ただいま北上中
久米島は,県内で「離島」と呼ばれている島々の中では大きな島。その面積効果もあってか,小さな離島の渡名喜島では見られない昆虫たちが見られました。その内の一つがこのチョウ,ツマムラサキマダラです。
林縁の草むらをフワフワと飛び回っているのですが,なかなか翅の表側(内側)を撮影できません。ようやく撮れた個体は,羽化から時間が経っていたのか,もう翅がボロボロになっていました。それでも,宮古島で撮影したものに比べると,とても写りがよくなっています。
1990年代に八重山から北上を開始し琉球列島を通過,現在は薩摩半島まで達しているようです。やがて黒潮沿いの地域では普通に見られる種類になるかもしれません。
2006/11/03 久米島町銭田
その後,渡名喜島でも姿を見ることができました。
2006/11/19 追記
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コメント
はじめまして、ちょくちょく訪問させていただいております。
沖縄本島で虫の写真をへたくそながら撮っている者です。
北上している蝶は、ツマグロヒョウモンが有名ですが、こいつも
北上してるとは知りませんでした。
地球環境にとってはあまり喜ばしいことではないですね。
投稿: 紙蜂 | 2006.11.18 23:32
紙蜂 さん,コメントありがとうございます。
手元の図鑑が九州沖縄のチョウが中心なので,北上する種のことが詳しく書かれているのだろうと思います。北海道・東北の種が中心の図鑑には南下する種のことが載っているのではないか?などと想像しているところです。
投稿: SeaStar | 2006.11.19 18:13