腹無しのスケーター
化石が拾えるというので,与勝の島々までやって来ました。だがしかし,教えてもらった海岸(と思える場所)はきれいに護岸工事されていて,とてもそのような状況ではありません。ちょっと空振りになってしまいましたが,思わぬものも見ることができました。
それが,この写真。護岸に囲まれた小さな入り江状の場所で,水面を動き回るものがいたのです。始めは小さなハエかと思ったのですが,よく見ると楕円形の体に長い4本の脚。アメンボです。海で暮らす種類もいると知ってはいましたが,初めて見ました。
かなり速く動き回るので,じっくりと観察はできません。ただ,ごく限られたところを動いているので,絞り開放シャッタースピード早くして置きピンと「数打ちゃ当たる」方式で何枚も撮影してみました。この一枚はその中から選んだものです。
で,同定ですが,正直よく判りません。国内には海で暮らす種類が6種あるとのことです。こちらのサイトやこちらのサイトの写真を見ると,どうも,シオアメンボと考えられるのです。ですが,この種類は南西諸島には分布しないようなのです。背中の黒条は,よく似ているのですが。
2007/08/19 うるま市与那城・宮城島
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コメント
初めて見ました。
慶佐次の汽水域を探しに行ったことがあるんですが、
見つけることが出来ませんでした。
見たことが無いので同定はできませんが、
河口の汽水域にいるのはウミアメンボ、
サンゴ礁のリーフ内にいるのはサンゴアメンボって
図鑑に書いてあったと思います。
投稿: 紙蜂 | 2007.08.27 10:39
紙蜂 さん,コメントありがとうございます。
サンゴアメンボは,その生態が特異なためか,注目されているようで,ネット上にも画像がたくさんあるようです。一方,ウミアメンボ属(Halobates)は,余り情報がないんです。これも,知っている人が見れば,すぐ判ることなんでしょうけれども。
何か判れば,また追記していきます。これからも,よろしくお願いします。
投稿: SeaStar | 2007.08.27 17:14