たとえ翼は破れても
今年はちょっと時期が早いように感じますが,集落内のナワシロイチゴがもう実を付けています。まだ花も残っているので,仄かに甘い果実を味わいながら,訪花昆虫を撮影していました。
すると,小さなオレンジ色の虫が,あちらこちらで漂うように飛んでいます。ずいぶん華奢な体つきだなぁ,などと思いながら,レンズを向けてみますが,これがなかなかジッとしてくれない。止まったかと思うと,すぐに飛び立ってしまうのです。そうして,ようやく撮影できたのがこの一枚。
ちょっとブレているためか,細部がハッキリとしませんが,とても複雑に,たくさんの突起が出ています。翅も破れたような隙間があります。すぐにトリバガの仲間だとわかったのですが,そこから先は時間がかかりました。
この虫はシラホシトリバ。よく似たものにキンバネチビトリバがありますが,後翅が前翅の半分程度しかないことと,止まっているときの後脚の位置などから,こちらに同定しました。ノブドウなどを食害するそうです。島では何を食べているのでしょうか。
2006/04/03 渡名喜村西底原
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