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夏の装い -"cool biz"

タテハモドキ夏型
今年の夏は衣替えで大騒ぎしていますが,生物たちも季節によって姿を変えています。といっても,このチョウのように寿命が短くて季節を跨いで生きられないものは,成虫になる季節によって翅の形や模様が変化するのです。このチョウ,タテハモドキの場合,写真のような蛇の目模様は夏型なのだそうです。これが秋に見られる個体だと地味な枯葉模様になるそうです。

蛇の目模様の内側に白線があるのは,リュウキュウヒメジャノメと同様です。科レベルで違う種の間に同一の模様が見られるということは,それだけ生態的に価値があって進化的に安定なのでしょうね。
2005/05/12 渡名喜村フカンタキ(電業所近くの農道)

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» 目玉模様も結構複雑 [SeaStar's Photolog]
前後の翅に大きな目玉模様。でも,ジャノメチョウの仲間とは違って,単純な同心円ではないのですね。特に後翅の目玉は,白斑が二つも入っています。「蛇の目」だけではな [続きを読む]

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