ヒゲ と しっぽ が決め手です。
図鑑によると,沖縄島周辺では数種類のナナフシが分布しているようです。その識別点はというと,触角の長さと腹部末端の形なのです。まず,体型と羽が無いことからコブナナフシ類,トビナナフシ類は除外できます。そしてよく似たエダナナフシ類との識別点が触角の長さ。写真の個体は前脚腿節を越えないことでエダナナフシ類と区別して,アマミナナフシと同定できます。さらに,オス腹端の把握部の形状で,いくつかある地方型の中でもケラマ型であることがわかります。ケラマ型の中でも,やや反り返っているところは,久米島産より渡嘉敷島産に似ているように思えます。このように詳しく書けるのは,図鑑ではなくてナナフシに特化した本に従がったからです。
岡田正哉「ナナフシのすべて」トンボ出版,1999
かなりマニアックな内容ですが,とても助かっています。
2004/09/16 渡名喜村
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