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貝は死して穴を残す

オニニオガイ
大嶺海岸の魅力の一つに,潮間帯に泥岩層の露出していることが挙げられます。沖縄県内,特に人口の集中している本島中南部の海岸では,琉球石灰岩の岩礁がほとんどですから,極めて特異な海岸であると言えます。軽く力を入れるだけで,ボロボロと崩れてしまうような柔らかい泥岩が礁原に広がっているのですが,そこに様々なサイズの丸い穴が開いているのです。

穴をよく見ると,二枚貝が突き刺さっているのですが,ほとんど死んでいて泥が詰まっています。引き抜いてみると,殻長5㎝ほどはある白い貝でした。これは,オニニオガイ。「岩石穿孔性二枚貝」という生活型だそうで,その名が全てを物語っている,という気もします。殻表面の凹凸で,ヤスリのように機械的に岩を削って穴を開けるのだそうです。

で,この穴,海水面を示す化石石材の産地を特定する手掛りとして役立っているようです。

この場所でも,ほとんどの穴に死んだ貝が入っていること,本来の生活場所よりもやや高い場所であることなどを考えると,八重瀬町周辺の海岸のように離水した,つまり土地の隆起を示しているとも考えられます。今度,知っていそうな人に会ったら尋ねてみましょう。

2007/05/19 那覇市大嶺海岸

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