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粉を被って一人前

コフキヒメイトトンボ
夏の夕方,お馴染みのウーチュガーへ登ってみました。水田に集まる昆虫や稲のようすを見に行ったのです。すると,足元から,ふわっと浮き上がるように飛び立つ小さなトンボに気づきました。でも,高く飛ばず,すぐに草むらの中に隠れてしまいます。しつこく追い掛け回して,ようやく撮った一枚です。

このトンボは,コフキヒメイトトンボ。成熟すると粉を噴く小さなトンボ,ということで名付けられたそうです。本当に小さくて,体長が2cm以下しかありません。写真の個体は,腹端が朱橙黄色で肝心の白い粉が付いていないので,未成熟な雄個体だとわかります。よく似た種にヒメイトトンボというのがいるのですが,こちらとは眼後紋の色で区別してみました。

2005/08/25 渡名喜村ウーチュガー

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