小さな目玉で 大きな効果
西森頂上からの眺めを満喫しての帰り道,急に天気が悪くなってきて,慶良間の方を見ると,既に降り始めているようすです。そんな時に,目の前を横切る小さなチョウがいました。とまったところをよく見ると,これまで出会ったことがない種類です。
このチョウは,ウラナミシジミ。マメ科植物の花穂を食害する普通種のようです。つまり,チョウの発生する時期に,マメ科植物の生えている所へ行ったことがなかったのですね。
ところで,波状模様の翅の中で目立っているのは後翅の眼状紋。リュウキュウヒメジャノメやタテハモドキのような大きな眼状紋に比べると,これで効き目があるのかな,とも思えます。けれども,このような小さな眼状紋は別な効果を狙ったものなのだそうです。後翅をよく見ると,細い突起(尾状突起という)が伸びています。これは,突起を触角に,眼状紋を頭部に見せかけて,鳥などの捕食者からの攻撃をかわすのだそうです。こちらのイワカワシジミでは,突起の角度や眼状紋の位置が,より効果的になっているように見られます。
2005/09/19 渡名喜村西森
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