臀ロ占せる如く
2つの島を繋いだトンボロ地形の上に成立した渡名喜島の集落は,ほとんどが砂地のために水系が貧弱,というか,川がありません。水辺の環境に乏しいのですが,それでも水生昆虫を見ることはできます。この日見られたイトトンボは,近くの溜池からやって来たのでしょう。
このトンボは,アオモンイトトンボ。体の赤っぽい方が雌ですが,雌には雄と同じ体色の型もあるそうです。このポーズは,雌が腹端を雄の副生殖器に結合させているところ。こうして精子を受け取るので,これが交尾ということになります。それを「臀(と)ロ占(なめ)せる」とした上代の表現がおもしろく感じられます。
大和盆地のように取り囲まれているわけではありませんが,渡名喜の畑も山に挟まれ,豊かな収穫の時期を迎えています。
2006/05/11 渡名喜村立渡名喜小中学校
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