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オーストラリアを 思い出す

7枚花弁のクチナシの花
フツーは「おまえのうわさ」を思い出したりするんでしょうが。それは嗅覚からの連想みたいですね。

でも,こちらは視覚からの連想。

大型連休の初日に訪れた,県都那覇に残るまとまった自然林,末吉公園で見つけたクチナシの花です。これまでに何度も紹介してきたクチナシですが,この一輪は特別。ご覧の通り花弁が7枚あるのです。五芒星や六芒星はよく見聞きしますが,七芒星(七角星)はあまり見かけませんね。作図し難いってこともあるのでしょう。で,思い出すのは,オーストラリアの国旗くらいかなと。

2008/04/29 那覇市末吉公園

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花を取るか 実を取るか

エゴノキ
夜明け直後の公園は,散歩するキャンパーの影もなく,し~んと静まりかえっています。そんな時こそ,野生生物の撮影にはうってつけ。いそいそ起き出し,ウロウロするのです。で,見つけたのがこの花。見つけたというより,辺り一面に広がる香り。そして,地面に敷き詰められた白い花びら。夜の間にたくさん散ったようですが,それでもまだまだ鈴なりに花がついていました。

俯くように項垂れて,花びらを窄めて咲いているのはエゴノキ。その名の由来は,実を食すとエグ味があるからとか。これはサポニンを含んでいるためで,若い果実は石鹸代わりに使っていたんだそうです。一方,英名はJapanese snowbell。可憐な花からの連想ですね。注目点の違いが面白く感じられます。

2008/03/21 国頭村

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イボイボデコボコ

ヘビイチゴ 良く整備された公園も,余り人が立ち入らないような所は野草の天国。うりずんを迎えて,たくさんの花が咲いています。その中で,真っ赤な果実が目立っていたのがこのヘビイチゴ。以前関東に住んでいた頃にもよく見たのですが,ここ山原でお目にかかるとは,ちょっと意外でした。
で,調べてみると,よく似た同属別種にヤブヘビイチゴというのがあるそうです。識別点の1つは,果実の表面。ヤブヘビイチゴが平滑なのに対して,ヘビイチゴは「そう果にこぶ状小突起がある」のだそうです。詳しい説明と写真は,こちらのサイトをご覧ください。

2008/03/21 国頭村

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太くて短く左巻き

キカイキセルモドキ 今回の山原行きの目的は,以前訪れたことのある採集地で生態写真を撮ること。

その一つがこの,キカイキセルモドキ。とある観光ポイントに群生していたので,そこを再訪してみたのです。今回は,霧吹きも準備して何とか顔を出してくれないか,と試みたところ,これが大成功。しっかり撮影できました。


だがしかし,ちょっと気がかりなのは,生きている個体が大変少なく,しかも赤土まみれになっていたこと。死殻はたくさん落ちていたのですが。この個体数変化が季節的な消長であることを祈ります。

2008/03/20 国頭村

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真の姿は 緑色系?

沖縄本島のメインストリート,国道58号線は国頭村にはいると,海まで迫った山裾を縁取るように伸びています。集落からは随分と離れたところで,山側の林に入ってみると,思いがけず沢山の花や虫が出迎えてくれました。

ビロウドツリアブ

写真のアブもその一つ。成虫の姿を見られるのは春先だけという,ビロウドツリアブです。この時も,見事なホバリングを見せてくれましたが,ピントを合わせることができなくて,その様子を撮影する事はできませんでした。で,産卵のためなのか,地表に降りて,腹端をしきりと擦りつけているところを撮影しました。

確かに,ビッシリと生えた体毛の様子は,ビロウドを思い出させるのですが,日本の伝統色にびろうど(天鵞絨)というのがあるそうで,それはこの虫とは随分違う,くすんだ緑色なのでした。

2008/03/20 国頭村座津武

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黒くて 透けてる

うりずんにはちょっと早いものの,山原からは新緑の便りが届いています。しばらく野外に出ていないので,もうガマンできん,とばかりに本島最北端を目指しました。目的地の1つが,座津武トンネル近くの転石海岸。以前見つけたシャカトウダタミを撮影したかったのです。ところが,発達した低気圧の影響で波が高く,汀線まで近付くことができませんでした。

そこで,国道を越えて,山側を探索。出会ったのがこちらの蛾,というわけです。

ブドウスカシクロバ

鱗粉の無い半透明の翅と明るい黄色の口器が印象的なこの蛾は,ブドウスカシクロバ。北は北海道から全国的に分布して,その名の通りノブドウなどを食草とするそうです。まぁ,ごく普通の種類なのでしょうね。

2008/03/20 国頭村座津武

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