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思い遣りにも 程がある

ポインセチアの杯状花序
年賀状用の写真撮影にやって来た動物園,主たる目的はそっちのけで被写体を物色。園内の池には,カモが渡ってきていて,随分賑やかになっていました。

その池の近くで見つけたのが,真っ赤に色付いた葉を繁らせた木。ポインセチアです。特別な処理をしないとこの時期には赤くならないと思っていました。で,近付いてみると意外な光景が。

ポインセチアの赤い部分が花びらではないことは知っていました。その中心に花が集まっているのですが,それがちょっとヘン。花の脇に黄色い唇のようなものが突き出しているのです。たくさんのアシナガキアリが集まっていて,盛んに頭を突っ込んでいるので,蜜腺のようなものだと判ります。でも,こんなふうに横から蜜を取られてしまって,受粉の手助けをしてもらえるのでしょうか?

後から調べてみると,この花の形は,ポインセチアを含むトウダイグサ属に独特の杯状花序というのだそうです。単独の花ではなかった,というわけです。蜜腺の付いている場所は「包」という部分。それにしても,気前がいいというか。

2007/12/09 沖縄市こどもの国

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