空の青を写し取り
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春の木漏れ日の中を,低く飛んでいく小さな虫。ツチカメムシにしては黒くないなぁ,などと思いながら後を追いました。砂地に降りたので,早速レンズを向けてみて,その輝きに驚かされました。
昼時で,真上からの日差しを眩しいくらいに反射してキラキラと光っているのです。ツチカメムシよりちょっと大きめ(背中が盛り上がっている)で,頭部の形はコガネムシの仲間のようです。しきりに歩き回って,物陰に隠れようとしていました。帰ってから図鑑で調べてみると,この虫はエンマムシ科のルリエンマムシ。何と,「腐肉や糞に来てウジを食べる」とあります。糞虫というのは聞いたことがありましたが,こんな食性の動物もいるのですね。 |
このカットでは,前肢に鋤状の広がりがあることや鞘翅の彫刻のようすもわかります。そして,タイトルにも付けた通り,青い空と白い雲まで写り込んでいます。すごく魅力的だったのですが,なぜかその時は触らずに来ました。後から食性を知って,ちょっと安心しました。
2006/04/03 渡名喜村集落内の藪
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