ファンジィ・サークル
ウーチュガーで撮影と採集を終えて,山から下りてくると,見慣れたはずの芝生に,ふと目が留まりました。何とキノコが列を作って生えているのです。それも,円形に!
キノコそのものは,芝生でよく見る種類です。想像するに…たまたまネコの排泄した場所がちょっとした凹地で,雨によって洗い出された栄養分が水溜りの中に広がった。その後,水溜りは蒸発して消えたが,水溜りの縁に沿って菌糸が繁茂し胞子体をつくった…。
それにしても,おもしろい光景でした。
2005/05/15 渡名喜村ヘート-ンダ(風力発電施設)
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コメント
円を描くキノコは菌輪と呼ばれます。これは、地表下の菌糸が年を追って同心円状に広がって行き、円形(または環形?)に広がる菌糸マットの最外部に胞子体(キノコ)が形成されるためにできるもので、菌糸が同心円状に広がるのを阻害されなければ見られる現象です。
投稿: キノコハンター | 2005.07.29 13:53
キノコハンター さん コメントありがとうございます。
きちんと名前があるのですね。英語では何と表現するのでしょうか?circle じゃなくて ring でしょうか。
「年を追って」ということは,わたしの推理よりもずっと長い時間をかけて作られたものなのでしょうか。新たな疑問が湧いてきました。
投稿: SeaStar | 2005.07.29 15:39
英語名はセンスあります。Fairy Ring です。この輪を見て、妖精の仕業、あるいは妖精の踊った後など、神秘的な想像をした人がいたのでしょうか。
年を追って、と書いてしまいましたが、1年でできる可能性もあります。ただ、キノコの本体は隠れている菌糸であり、これは表に出る胞子体(いわゆる目に触れるキノコ)が溶け去っても、何年も生きるものがたくさんあります。1年でどれくらいの大きさの輪ができるか私は知りませんが、種類や環境条件によっても左右されると思いますが、直径数メートルの大きなものは、おそらく1年ではできないと思います。何らかの障害に当たって円周の一部が欠けたものも見られます。
間違って2回も書き込んでしまいすみません。片方は削除して下さい。
投稿: キノコハンター | 2005.08.01 23:17
なるほど…
菌類はr戦略的にパッと増えてサッといなくなるものだと思っていました。この場所は,あまり人が来ない芝生の駐車スペースといったところです。輪の直径は1m以上ありました。
それから,"Fairy"とは,オシャレですね。わたしにはとうていできない発想です。森の中などで見たら,神秘的に感じるかもしれませんね。
いろいろご教示ありがとうございます。キノコ関係は知らないことだらけです。これからもよろしくお願いします。
投稿: SeaStar | 2005.08.02 12:53
私も図鑑や写真集を見て楽しんでいるアマチュアキノコファンです。キノコ図鑑は8−9冊持っていますが、悲しいことに野山で出会うキノコは、よほど特徴がはっきりしていないと名前が判明しません。北海道に住んでいた頃は色々な動植物を観察しながら森を歩いたついでに舞茸やエノキタケ、椎茸、ナメコなどを採って食べていました。現在住んでいる千葉はまだ探検できておらず、これからです。他の興味は草木、シダ、変形菌、脊椎動物全般、ウミウシ、漂着物、狩猟採集、地質鉱物、天文など無節操です。今年は奄美沖縄方面の動植物との出会いが多く、特に植物を勉強中です。北に比べて種数が多いのでなかなか進みませんが。
これからも動植物の写真と文章を楽しみにしていますので、よろしくお願いします。
ところで、Pelletですが、英語の発音を日本語標記にするときに人によってペリットとしたかペレットとしたか分かれたのでしょう。ラジオとレイディオ、あるいは色々な人名と同じです。
投稿: キノコハンター | 2005.08.06 01:37