陵の斜面や尾根筋には,人の手がほとんど入らない立派な二次林があります。一方で,公園部分は,キレイに整備されていて,気軽に訪れることができます。で,ブラブラしているうちに見つけたのが,この一輪。公園の奥の方,余り人が来ないのか,半ば放棄されたようになっている(管理の方々ゴメンナサイ)植え升で咲いていました。
一目見て,マツヨイグサの仲間だろうと見当がついたのですが,随分小振りです。しかも,わたしが知っていたのはどれも黄色い花の咲く種類。まぁ,調べれば判るだろうと,撮影だけはしっかりしておいて,図鑑を見てみました。
この花は,ユウゲショウ。やはり,マツヨイグサ属でした。夕暮れ時から赤い花を咲かせるので,「夕化粧」というわけですね。でも,このショットは正午頃。朝から曇りとはいっても,ちょっと早すぎるかな,と思います。

2008/04/29 那覇市末吉公園

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