腹まで赤い
渡名喜島で目に付く第3のアゲハチョウ,それがこのジャコウアゲハ。黒い羽はシロオビアゲハと同じなのですが,白帯ではなくて赤い斑点の縁取りがあります。しかも,腹まで赤い。胸部から腹部にかけての体色が赤いくなっているのはこの種とベニモンアゲハくらいです。ベニモンの方は,後翅に白斑が有るのですぐにそれとわかるのです。
このジャコウアゲハとベニモンアゲハは,食草であるウマノスズクサ類の成分を成虫になっても体内に持っていて,それが捕食者(鳥)に対して毒として働くというのです。たとえ1頭が犠牲になったとしても,あまりに不味いので,もう二度と手を出さなくなるんだとか。腹まで赤いのは,そのことを知らせる意味もあるのかもしれません。したたかな生存戦略です。
2005/08/02 渡名喜村タカタ
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