« 遠近法で 強調して | トップページ | 子育てのしやすい町に »

県都に残る 貴重な自然

那覇市の環境マップに示されているように,那覇市の海岸はほとんど護岸工事が施されていて,「自然のまま」の海岸は皆無といった状況です。ですから,これまで紹介してきたような様々なカニや干潟の生き物たちを観察できる大嶺海岸は,市民にとって とても大切な場所だろうと考えます。
大嶺海岸



「てだこMAPサービス」



この写真は,右の衛星写真のマーカー地点から北方の大嶺崎を撮影したもの。護岸として石灰岩が置かれていますが,海から陸へと続く環境が良く保たれていることがわかります。しかも,この周辺は島尻層泥岩の露頭があり,穿孔性の二枚貝がたくさん見られるなど,特異な生物相も見られるのです。
振り返って南側を撮影すると,瀬長島まで干潟が広がっています。この素晴らしい自然に対して,利便性との間で是か非かという議論しかないのだとすると,とても悲しいものです。

2007/05/04 那覇市大嶺海岸

|

« 遠近法で 強調して | トップページ | 子育てのしやすい町に »

31_那覇・浦添の自然誌」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 県都に残る 貴重な自然:

« 遠近法で 強調して | トップページ | 子育てのしやすい町に »