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5000,0000年前の出来事

生痕化石 おきなわ石の会の野外観察会に参加して,9年ぶりにこの場所へやって来ました。ここは,垂直になった地層や風化のためにタマネギ状になった岩石が観察できるところです。

が,この日はまた別なものを観察させてもらいました。その一つがこの写真。岩石の表面が紐状に盛り上がっていて,複雑な模様を描いています。これは生痕化石。恐らく,ゴカイのような生き物が海底の柔らかい泥の上を這い回った跡なのだそうです。


這い回れば溝状に窪むハズ。それなのに盛り上がっているということは,手前側が本来の下側(柔らかい泥)だったということです。生き物が這い跡を残した跡,この岩石を作っている堆積物が積もって地層となり,その後傾きながら隆起。泥の部分が失われて,このような状態になった,というのです。

その間,5千万年。う~ん,地学的な現象は時間のスケールが違う。
近くには漣痕もありました。生物的には,フトスジアマガイなどが見られて,波当りの強い非石灰岩岩礁の特徴が表われているようでした。

2007/07/21 宜野座村大久保

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受信: 2009.07.27 16:37

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