赤くなくなる赤トンボ
傾いた日差しが厚い雲に遮られて,そろそろ潮時かと引き上げようとしたときに,新しい被写体に気が付いてしまいました。これが,一度撮影したことのあるものなら,そのままにしてしまうのでしょうが,これは,そう単純ではありませんでした。
田んぼの脇の草むらで見つけたのは,鮮やかな赤に染まったイトトンボ。その長さは2cmほど。爪楊枝よりも短いのです。光が不充分で画像が荒くなってしまったのですが,その色合いはわかるだろうと思います。
このトンボは,コフキヒメイトトンボの未成熟雌。腹端が橙色の未成熟な雄や,白く粉を噴いた成熟雄とは,全く違っています。これで,成熟すると緑色になるというのですから,小さいながらも大変カラフルな種です。色の変化が,真の赤トンボ(アカネ属)とは反対になっていて,そこがまた,おもしろく感じられます。
2006/09/11 渡名喜村ウーチュガー
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