最後の一滴まで搾り取るように
島の中を歩くときは,いつもカメラを持つようにしています。けれども,いろんな事情で,そうはできないときもあります。そんな時に,シャッターチャンスに出会うと,本当に悔しく思われます。この一枚は携帯電話で接写してみました。思った以上の写りになりました。
この時も,屋敷林のフクギ並木の中で,鈍く輝く暗藍色が目に飛び込んできたのです。近付いてみると,これがカメムシ。まだ翅ありませんから幼虫です。よく見てみると,口先から伸びる棘(ってこれが口なんでしょうが)がコガタカメノコハムシの体に突き刺さっています。カメムシというと草木の汁を吸うものというイメージが強い(もちろんサシガメというのがいますけれど)のですが,こんな肉食性のものもいるのですね。撮影のために,いろいろ動かしたのですが,全く意に介する様子がありませんでした。 |
図鑑で調べてみると,これはキシモフリクチブトカメムシ。以前,常夜灯の下で見つけた成虫を紹介しました。図鑑にはハムシ類の幼虫を補食することもしっかりと書かれていました。
2006/05/06 渡名喜村集落内
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