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アンジェーラグチ

アンジェーラグチ
このPhotologにも度々登場するアンジェーラ浜。島の東側に広がる広大な礁原の奥に位置する砂浜です。西森頂上からは,いつもと違った角度で見ることができました。礁原に大きく青い領域が食い込んでいますが,これはサンゴ礁が発達していない部分です。土地の人は手前の方をナカグチ,奥の方をアンジェーラグチと呼んでいます。ここにはサメもやって来るというのですから,気軽に泳ぐというわけには行きませんね。波が砕けている礁縁付近は,冬のイザリをする場所です。チョウセンサザエがたくさん取れるようですから,今年はぜひ撮影にいってみたいと考えています。
視界を横切るようにして見えている陸地は,ウムの崎。この反対側は断崖絶壁になっています。水平線のかなたには,慶良間の島々が見えています。

2005/09/19 渡名喜村西森から南方を望む

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縄張り宣言

アカタテハ
もう二度と登ることは無いだろうと思っていたのに,再び登ってしまった西森。意外なことに,頂上では公園整備のための測量が行なわれていました。そのためもあって,山道が切り開かれ,前回以上に乾燥して生物観察が難しくなったように感じられました。それでも,頂上部では何種類かの昆虫を見ることができました。
写真のチョウもその一つ。撮影したときはその特徴を捉え切れなかった(頭フラフラ,膝はガクガク状態)のですが,PCのモニタで見ると,これまで見たことが無い種類です。どうやらアカタテハのようですが,同属のヒメアカタテハも翅の裏側が似たような斑紋になっています。表側をしっかりと観察してこなかったので自信が無いのですが,図鑑の写真と色合いが似ているのはアカタテハのほうです。いずれにしても,ルリタテハのように,夕方になるとオスが地面に縄張りを作るそうですから,この個体も自分の縄張りに睨みを利かせているところなのでしょう。

2005/10/27 渡名喜村西森

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お昼寝中

ジャノメチョウ科の幼虫
《タネと発芽》という授業書に取り組んだので,せっかくだからと発芽した苗を花壇に植えておいたのです。何種類か植えたのですが,その中で,唯一成長したのがマイロ(コウリャン)。立派な穂も出てきて,実がなるのをたのしみしていました。
ところが,その葉が食い荒らされています。いったい誰が…と探してみると,葉っぱの中で隠れていました。この顔は,ジャノメチョウ科の幼虫のようです。上手に葉を丸めて,糸で留めています。きっと,暗くなってから活動するのでしょうね。

収穫をたのしみにしていたマイロですが,この後アリマキが大発生してしまい,全ての穂が熟す前に刈り取ってしまいました。それでも少しだけ実を取ることができました。

2005/08/31 渡名喜村立渡名喜小中学校

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お灸をすえる

ヘクソカズラ
なんて,小さい頃祖母からよく言われましたけど,実際にされたことはありませんでしたね。今は,お灸そのものも変わって,昔ながらのお灸を続けている人って限られているんでしょうね。
この花はヘクソカズラ。全体に悪臭があるための名前ということですから,「屁糞葛」ということなのでしょうか。で,別名が「灸花」。花の中央部がお灸をすえた痕に似ているのだそうです。といっても,肝心の「お灸をすえた痕」を見たことが無いのですが。

2005/10/06 渡名喜村立渡名喜小中学校

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波紋広がる 化石盗掘

沖縄タイムス10月25日朝刊
絶滅シカ化石盗まれる/知念村のジーブ洞
沖縄タイムス10月25日夕刊
「早急に文化財指定」/シカ化石盗掘

わたしの大好きな自然観察ポイントで,大変な事件が起きてしまいました。とても残念です。最近は化石が取れなくなってきていたので,記事の内容から判断すると,だいぶ大掛かりに機械を入れたのでしょうか。便利になったり,知られるようになると,損なわれてしまうのでは,こうして情報発信することに ためらいが生じてしまいます。

ジーブ洞についての記事
海星写真館
ジーブ洞 探検記

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三角模様

サンカククチバ 西森頂上からの帰り道,ススキの中を抜けていく山道で,視界の隅で小さな影が動きました。ススキの葉の隙間から,そっと覗いてみると,印象的な模様の蛾がいました。こんな三角模様の蝶や蛾って見たことがないなぁ,などと思いながら撮影。後から見ると,縁取りだと思っていた白い部分は黒い三角の部分を完全に取り囲んでいるわけでもなく,結構複雑にデザインされています。

この蛾は,サンカククチバ。属名のTrigonodes も三角形に関係ありそうです。図鑑では,近縁種に似たようなデザインのものが載っています。でも,鱗翅目全体では少数派。果たして,目立つためのデザインか,それとも隠れるためか。実際のところは不明です。


2005/09/19 渡名喜村西森

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枯れ草の中で風に耐え

ヤブラン
久しぶりに訪れた島尻毛。お目当てはショウキズイセンの群落です。けれども,今年は見に行くのが遅かったからか,既に萎んでしまった花が多く,ちょっと残念。ツルボサイヨウシャジンはたくさん咲いていたのですが。

で,新しく見つけたのが,写真のヤブラン。薄紫の可憐な花をたくさんつけていました。図鑑で調べてみると,ユリ科の植物だそうです。キキョウランが,そっくりな花をつけていたことを思い出しました。

そして,,,さらに残念なことは,去年ショウキズイセンが見られた場所に,いくつも掘り返した跡があったこと。道ができて便利なることで,自然が損なわれるのでは,本当に悲しくなります。

2005/10/20 渡名喜村島尻毛ハチングィ

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効き目はあったか!?

ウラナミシジミ 島の全域が県立自然公園になっている渡名喜島。今,あちこちで遊歩道などの整備工事が行われています。久しぶりに訪ねた島尻毛も重機が入って,大掛かりに行われていました。 林道の法面はクロバナツルアズキが満開だったのですが,その周りにウラナミシジミが群れ飛んでいました。本当に普通の種類だったんですね。

さて,写真の個体,こちらに比べると眼状紋と尾状突起が失われています。こんな個体を見つけると,「捕食者の目を眩ます」という話も本当だろうな,と思えます。


2005/10/11 渡名喜村渡名喜林道

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小さな目玉で 大きな効果

ウラナミシジミ
西森頂上からの眺めを満喫しての帰り道,急に天気が悪くなってきて,慶良間の方を見ると,既に降り始めているようすです。そんな時に,目の前を横切る小さなチョウがいました。とまったところをよく見ると,これまで出会ったことがない種類です。
このチョウは,ウラナミシジミ。マメ科植物の花穂を食害する普通種のようです。つまり,チョウの発生する時期に,マメ科植物の生えている所へ行ったことがなかったのですね。

ところで,波状模様の翅の中で目立っているのは後翅の眼状紋。リュウキュウヒメジャノメタテハモドキのような大きな眼状紋に比べると,これで効き目があるのかな,とも思えます。けれども,このような小さな眼状紋は別な効果を狙ったものなのだそうです。後翅をよく見ると,細い突起(尾状突起という)が伸びています。これは,突起を触角に,眼状紋を頭部に見せかけて,鳥などの捕食者からの攻撃をかわすのだそうです。こちらのイワカワシジミでは,突起の角度や眼状紋の位置が,より効果的になっているように見られます。

2005/09/19 渡名喜村西森

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珍しい青

アオスジコシブトハナバチ
ハチの仲間というと黄色と黒の,いわゆる警戒色を思い起こします。けれども写真のアオスジコシブトハナバチは,その名の通り青い横縞がとても目立ちます。昆虫に限らず,自然界の生き物には明るい青(というよりも水色かな)のものが少ないように思うのですが,「青いこと」ってどんな利点があるのでしょうか。

さて,このハチ,夕方になるとこんな風に休息するのが見られます。それでも近づくと飛び立ってしまって,なかなかいい写真が撮れずにいました。この個体は,室内で元気がなさそうにしていたところを捕まえて,屋外へ連れ出したのです。そのためグッと近づいて撮影できたのですが,数カット写したところで飛んでいってしまいました。

2005/09/20 渡名喜村立渡名喜小中学校

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アメバチ の仲間

アメバチの一種
憧れの西森登頂は結構しんどいものになりました。というのも,全然そのつもりが無く始めてしまったので,午後の日差しが厳しかったのです。フラフラになって頂上に着いて,一休み。しばらく辺りを撮影してから下山(?)しました。
その帰り道でであったのが,写真の昆虫。細長い体でスーッと飛んで,ススキの葉裏にとまります。ツノトンボとかの仲間かとも思ったのですが,帰ってから調べると,どうもヒメバチ科の一種のようです。こちらのサイトの「ハチ7:ヒメバチ」にそっくりの写真が載っています。そこで,『沖縄産昆虫目録』を見てみると,ヒメバチ科に132種挙げられているのです。けれども,そのうちで和名のついているのは15種のみ。そこで,「アメバチの一種」としました。

どーでもいいことですが,アメバチの仲間にもいろんなものがあることを,検索してみて始めて知りました。ネットは新しい世界への窓口ですね。

2005/09/19 渡名喜村西森

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おっ,欠けてる!と 月食観望

部分月食
食分7%程度とはいえ,今晩は立派な部分月食。それも宵の内ですから観望しない手はありません。とはいっても,特別なことをするわけではなくて,本当にベランダ観望だけなのですが。それでも,早めに帰宅し,カメラを準備して撮影してみました。これが420mm相当の望遠で捉えた21:09頃の月です。絞りはF8.0,シャッタースピードは1/250,ISO50相当だそうです。トリミングのみしてあります。思った以上に「見た目」が再現できているように感じます。海の無いところが欠けているので,模様の様子もよくわかります。「女性の横顔」を見るのにいい角度になりました。

このような食現象は,Occultつまり「隠される」という言葉の語源にもなっているそうです。

2005/10/17 渡名喜村

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現地調達

三角点の標石
小さな離島の渡名喜島ですが,それでも4つの三角点があります。そのうち1つは一等三角点。展望台の近くで,到達しやすくなっています。で,問題は残りの四等三角点です。道無き(?)山の頂上ですから,近付くことが難しいのです。
写真はそのうちの一つ,西森の標石です。面白いのは,標石を囲む保護石が,現地でよく見られる接触変成岩であること。ここ西森の北西斜面には接触交代作用で有名なシド崎があります。そこと同じように,西森の山頂でもザクロ石が見られました。こちらのページを見ると,三角点の標石について詳しく書かれていますが,保護石については特に決まりは無いようです。柱石だけで80kgあるそうですから,そのほかは現地で調達したのでしょうね。

2005/09/19 渡名喜村西森

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まぁるいお腹は 進化の賜物

タイワンマルカメムシ
丸く膨らんだお腹が気になる最近のわたしですが,自然界には,丸々と張り出したお腹(正確には背中ですね)の持ち主があちこちで見られるようです。これまでは,丸いものというと,テントウムシの仲間くらいしか思い浮かばなかったのですが,このblogを作り始めてから,ウンカの仲間ハムシの仲間にも出会いました。

そして,写真の昆虫は,タイワンマルカメムシ。西森頂上部のタイワンクズと思われるマメ科植物で見られました。

これだけ普遍的(⇒いろいろな分類群)に見られるということは,それだけこの体型が進化的に安定な戦略に基づいているということだと考えられます。

といっても,わたしのお腹とは関係の無い話ですけれど。

2005/09/19 渡名喜村西森

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サメ の はだ

サメの歯
サメの歯というと,「天狗の爪」と呼ばれるような左右相称のものを思い浮かべます。けれども,実際には違う形のものもあるんですね。写真のように,鋸歯が付いている上に,後ろに向けて斜めになっています。いかにもよく切れそうです。
それから,鮫肌。面白いのは,解体している人たちが,ナイフを研ぐのに使っていたこと。作業の途中でナイフの刃をサメの体に擦り付けているのです。始めは何をしているのかわからなかったのですが,うまい方法ですね。

2005/09/22 渡名喜漁港

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大きいっ!

サメの解体 「サメが揚がった」という連絡を受けて,港へ行ってみました。すると,既に解体が始まっていたのでした。吊り下げられたところを撮影したいなぁ,と思っていたので,ちょっと残念。それでも,3m近くある大きなサメ(2匹)がみるみると解体されていくようすは,とても見事で,しばらく見とれてしまいました。
種類は不明ですが,地域の方たちはイタチザメと呼んでいました。大きなブロックに分けられた後,人々にもらわれていきました。わたしたちも御裾分けを頂き,刺身やフライにして食べました。淡白な白身で,臭みも無く,とても美味しくて驚きました。サメの類はアンモニア臭があると思い込んでいたので。

2005/09/22 渡名喜漁港

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獲物は部屋の中

ゴキブリヤセバチ 昼食後の掃除の時間,教室の中を見慣れぬハチが飛び回っています。窓ガラスにとまったところをよく見ると,頭部や胸部に比べて,腹部がとても小さいのです。その腹部は,これまた細い腹柄でずいぶん背中のほうで胸部と繋がっています。とてもせわしなく動き回るので,触角や頭部がブレてしまっていますが,この特異な姿から,種名はすぐにわかりました。
このハチは,ゴキブリヤセバチ。その名の通り,ゴキブリなどの卵嚢に産卵する寄生蜂なのだそうです。ワモンゴキブリを狙って,校舎の中にやって来たのでしょうね。

2005/09/22 渡名喜中学校

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島に無いもの

タイワンシロガシラ 沖縄は島嶼県である,ということを改めて感じさせてくれるのが島々ごとに異なる生き物たち。どうしても,固有のものに目がいってしまうのですが,「いない」ことが特徴ということもあります。 写真の鳥はタイワンシロガシラ。撮影した沖縄本島では移入種ということになっています。街中から畑まで群れを作って広く分布しています。名前の通り(種小名はsinensis)台湾から八重山が原産のようです。不思議なのは宮古島を通り越して沖縄本島に定着していること。宮古から本島へ出てくると,この鳥の姿と声が新鮮に感じられました。
で,本島周辺離島と呼ばれる島々に含まれる渡名喜にも,この鳥は分布していません。都市野鳥といえるこの鳥がいないことも渡名喜島生物相の特徴なのです。

2005/09/29 糸満市西崎運動公園

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胚発生が先

シマグワの果実 通勤途中にあるシマグワの木。台風のたびに実を落としてしまい,なかなかキレイに色付いたところを撮影できずにいました。けれども,今年は台風の直撃が少なくて,たわわに実ったところをカメラに収めることができました。もっとも,この木に限らなければ,年中花を咲かせているので,よく探せばいつでも撮影できたのかもしれません。また,島の子供たちは「イチビ」と呼んで,よく食べていました。それで熟した果実を見る機会が少なかった,ということもあるかもしれません。
沖縄にやって来て,初めて目にした桑の実。「桑実胚」という言葉を知ってから,20年近くが経っていました。

2005/09/14 渡名喜村西底原

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柴差し

この写真の主役は,門柱の上で睨みをきかせているシーサーではなくて,その下の括られたススキの葉の方。


柴差し

これは,『柴差し』という風習で,旧暦の8月10日に行われるのだそうです。ということは,新暦でいうと13日。一週間近くも気付かなかったことになります。『渡名喜村史』には,柴差しについての記述があるのですが,それによると,
「世果報(豊年のこと)を祈る祭りで,稲,粟その他の作物に害虫がつかないためのまじないにゲーン(桑の小枝と薄の株を束ねたもの)を軒端の四隅などに差した。」
とあります。

島の時間が旧暦で流れていることを感じさせてくれる存在です。

2005/09/21 渡名喜村

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宮古島市 誕生

沖縄県宮古郡の一市三町一村が合併して,宮古島市となりました。台風接近で嵐の船出となってしまいましたが,「宮古は一つ」の合言葉どおり,地域社会の多様性を保ちながら一体性を育てていってもらいたいと願っています。

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