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トウダイちがい

トウダイグサ
「トウダイ」と入力して変換キーを押すと,最初に表示されたのは「灯台」でした。まぁ,わたしの生活周辺では,この言葉の出現頻度が一番高いでしょう。で,2番目は「東大」。これも順当かな。結局お目当ての単語は3番目でした。

写真の植物はトウダイグサ。トウダイグサ属ですから,このグループの代表なのでしょうか。トウダイグサ科という言葉は知っていたので,きっと灯台のような直立型の植物だろうと想像していたのです。東京大学と関係するとは思わなかったのですが,燈台とは予想できませんでした。テレビの時代劇でしか見たことありませんから。

和名の由来となった特異な花序は「杯状花序」というそうです。また,同属にはハイニシキソウシマニシキソウ等があるそうです。身近な仲間なんですね。

2006/01/23 渡名喜村西底原

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実は隠されていた

ツルソバの果実 冬の渡名喜は実りの季節。あちらこちらで草木の果実を見られます。林道沿いの法面で,小さな白い花をたくさんつけていたのはツルソバ。黒紫色の実をつけているものも見つかりました。

で,この果実のように見えるモノ。果実本体ではないらしいのです。写真の中にも熟し始めた実がありますが,萼が肥厚しているのが判ります。図鑑によると,この黒紫色の部分は「残存萼」と表現されているのです。これに包まれるようにして,三稜形の痩果があるんだとか。知っていれば,切り開いてみたのに...と思います。


2005/12/17 渡名喜村渡名喜林道

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冬なのに(だから)実りの季節

ホソバムクイヌビワの果実
撮影のために出掛ける場所はそれほど違わないのに,今年の冬は草木の実によく気付きます。この一枚も,林道を移動中に赤いモノが眼に飛び込んできたので,慌てて車を止めて撮影したのです。

これは,ホソバムクイヌビワの果実。左上に写っている未熟な実はイチジクそっくりです。属名がFicus となっていますから,ガジュマルやオオイタビと同じ仲間なのですね。

この木が生えていたのは,林道でも島の西側,ユブク浜へ降りていく沢筋沿い。島の東側,島尻毛へ登る辺りの風衝地とは全く違った光景です。

2005/12/17 渡名喜村渡名喜林道

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姫!!熊!?柳??

ヒメクマヤナギの果実
ユブク浜の護岸沿いにある植えますは,植栽もされているのですが,元々は砂丘のようで,砂浜海岸性の野草もたくさん見られます。そんな中で,赤と黒のキレイな実をつけていたのが,ヒメクマヤナギ。白い花が夏に咲くようですが,この時期になって漸く果実が熟したようです。この実は人が食べてもなかなか美味だとか。それを知ったのは,帰って図鑑で調べてからなので,試してみることはできませんでしたが。

それにしても,不思議な和名です。「ヒメ-」は植物和名ではよくある表現で,「小型の」といった意味でしょう。問題は「クマ」。「イヌー」はよくあるんですが。果実の色からの連想でしょうか。それとも,「クマヤナギ」で一続きなんでしょうか。ヤナギとは異なる仲間だし,葉の形もずいぶん違いますし。

2006/01/09 渡名喜村ユブク浜

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半分くらいは包まれたまま

ハマゴウの果実
大寒を迎えて,県内も寒い日が続いています。といっても最高気温は20℃近くになるのですが。野山の木々や草花にも,冬枯れして茶色っぽくなっているのが目立つ季節です。

写真はハマゴウの果実。以前紹介した7月には,淡い青紫の花をたくさん咲かせていました。ご覧のように熟すと黒くなるのですが,その果実が萼の変化したもので包まれているのが特徴なのだそうです。これを「宿存萼」というそうです。色合いに季節が感じられます。

2006/01/09 渡名喜村ユブク浜

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哀れ,ヤマシギ

ヤマシギ
「鳥が死んでたよ」という知らせに駆けつけてみると,中型の鳥が地面に横たわっていました。茶褐色の体に長い嘴。以前撮影したタシギかと思いましたが,それよりも赤っぽく見えます。図鑑で調べてみるとこれはヤマシギ。頭の縞が横縞であること,腹部にも横縞があること,嘴がやや短いことが識別点になるようです。

それにしても,どうして死んでしまったのでしょう。ここは小学校跡地で,現在は広い公園。近くにトイレがありますが,ガラスなどはありません。特に外傷は見あたらないのですが,お尻が糞で汚れています。この後,穴を掘って埋めてあげました。

2006/01/23 渡名喜村西底原

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後ろ向きでもいい

クロモンキノメイガ 遊歩道の整備が進む西森園地。その下準備のためか,草むらに埋もれていた山道が,きれいに切り開かれて通りやすくなっています。重機を通したようで,道幅も広くなり,ハブの心配をすることなく,どんどん奥へ入っていけるようになりました。

この日も,そうした道を何かいないかと探しながら進んでいたのです。道の両脇はすっかり枯れて茶色になったススキやナピアグラスが続いています。枯れ草の中で見つけたのが写真の蛾です。撮影しているときは,細長い触角を後ろに向けて寝かせているのが特徴的だなぁと思いました。


この蛾はクロモンキノメイガ。こちら,【みんなで作る日本産蛾類図鑑V2】には,いろんな場所で採取された個体の写真が載っています。それによると,アブラナ科,マメ科からスミレ科まで食害するようです。この蛾にとって,渡名喜島は食料豊富なところと言えるでしょうね。

2006/01/04 渡名喜村サキジャ(北部山塊西岸)

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11周年

今日は,わたしが@niftyに入会して11周年になるそうです。つまり1995年から,ということですね。1997年頃からフォーラムでの発言を始め,1998年にウェブページを開設。ココログは2003年からです。

情報は発信するところに集まる。」という言葉に支えられ,日々の更新を続けています。拙作のページをご覧いただいた方々,コメント,トラックバックなど頂いた方々に,心からお礼申し上げます。また,リンク,トラックバックさせて頂いたサイトの管理者のみなさんにも,深く感謝申し上げます。有用な情報をありがとうございます。

ウェブページ,ココログともに,マイペースでの更新を続けていくつもりでいます。これからもよろしくお願いします。

2006/01/23 海星

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相手の方が一枚上手

ミサゴ
渡名喜島のいいところは,カメラを持ってウロウロしていると,被写体の方からやって来てくれること。この日も気軽に野外へ出て,あちこち歩いてみたのです。ウーチュガーへ行った帰りに,脇道に入ってみると,意外にきちんと整備されています。そこで,どこまで行けるものかと進んでみました。

午後4時を過ぎていたので,ずいぶん日が傾き,涼しくなってきていたのですが,何かいないかと抜き足差し足,鵜の目鷹の目でいたのです。けれども,やっぱり先に気付かれてしまいました。

小さな尾根に差し掛かったところで,向こう側から飛び出してきたのが写真の鳥。立ち枯れたモクマオウに止まっていたようです。慌ててレンズを向けたのですが,一枚撮影するのがやっとでした。それをトリミング,レタッチしたものです。

白い体に特徴的な眼過線。首まわりにも褐色の帯があります。大きさも考えに入れて,ミサゴと同定しました。魚食性の鷲ですから,足に捕まえているのも魚だろうと考えられます。何の仲間かは判りませんが。以前紹介したノスリとサシバを加えて,この冬は3種の猛禽が島で冬を越すようです。

2006/01/04 渡名喜村サキジャ(北部山塊西岸)

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情報が足りない!

ノミガイ ちょっとした理由があって,農道脇の草むらを掻き分けていました。分解が始まって柔らかくなった落ち葉が絡み合っているようなところです。ぐちゃぐちゃしたその中で,突然視線が釘付けになるものがありました。

それはご覧の小さなカタツムリ。後で測ってみると,殻高3mm,殻径2mm程です。小雨がぱらつくような天候だったので,落ち着いて撮影するために室内に持ち帰ってみました。見つけたときはニセノミギセルオカチョウジガイ類の幼貝,あるいはキビガイ類かと思いました。


けれども,ルーペでよく見てみると,殻は右巻きでキセルガイ類ではありません。軟体部の色は背面が黒で足は白,前触角は斑点状ではっきりとしません。これは軟体部が黄色~飴色というオカチョウジガイ類と異なります。

図鑑の写真を探していると,該当しそうなものが見つかりました。渡名喜島のお隣,慶良間諸島が模式産地というリュウキュウノミガイです。殻高3.3mm,殻径1.9mmというのもピッタリです。けれども,螺層は4と1/2層とあり,この個体の6層に比べるとずいぶん少なくなってしまいます。結局,本州南岸から伊豆諸島,南西諸島に広く分布するノミガイに同定しました。こちらは,殻高4mm,殻経2.3mmで螺層は7層ということですから。

それにしても,こうした微小貝類についての情報はネット上にもほとんど見つかりません。知る人ぞ知る,という存在なのでしょうね。

2006/01/18 渡名喜村西底原

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恋に破れて ひっくり返る

シリケンイモリ 謎の行動
膝を超える丈まで伸びた野草を掻き分けて,漸く辿り着いたウーチュガー。島の総ての個体が集まっているのではないかと思えるほど,たくさんのシリケンイモリがいました。その光景に興奮して,慌てて田んぼに近付いたために,足を滑らせ,危うく泥だらけになるところでした。

そこかしこで求愛行動が見られるのですが,何頭か謎の行動が見られます。周囲の個体から離れてポツンといる一頭が,突然寝返りを打つようにしてひっくり返り,お腹を見せるのです。アカハラという別名通り,見事に赤いお腹です。中には完全に仰向けになってしまうものもいました。暫くすると,思い出したように向きを正し,何事もなかったように歩き始めていました。どうも雄個体が行なっているようなのですが,一体何をしているのでしょう? 全く判りません。

2006/01/04 渡名喜村ウーチュガー

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ただいま求愛中

シリケンイモリの求愛
何か被写体はないかと,島の中をウロウロとしたこの日,ふと思いついてウーチュガーへ行ってみました。暫く来た人がいないのか,野草が伸びきっていてハブが心配だったのですが,まだ日も傾いていなかったので思い切って登ってみました。

すると,小さな田んぼに100匹以上のシリケンイモリが集まっています。蛙合戦ならぬ井守合戦が繰り広げられていたのです。繁殖の時期はもう少し暖かくなってからと思っていましたが,以前観察した4月はシーズンの終わりだったのかもしれません。また,6月に見られた大きな幼生は,この時期に産卵されたものかもしれません。

写真のように,一回り小さな雄が,雌を遮るように進み,曲げた尾を細かく震わせていました。雌の方は,全く相手にすることなく,あちこち歩き回っていましたが。

2006/01/04 渡名喜村ウーチュガー

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ここまで黒くなる

イボタクサギの果実
夏には白い花をたくさんつけていたイボタクサギですが,この季節になって,ようやく果実が熟したようです。ご覧の通り真っ黒になった実は,このあと四裂して散布されていくようです。手で割ってみると,果実の直径にして半分くらいはコルク質。これならよく浮きそうですから,散布能力は,とても高そうです。

2006/01/09 渡名喜村ユブク浜

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花も実もある

スナヅル
ユブク浜の海岸には護岸が設置されて,その上に立派な村道があります。その舗装道路の陸側には,盛り上がるように砂が堆積しています。工事以前の姿は判らないのですが,島の他の海岸のようすから考えると,吹き上げ砂丘のようです。この砂地に,砂浜海岸に特有の植物たちが生育しています。

その中でも被覆面積の広さと,特異な色形で目立っているのが,このスナヅル。以前紹介したときは,全体像だったのですが,今回は拡大撮影してみました。すると,花だけではなくて,果実もたくさんあるのに気付きました。この時期は花と果実の両方が見られるんですね。花の名残で,三つに分かれた口がついているのがおもしろく思われます。

2006/01/09 渡名喜村ユブク浜

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黄色いブーツ

クロサギ
島の南西海岸,ユブク浜には独特の景観が広がっています。その撮影の最中,岩の上で見え隠れする黒い影に気付きました。岩自体が黒っぽいので,遠目には判らなかったのです。早速望遠にしてシャッターを切るのですが,慌てているのとシャッター速度を上げられないのとが相まって,ちょっとブレた写真になってしまいました。

この鳥はクロサギ。名前のまんまですが,九州以北では全身白い白色型が多くなるそうです。このくらいの大きさの白いサギ(いわゆるシロサギ)は何種類か見られるのですが,見分けるポイントは嘴と足の色。種類毎に黒と黄色の組み合わせが違っているのです。

こちらの写真ではちょっと見にくいのですが,コサギは嘴は黒くて,足先が黄色。一方,このようにアマサギの嘴は黄色で,足はすべて黒。クロサギの足は黄緑色または緑褐色で,これら2種に比べると明らかに白っぽく見えます。

何て書いていますが,まだまだ野外で見分けることはできません。もっと経験が必要です。夏冬で嘴の色が変わるのもいるし,チュウサギなんてのもいますし。

2005/01/09 渡名喜村ユブク浜

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最も陸寄り

リュウキュウアマガイ
海浜植物を撮影するために,波打ち際に降りてあちこち眺めていると,突然ビビッとくるものが。まさに電撃を食らったように感じたのですが,その正体は,ご覧の通り,何の変哲もない地味な貝。まぁ,浅からぬ縁があるので,そう感じたのでしょう。

この貝はリュウキュウアマガイ。フトスジアマガイと同じくアマオブネガイ科に属する貝です。どこでも見られるという程多くはないのですが,沖縄の潮間帯では普通の種類です。潮間帯という海と陸の間で,最も上部(つまり陸寄り)で見られる貝の一つです。普段は海水を被らないような所で,波しぶきや雨で濡れたときなどに活動するようです。このときも,体は殻の中に入ったまま。しばらく待ったのですが,出てきてくれませんでした。

2006/01/09 渡名喜村ユブク浜

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財布の形は三角形

ナズナ
久し振りに南西海岸,ユブク浜へ。いくつか撮影し忘れているカットがあったので,撮り直しに出掛けたのです。駐車スペースに車を止めて,ふと足元を見ると,見慣れた草が。集落内ではあまり見かけないので,こんな潮を被るような所で出会うとは,考えてもみませんでした。

この花はナズナ。果実の形が特徴的です。というか,春の七草の一つとして,また,ペンペン草としてあまりにも身近な野草ですね。

こちらのサイトによると,種小名のbursa-pastoris は「羊買(ママ)いの財布」という意味なんだそうです。きっと巾着みたいなものだったんでしょうね。

2006/01/09 渡名喜村ユブク浜

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黒い縁取りがありました

ホシササキリ 渡名喜島の草むらを歩いていると,足元から突然飛び出して人を驚かせるものがあります。大抵は巨大なバッタ,タイワンツチイナゴなのですが,このときは違っていました。

突き出た頭部に長い触角。そしてかなり小振りの体。ウマオイやキリギリスの仲間だろうと予想が立ちます。それにしても,この時期,いくら暖かい沖縄でも夜の気温は15℃以下が続きます。成虫で活動しているんですね。

この虫はホシササキリ。よく似たオナガササキリやササキリとは,前翅の縁に黒い斑紋が並んでいること,「膝関節」が黒くならないことなどで区別できるそうです。もっとも,この時期に成虫が見られるのはホシササキリだけなのですが。


2006/01/04 渡名喜村ヘート-ンダ(風力発電施設)

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そう簡単には見つからない

マメヅタ
この日は,久し振りの南部山塊。島尻の海岸へ降りた後,ぐるっと林道を回ってきました。知事来訪で刈られてしまった道路脇の草むらも,それなりに回復してきているようで一安心です。でも,草刈りのお陰で見つけることができたものもありました。

この植物はマメヅタ。本州産のものに比べると葉が細長くなっているので,変種のリュウキュウマメヅタとしても良いのかもしれませんが,中間型があるそうなので,ここではマメヅタとしておきます。

林道から沢筋に林の中に分け入ったところに苔むした巨礫があり,そこで見つけらました。渡名喜村史の「珍しい島の植物」に「ヒトツバマメヅタ」が挙げられているので,もしや…と思ったのですが,ネットで検索してみるとどうやら別物。そう簡単には見つかりませんね。

2005/12/17 渡名喜村渡名喜林道

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一枚多め

カタバミ
三が日に続いて穏やかな晴天になったので,例によってカメラを片手にウロウロとしてみました。ちょっと強い南風で,気持ちよく散歩することができました。

畑の中の農道で見かけた花がこの一枚。ありきたりのカタバミなのですが,よく見ると花びらが一枚多いのです。普通は左下のように5枚です。雄しべや柱頭の数に違いは無いようで,花弁だけの変異のようです。

2006/01/04 渡名喜村西底原

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冬の山は 花いっぱい

お花畑
こちら沖縄県内では,荒天が続き寒かった12月に比べて,穏やかな三が日を過ごすことができました。

この時期の渡名喜島は,その冷え込みとは裏腹に,花がいっぱい咲いています。この写真は建設中の遊歩道を通って島尻毛へ行ったときのもの。黄色い花はホソバワダン,手前に何株か見られる薄紫の花はサイヨウシャジンです。没logにはツワブキのお花畑を紹介したのですが,この場所ではツワブキは全く見られませんでした。ちょうど鞍部になっていて,風が強いからでしょうか。

2005/12/17 渡名喜村島尻毛

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