« 2005年8月 | トップページ | 2005年10月 »

アメダス以前

無線ロボット雨量観測所跡
ついに登ってきました,念願の西森(ニシムイ)。渡名喜島は南北2つの島が繋がった成り立ちをしています。その北部山塊の頂上に,コンクリ作りの小屋が見えているのです。子供たちは,人が住んでいるなんていうのですが,そうではないことは遠目にも明らかです。山道もついているのですが,麓の方になると不明瞭でどうにも入れずにいたのです。

ところが,数日前に登った人がいるらしいと聞き,行ってみるときれいに道が開かれています。午後2時過ぎ,まだまだ強い日差しの中をゆっくりと登っていきました。写真がその頂上の小屋。表札には,「気象庁 無線ロボット雨量観測所」とあります。どうやら,アメダスが整えられる以前に使われていた施設のようです。ここからは,隣の久米,粟国,慶良間の島々,さらに沖縄本島まで見通せます。大切な観測地点だったのかもしれません。

ちなみに,すぐ脇の三角点の標高は145.87mとあります。

2005/09/19 渡名喜村西森頂上

| | コメント (0) | トラックバック (0)

光の加減

0921_amachichi-porphyrite01 野外で撮影しているときに,難しいのが光の加減。シャッターチャンス!と思っても,逆光では被写体がハッキリとしませんし。

この崖も,そんな場所。前から岩脈が貫入していることはわかっていたのですが,南向きになっているので,日中は光が上から当たって,いいカンジに写せなかったのです。そして,夕方になると陰になって,凹凸のようすがわからなくなってしまうのです。
それが,夜明け前後にウロウロするうちに,ズバリ!という瞬間に出会いました。朝焼けからの光が柔らかく当たって,表面の質感もよく写せたと思います。


石灰岩の中を斜めに横切るのはひん岩の岩脈。渡名喜島が火山活動の影響を受けていることを改めて感じさせる風景です。

2005/09/19 渡名喜村アマチチ(南東海岸)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

竜巻発生!?

竜巻発生!?
連休の最終日,好天に恵まれて,未明からウロウロと徘徊することができました。で,一休みして,そろそろ洗濯物を取り込もうとベランダへ出てビックリ。なんと竜巻です。積乱雲の雲底から円錐状に垂れ下がっている雲が,左右にくねるようにして刻々と形を変えています。急いで充電中の電池をカメラにセットして撮影しました。慌てているのでピントが今ひとつですが,一番それらしいカットを選びました。
この後も穏やかな天候だったのですが,野外で出会っていたらと思うとゾッとします。

2005/09/19 18:05頃 渡名喜村南東海上

| | コメント (0) | トラックバック (1)

シェルター付き

ミノムシ,オオミノガ?
人工的な環境の学校の花壇ですが,思わぬ生き物を見かけることもあります。この日は,縁石の上で風に揺れるゴミを発見と思ったら,これがミノムシ。図鑑を見ても,何という種類かまではわからないのですが,頭部の斑紋はオオミノガの幼虫にそっくりです。

で,そのオオミノガは外来の寄生蝿の影響で,全国的に減少し絶滅状態とか。ですので,同定はミノガの仲間,というところまで。県内にはこのオオミノガのほかにニトベミノガ,クロツヤミノガが分布するようです。
そして,このミノムシも,アシナガキアリの攻撃を受けていました。無事に生き延びられるように,と願いつつ,花壇の葉を食べられるのはマズイよなぁとも思う。ありがちな分裂状況に陥ったのでした。

2005/09/02 渡名喜小中学校

| | コメント (0) | トラックバック (1)

ここまで絞り込めるか!?

キゴシジガバチ
長寿県として名高い沖縄ですが,その危機が叫ばれています。特に男性に問題があるようです。今年人間ドックを受診してみると,ウエストチェックがあったのです。そして,生活習慣病予防のため,ウエストを85cm以下にしてくださいと言い渡されてしまいました。

で,細い腰の代表,ハチの中でも特別細いキゴシジガバチです。やや遠くからの望遠撮影で不明瞭なのですが,黄色い棒状の腰がわかるでしょうか。この中に,消化管やら気管やら神経が収まっているのです。いくらなんでも,この細さで機能を満たせるのかと思ってしまいますが,これで問題ないから(というよりも適応的だから)この形に進化してきたんですよね。太くなる一方のわたしのウエストとは大違いです。

2005/08/27 渡名喜村渡名喜生コン工場

| | コメント (0) | トラックバック (0)

秋の気配を感じさせる

フクギの実 台風が去っていった日曜日,久しぶりに集落の中を歩いてみるました。すると,あちこちで黄色い大きな木の実が落ちています。中には車に踏まれたのか潰れているものもあります。

この実は,フクギの実。3ヶ月前には,こんな花を咲かせていました。この実が色づいてくると,沖縄もそろそろ秋の気配。ツバメも渡ってきて,だんだん島もにぎやかになってきます。

2005/09/11 渡名喜村集落内の屋敷林

| | コメント (0) | トラックバック (0)

粉を被って一人前

コフキヒメイトトンボ
夏の夕方,お馴染みのウーチュガーへ登ってみました。水田に集まる昆虫や稲のようすを見に行ったのです。すると,足元から,ふわっと浮き上がるように飛び立つ小さなトンボに気づきました。でも,高く飛ばず,すぐに草むらの中に隠れてしまいます。しつこく追い掛け回して,ようやく撮った一枚です。

このトンボは,コフキヒメイトトンボ。成熟すると粉を噴く小さなトンボ,ということで名付けられたそうです。本当に小さくて,体長が2cm以下しかありません。写真の個体は,腹端が朱橙黄色で肝心の白い粉が付いていないので,未成熟な雄個体だとわかります。よく似た種にヒメイトトンボというのがいるのですが,こちらとは眼後紋の色で区別してみました。

2005/08/25 渡名喜村ウーチュガー

| | コメント (0) | トラックバック (4)

子供の頃に 会いたかった

ホソヘリカメムシ
思いっきりの開脚ポーズをしていますが,特に理由はないようです。たまたまこうなったところを見つけただけのようです。

この虫は,ホソヘリカメムシ。よく似た名前の近縁種にホソハリカメムシというのがいて,とても紛らわしく思います。こちらは,腰が細くなったように括れているところが特徴でしょうか。行動も敏捷で,ハチに擬態しているんだそうです。一方,若齢幼虫は行動だけではなくて,姿形もアリにそっくりなんだそうです。ぜひ見てみたいものですが,何しろ小さいので,よほど気を付けて探さないと見つけられないかもしれません。

2005/08/25 渡名喜村ヘート-ンダ(風力発電施設)

| | コメント (0) | トラックバック (1)

振り向けばそこに君がいた

タシギ
運命的な出会いというよりも,劇的なというか,お互いにビックリという形での接近遭遇です。集落から北に伸びる農道の終わり,シュガーと呼ばれる海岸のそばに島特産のモチキビの処理施設(?)があります。この季節は,すでに収穫も終わって,脱穀された籾殻が積まれているだけなのですが,そこで出会ってしまったのです。

この鳥は,タシギ。数日前から,収穫後のモチキビ畑で見かけるようになっていました。けれども警戒心が強くて近づけない上に,夕方から活動するようで,満足に撮影できずにいたのです。この日は,例によってカメラを片手に島をウロウロ。何か昆虫でもいないかと,抜き足差し足で進んでいるときに,ふっと横を見ると2~3m先にいたのです。しばらく見詰め合った後で数カット撮影。カメラを構え直したら,さっと飛び立っていってしまいました。

このようなシギの仲間を迎えると,いよいよ秋の渡りのシーズンが始まったなと感じられます。

2005/08/27 渡名喜村シュガー

| | コメント (0) | トラックバック (1)

艶々のお腹

オキナワツヤハナバチ 日中,野外をウロウロとしていると,たくさんの昆虫に出会います。その中には,どうも特徴を掴みきれなくて,なかなか見分けのつかないグループがあります。

写真の小型のハチもその一つ。体長1cm程の小型種です。これまで,すべてまとめて「ハチ」だったのですが,よく見てみると,いろいろな種類があることに気づきました。この種はツルっとした腹部に黄色い横縞。その縞の太さが微妙に変化するところや頭部にも黄色い紋があるところなどが特徴です。名前はオキナワツヤハナバチ。タイワンウオクサギの花に集まっていました。


2005/08/02 渡名喜村タカタ

| | コメント (0) | トラックバック (6)

尻の青い痣

ギンヤンマ
我々蒙古人種の証,尻の青い痣。大人になれば消えてしまうのですが,こちらは大人の証です。

昼下がりの集落で,白砂の道を行き交うトンボの群れ。ほとんどはウスバキトンボなのですが,一際大きなものが一匹います。決まったコースで往復を繰り返して,他のトンボがコースに侵入すると,急反転して追い払っていました。

尻(というよりは腰)の輝く青が印象的なこのトンボはギンヤンマです。置きピンで流し取りして捉えた1枚です。後ろ側からですが,折り畳んでいる脚や翅の斑紋,腹部の模様などがわかると思います。

2005/08/24 渡名喜村西底原

その後,雌個体の体色から,リュウキュウギンヤンマ,Anax panybeus らしいことがわかりました。

2006/05/16 追記

| | コメント (0) | トラックバック (1)

「恥ずかしぃ!」というポーズ

クロアナバチ
4度目の登場です。ポーズがおもしろいので載せてしまいました。クロアナバチです。このときは,地面スレスレではなく,目線程度の結構高い梢にいました。夏の盛りは,繁殖のために狩りに忙しいのでしょうか。集落の中でも,よく見かけました。

2005/08/02 渡名喜村タカタ

| | コメント (0) | トラックバック (2)

嫌われ者はアメリカーな

ワモンゴキブリ
図鑑を見ていて,思わず笑ってしまいました,この名前。何と種小名が,americana なのです。やっぱりアメリカからやって来たのか,と妙に納得してしまうのでした。でも,本当の原産地はどこなんでしょうね。

この虫は,南西日本の方々には御馴染み,ワモンゴキブリです。遠目に見ても腹部が大きくて,何事だろうと撮影したものです。近付いてみてわかりましたが,産卵したばかりの母虫だったんですね。腹端に卵鞘を付けているようすもよくわかります。

側面から撮影したことで,少しはグロが緩和されたんじゃないかと思うのですが,どうでしょうか?

2005/09/02 渡名喜小中学校

| | コメント (0) | トラックバック (1)

機は熟した...か!?

ノボタンの果実 梅雨の頃,山のあちこちで咲いていたノボタンがこうなりました。

花が咲いている時は気付かなかったのですが,一本の枝にこんなにたくさんの花があったのですね。一度に一輪ずつ,次々に咲いていたのでしょう。で,お味の方ですが,全くの期待はずれ。皮が硬くて剥くのに手間取るし,紫の果汁が指先を染めて大変だし。細かな種子がたくさん入っているのも食感を悪くしていると感じられました。ジャムとかに加工したら美味しいかもしれませんけど。


2005/08/08 渡名喜村大本田園地(ミシルジ)

| | コメント (0) | トラックバック (1)

暑い(のに・から)働いている

ケブカハナバチの一種
屋内で仕事をしているために気が付かずにいたのですが,日中は本当に昆虫の活動が活発です。この一枚も午前9時頃,植えますのハナスベリヒユ(ポーチュラカ)を訪れていたハチの群れの中の一匹です。大きさはオキナワツヤハナバチくらいなのですが,斑紋の色と形が違うようです。花粉まみれになってよく見えないのですが,タカオルリモンハナバチにも似ています。でも,決め手がないので「ケブカハナバチの一種」ということにしておきます。

こういった小型の種になると図鑑に載っている種類が少なくて,なかなか同定できません。種名がわかったからといって,どうということはないのですが。それでも,不明のままだと,どうも気になってしまいます。

2005/08/25 渡名喜小中学校

| | コメント (0) | トラックバック (0)

恐くて,手が出せない

オオムカデ
島の南部山塊を一周するように作られている渡名喜林道は,生物を観察するポイントが何ヶ所かあります。林道とはいっても,きれいに舗装されていて,大変快適に通ることができます。それでも,結構アップダウンがあるので,専ら移動は車を使っています。この日も,咲いている花はないか,鳥のさえずりは聞こえないか,と徐行しながら探していました。

すると,茂みの葉が不自然に揺れています。風にしては,揺れているのが一部だけなのです。急いで車を停めて,近付いてみると,これがオオムカデ。咬傷例を知っているだけに,おいそれと近づけません。そぉーっと,藪を掻き分けて,手を伸ばして撮影した1枚です。辛うじて,頭部の赤いことがわかります。足場が悪くて上から撮影できなかったのが残念ですが,この手の生き物は,これくらいにしておいた方がよさそうです。

2005/08/23 渡名喜村渡名喜林道

| | コメント (0) | トラックバック (1)

黒く巨大な2本の爪

オオムカデ 島の西側になるタカタには,海岸沿いの僅かな平地に畑が作られています。その中の農道をウロウロしていて見付けたモノがこれ。日没近かったので横から夕日が当たっていて,ちょっとオレンジ色になっていますが,頭部のようすがよくわかります。

この生き物は,オオムカデかなり気性(?)が荒く,生きている状態ではとても手が出せませんが,このときは干物状態だったので,じっくりと観察することができました。巨大な2本のキバ状の爪は顎脚と呼ばれるもので,これで毒を送り込むのだそうです。この顎脚に比べると,その目がとてもかわいらしく感じられます。横から撮った写真では,4つの単眼が集まっていることもわかりました。


2005/08/02 渡名喜村タカタ

| | コメント (0) | トラックバック (2)

台風通過

台風による激浪
この週末,台風14号が沖縄東方海上を通過して行きました。9月の台風というと,3つの宮古島台風や,2001年9月11日台風16号を思い出します。今度の14号は,速度が遅かったものの,迷走することはなく通り過ぎてくれました。本島地方は一安心ですが,長時間暴風域にあった大東島地方や,今,正に真っ只中の奄美のみなさん,そして,これからの九州四国本州のみなさん,被害が小さく済むことを祈っています。

さて,渡名喜島では,今日5日の未明から風が強くなり,昼にはご覧の通り。離岸堤に当たった波(うねり)が強い北風にのって港の中に入ってくるようすが見られました。画面右端にはテトラポッドが見えていますから,どんなに大きいかわかると思います。定期船は2日続きで欠航しました。明日も入らないと思われます。

2005/09/05 渡名喜小中学校より渡名喜港沖を望む

| | コメント (0) | トラックバック (1)

だんだら模様

ダンダラテントウ
“だんだら”という言葉は,あまり使いませんね。いったいどんな言葉かと調べてみると,「段々」とあまり違わない。こちらの方が使い慣れているカンジ。

でも,「段だら模様」となると,新撰組の羽織に使われたデザインになるようです。それは確かに,この虫の模様をよく表していますね。この他にも,能登には「段駄羅」という伝統的な遊び(?)もあるようです。

この虫はダンダラテントウ。見つけたときは,ナミテントウという種かなとも思ったのですが。図鑑で調べてみると,テントウムシにも,たくさんの種類があることに改めて驚かされました。肉食性のテントウムシの特徴として鞘翅が平滑なので周囲の景色や撮影しているわたしが写り込んでいます。こちらの草食性の種と比べると,違いがよくわかります。

2005/08/25 渡名喜村ヘート-ンダ(風力発電施設)

| | コメント (0) | トラックバック (3)

保育園の0歳児クラス

ニジュウヤホシテントウ(1齢幼虫)
子どもの送り迎えで保育園に通った時期があるのですが,保育士の皆さんには,全く頭が下がります。年長さんのパワフルさもスゴイのですが,0歳・1歳のハイハイ・ヨチヨチの子をまとめて面倒みているところなんて,我が家では一人でも持て余し気味なのに...なんて思ってしまいました。

で,そんなことを思い出させてくれたのが,この一枚。ニジュウヤホシテントウを見つけたナスの一番下の葉に付いていました。卵から孵ったばかりの1齢幼虫です。寝返り前の乳児のように,じっとしている(?)だけで,その場から動くようすがありません。結局翌日にも同じ状態で観察できました。

さすがに,3日目には株全体に散らばって,葉を齧っていましたけど。

2005/08/24 渡名喜村西底原

| | コメント (0) | トラックバック (1)

点睛を欠く

ニジュウヤホシテントウ
小さな植えますに,なぜか生えてきた一本のナス。別に気にも留めずにいたのですが,ある日ずいぶんと葉に穴があいていることに気付きました。そうなると,これを齧ったのは,どこの誰か探してみたくなります。一枚一枚,そぉっと葉を捲って見つけることができました。

この虫は,ニジュウヤホシテントウ。ナス科植物を食害するのですから,至極当然の場所にいたということですね。昨年撮影した個体に比べると,斑紋が一対足りなくて,「二十六星」になっているように見えます。テントウムシの中には斑紋に個体変異の多い種もあるようですから,これもその範囲ということなのでしょうか。

2005/08/24 渡名喜村西底原

| | コメント (0) | トラックバック (2)

見つめる目…というより,睨んでる

タイワンウマオイ 夏の昼下がり,木の葉の影でじっとしている緑色の大きな虫を見つけました。キリギリス? それともクツワムシ? よく考えたら,それらの違いを知らずにいることに気付きました。昔の人にとっては身近な虫だけに,名前が付けられ識別されていたのでしょう。けれども,現代の都会で育ったわたしには,これらの虫は図鑑の中の存在でしかありません。知識先行で名前は出てきても,それらの本質は知らないってことですね。
さて,帰ってから図鑑で調べてみると,タイワンウマオイのようです。そういえばウマオイというのもいたなぁと思い出すのでした。脚に生えた鋭い棘は捕食者の証なんでしょうね。複眼についている模様が,まるでこちらを睨みつけているように見えるのも,おもしろく感じられます。

2005//7/29 渡名喜村集落内の植えます

| | コメント (0) | トラックバック (0)

こちらは間借り人

ミナミノアカイソウロウグモ これまでにもサンコウチョウオキナワハツカネズミを観察したこの場所は,林道が山の際まで迫っていて,ガジュマルやリュウキュウマツが辺りを暗く覆っています。そんな木陰で見つけたのが,オオジョロウグモの巣。で,すぐに撮影となるのですが,狙った対照は巣の主ではありません。オスを撮影しようと思ったのです。

それらしき小さな赤いクモを発見して撮影したのですが,これがとても大変でした。光量が足りない上に,風でクモの巣が揺れてしまい,なかなかピントの合ったショットが得られません。腹側からですが,まぁまぁのものがこの1枚です。


図鑑で調べてみると,思っていたオオジョロウグモのオスではありませんでした。ミナミノアカイソウロウグモ(のメス)のようです。名前の通りほかのクモ(特にオオジョロウグモ)の巣に居候して暮らしているんだそうです。

2005/08/02 渡名喜村渡名喜林道南西側

| | コメント (0) | トラックバック (2)

ひと回り小さい

クロウリハムシ
夏の陽射しを受けて,大きく育ったニガウリとヘチマ。その株の周りをハムシの仲間が飛び回っています。

写真の虫は,クロウリハムシ。その名の通り,ウリハムシとよく似た形ですが,色は別属のオキナワイチモンジハムシのようです。ひと回り小さくて,頭部・胸部が細いこと,「一文字」模様が無いことで区別できますね。

それにしても,この環境でこの色では,かなり目立ってしまいます。一方で,警戒色としてはちょっと地味かなとも思えますけれど。

2005/08/03 渡名喜小中学校

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ひと回り大きい

フタイロウリハムシ
学校の花壇には,色とりどりの花のほかに何種類か野菜が植えられています。それは,もちろん学習のためであるのですが,わたしたちの生活を豊かにしてくれる,という面も少なからずあるのです。

そんな大切なニガウリの葉が穴だらけになっています。近付くと赤い虫が飛び立っていきました。とまったところをよく見ると,これはハムシの仲間。ウリハムシにソックリな色と形ですが,ひと回り大きな体をしています。黒い斑紋もあります。
この虫はフタイロウリハムシ。種小名はbicolor。って,そのまんまですね。本土にも分布するウリハムシと違って奄美以南に限られる南方系の虫なんですね。ウリ類の主要な害虫であることは変わりませんけれど。

2005/08/03 渡名喜小中学校

| | コメント (0) | トラックバック (1)

不思議なポーズ

キマエコノハの幼虫 夕方とはいっても,まだ陽の高い7月の7時前。植え込みの藪の中で,妙なものを見つけました。一方の端には,赤白の縁取りのある大きな黒目玉。反対側は首を持ち上げた蛇のようです。

落ち着いてよくみれば,イモムシがポーズをとっているところでした。図鑑で調べてみると,このポーズが特徴のアケビコノハの幼虫。それにしても,捕食者に対して威嚇の効果なんてあるんでしょうか?


2005/07/13 渡名喜村集落内の植えます

誤同定に気付きました。
眼状紋の白色部が細くて赤が混ざっています。これは,キマエコノハEudocima salaminiaの特徴です。
2006/08/29 追記

| | コメント (0) | トラックバック (1)

木星みたいな

真っ赤な夕日
夏の終わり,真っ赤な夕日が水平線に沈んでいくのを見送りました。見た目ではわからないような薄い雲があるからか,縞模様がついて,まるで木星のように見えます。雲が影を作っているのも大赤斑のようです。

すっかり沈むまで撮影を続けたのですが,グリーンフラッシュを見ることはできませんでした。そう簡単に見られるものではないことも承知していたのですが。

2005/08/27 渡名喜村

| | コメント (1) | トラックバック (0)

« 2005年8月 | トップページ | 2005年10月 »