砂地のマンジュウガニ
お饅頭のような,コッペパン(というよりメロンパンかも)のようなこの物体,もちろん生き物なのです。手前中央にある溝は,左右の鋏脚を合わせた部分で,そのすぐ上には1対の眼柄があります。これは,ソデカラッパ。専らヤドカリを食べるカニなのだそうです。面白いのは,そのために左右の鋏で機能と形態に差があること。ヤドカリが宿貝とする海産腹足類には左巻きの種類が多いので,その殻口を割りやすいようになっているのだそうです。
干潟を移動していく間に,脱皮殻とは思えない甲羅がたくさん見つかりました。最も丈夫な部分が残ったのでしょうが,全く損傷がないのです。
一体どんな動物に襲われたのでしょうか?
腹側から食べられたのでしょうか?
野外に出ると,次々と不思議なことに出会います。
2007/05/04 那覇市大嶺海岸
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