くだを巻いているわけじゃない
毎日通る通勤の道,敷き詰められた白砂の上に鮮やかな緑色の虫がいました。キリギリスかなぁと思って,すかさず撮影。後で調べてみると,ヒメクダマキモドキのようです。「クダマキ」っていうと,長らく潮間帯を歩いてきたわたしには,クダマキガイ科の巻貝が思い出されます。
そこで,ネット上の辞書で「クダマキ」について調べてみると,「くだ」というのは糸を繰るときに巻きつける軸のようです。これが紡錘形をしているようですから,正にクダマキガイの形です。で,そこからの連想で「くだを巻く」という言葉が生まれたようで,「クダマキ」というのは,クツワムシの別名なんだそうな。確かにクツワムシの鳴き方は,趣が無くて,くだを巻いているように聞こえたのでしょう。このクツワムシに似た虫ということで「クダマキモドキ」と名付けられたのだそうです。
というわけで,往来の真ん中で,こちらを睨みつけてじっとしているこの虫は,くだを巻いているようで,くだを巻いているわけじゃないクダマキモドキなのです。
2005/11/08 渡名喜村西底原
| 固定リンク
「41_渡名喜の自然誌」カテゴリの記事
- 出待ちで パチリ(2018.07.19)
- クマ‐との遭遇(2018.07.18)
- ピッタリサイズ(2018.07.17)
- 花にぶーん,と キラピカ登場(2018.07.16)
- 今度は何とか わかる…かな?(2018.07.15)
「01_昆虫」カテゴリの記事
- ここ掘る ブンブン,とでもいう感じで(2021.06.02)
- こんなところにも やってくる(2019.03.01)
- 坂の上の紺色(2019.10.16)
- 地味ながらも 美しい(2019.09.24)
- 垂直面が好き(2021.01.05)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント