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家族サービス

バンの親子
8月は更新の滞った日が続きましたが,その間何をしていたのかというと…,夏休みをとって家族サービスに勤しんでおりました。この日は県内唯一の動物園へ。この動物園,すり鉢状の谷間地形に位置しているのですが,その中央に堰き止めて作られた池があります。写真はそこで見られたバンの親子。やっぱり人馴れしているのか,自然なところよりは近付けるようです。雛が何かをせがんでいるようにも見えますが,この後草むらに入ってしまって見えなくなってしまいました。
2004/08/20 沖縄市こどもの国

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member's homepage 閉鎖,そして…

このブログの本家『海星写真館』は,6年前の1998年8月27日に開設されました。この6年間で5519名の方に閲覧していただきました。ニフティのサービス終了に伴ない,たった今,@homepageに移転しました。新しいURLでもよろしくお願いします。
海星写真館 http://homepage3.nifty.com/seastar/

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渡名喜島のフクギ林と白砂の道

フクギ林と白砂の道
渡名喜村は集落全体が重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。その理由はいろいろあるのでしょうが,このフクギの屋敷林もその一つです。渡名喜の家屋は,防風のために周辺の道より掘り下げられているのですが,その敷地を取り囲むようにフクギが植えられています。道路は軽自動車がやっと1台通れるだけの,未舗装の道。けれども白砂がまぶしく輝く道なのです。これでも,村道。しかも主要道路です。ですから,集落内に車が入ってくることは滅多に無くて,それだけに町の暮らしでは気付かない,さまざまな音が聞こえてきます。
2004/07/24 渡名喜村

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踏んだり蹴ったり

台風の荒れた天気で,外出・撮影もままならず,しばらくは以前の写真で繋いでいくしかありません。しかも,PCの具合がおかしい。起動音が鳴らず,BIOSもスタートしないのです。一体どうしたものか。ちょっと凹んでいます。

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渡名喜村 (ほぼ)全景

渡名喜村 (ほぼ)全景
村民の信仰を集める里の宮。そこへ至る斜面の途中に展望台が造られていて,集落の全景を望むことができます。とはいえ,広角レンズではないので,全てを一枚に写すことはできません。それでもこの一枚で,集落のほぼ全体が収まっているといえます。一番右の大きな建物が中学校の校舎,続いて旅客ターミナルと漁港。集落内の濃い緑は,防風などのために植えられたフクギ林です。集落を囲むように畑(主にモチキビ)が広がり,さらに外側に丘陵が位置していることがわかります。写真には写っていませんが,画面左はまもなく海になります。これが沖縄で一番小さな自治体,渡名喜村の姿です。
2004/07/25 渡名喜村里の展望台から

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「美しい」というより,むしろ「派手」!?

シロジュウジホシカメムシ
集落外れの空き地に生えているオオハマボウの蕾に,カメムシが群れているのを見つけました。赤白黒の取り合わせが,とってもよく目立ちます。その名もシロジュウジホシカメムシ。そのまんまの名前ですね。同属のクロジュウジホシカメムシとの識別点は,頭部の色。シロ~は赤,クロ~は黒なんだそうです。ところで,図鑑にはこれらの種が「美しい」,「美麗」と書かれているんですが,透明感の無い色彩は,毒々しい感じさえして,派手なだけという気がします。まぁ主観の問題ですけれども。
2004/07/30 渡名喜村

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飛ばされないように,しっかりと ウスバカマキリ

ウスバカマキリ
台風13号が過ぎ去って,吹き返しの強い風が吹いている集落内。一晩中吹き荒れた潮風で,すっかり萎れてしまった道端の草に,必死でしがみついているカマキリを見つけました。体長は10cmほど。調べてみると,南ヨーロッパから日本本土まで分布しているというウスバカマキリでした。識別のポイントは,前脚基部内側の楕円模様。風の止まる一瞬を狙ってシャッターを押しました。
2004/08/12 渡名喜村

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平たいヒラムシ

平たいヒラムシ
シド崎の周辺にはさんご礁が水平に広がっています。礁原と呼ばれるこの地形も,実際には凹凸があって,潮溜まりができています。そんな小さな潮溜まりで見つけたのが,このヒラムシ。なかなか動きが速くて,この一枚がベストショットです。名前の通り平たいからだ,扁形動物の仲間です。周縁部を波立たせて泳ぎ回っていました。右上に白斑がありますが,この中の黒点は眼点ではないかと思われます。種類は…とても調べがつきません。このようなマイナー動物群は参考になる図鑑など情報が少ないのです。
2004/08/01 渡名喜村北海岸シド崎

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後から来たのはどっち? 岩脈の接触部

岩脈の接触部
渡名喜村の海岸では,マグマが母岩の割れ目に入ってきた貫入のようすが,あちこちで観察できます。写真の場所は,集落を東海岸へ抜け,海岸に沿って北へ向かって最初の岬へ至る途中にあります。海岸線に平行に,黒っぽい岩と白っぽい岩が並んでいる印象的なところです。左の黒っぽいほうは角閃石ひん岩,右の白っぽいのは石英はん岩だそうです。全く違う岩石が,ピッタリとくっついているようすは不思議なものがあります。しかも,詳しく観察すると,元からあった方がどちらで,後から入ってきたのはどちらかわかる,というのですから,ますます不思議です。この場所では,黒っぽいほう,ひん岩が後から貫入してきたのだそうです。
2004/08/01 渡名喜村東海岸アカシ

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不思議な転石

不思議な転石
シド崎の礁原で不思議な転石を見つけました。水平に広がる礁原に突き刺さるように立っている石。一抱えもあるような大きさですから岩といったほうがよいかもしれません。この転石,背後の崖をつくっている閃緑岩です。随分角が取れて丸くなっているのは,しばらく転がっていたためでしょうか? それが立ち上がったまま取り残されるように周囲が侵食されたのでしょうか? なんとも不思議な光景です。
2004/08/01 渡名喜村北海岸シド崎

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シド崎のダブルノッチ

シド崎のダブルノッチ
渡名喜島の北東端,シド崎のようすです。この灰色の岩石は,古生代二畳紀に堆積した石灰岩。その後,変成作用を受けて結晶質に変成したものです。その時期は,やっぱり第三紀中新世。ところで,石灰岩は,比較的浸食を受けやすいのですが,この場所では,崖にくぼみが2つ見られます。上の段は大きく凹み,やや小さく凹んだ下の段が続いています。さらに下の水平面は,礁原と呼ばれる現在の侵食面です。このような崖のくぼみをノッチと呼びますが,シド崎のように2つのノッチがあると,海面下降か陸地の上昇,つまり海退が起こったことがわかります。
2004/08/01 渡名喜村北海岸シド崎

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アプライトの岩脈

アプライトの岩脈 シド崎に見られるように,渡名喜島ではマグマが母岩の割れ目に入っていった『貫入』という現象がよく観察されます。もちろんはるか昔,第三紀中新世に起きたことなのですが,そのダイナミックなようすには,惹きつけられるものがあります。これは,わたし自身が関東平野で生まれ育ち,宮古島,沖縄本島南部で生活してきたからかもしれません。この写真は,シド崎への途中,グシクヌムイという岬で見られるもの。中央縦に伸びる白っぽい部分が細粒花崗岩のアプライト岩脈。両側の母岩はデイサイト質凝灰岩が変成作用を受けた石英長石質ホルンフェルス。貫入のようすがよくわかる場所だと思います。
2004/08/01 渡名喜村北東海岸グシクヌムイ

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スカルン鉱物 再び

シド崎のスカルン鉱物 以前にも似たような写真を出したのですが,こちらの方がよく撮れているので,改めて。今回のシド崎行きの目的は,鉱物,特に自形の水晶と方解石を拾うこと。腰を落ち着けて(実際は這いつくばって)探したので,いろいろ拾うことができました。でも,方解石は見つかりませんでした。転石には,素晴らしいのが付いていたのですが,わたしの技術ではハンマーで採れそうにないので写真だけ撮ってきました。 500円硬貨の下の黒っぽい結晶がザクロ石。その下の白くて四角いところが方解石です。方解石の左側,緑色の鉱物は,ヘデンベルグ輝石。総てカルシウムを含む鉱物です。
2004/08/01 渡名喜村北海岸シド崎

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お母さんのお仕事

ツマグロヒョウモン産卵
ツマグロヒョウモンの第4段です。ちょっと角度が悪いのですが,翅の裏側の豹紋様がわかると思います。で,この個体,前翅の模様からすぐにメスだとわかったのですが,見ていると,地上を歩き回っては飛び上がるというのを繰り返しています。そこで,物陰から望遠で狙ったのがこの一枚です。腹部を曲げて,スミレの葉に押し付けています。卵を産んでいたんですね。
ところで,タイトルはいかにも男性的発想かなと思います。でも,このチョウはメスだけで産んでたからいいでしょう。トンボには共同作業するのがいますからね。
2004/08/04 渡名喜村

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『海星写真館』引っ越しを始めました。

ニフティのメンバーズホームページが終了することになって,本家『海星写真館』も,URLを変更することになりました。新URLには,トップページだけ置いておいたのですが,いよいよコンテンツの引っ越しも始めました。まだリンク切れなどもありますが,徐々に直していきたいと考えています。新規コンテンツは,


  • フィルムケースで花粉管観察
  • 大嶺海岸の生き物たち

の2つです。また,引っ越しに伴ない,マイリストのリンクも修正しました。

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ヤシガニ

ヤシガニ
早朝の海岸で腰をおろして一休み。すると,なにやらゴソゴソという物音が聞こえてきます。渡名喜島はハブの名所で,土地の人からも,気を付けるようにとキツク言われています。もしや…と思い,探してみると,なんとヤシガニでした。こんなに明るくなってから見られるとは思いもしませんでした。後ろに写っているのが500ml用のペットボトルですから,大きさがわかるかと思います。乱獲か,環境悪化か,渡名喜島でも大物は見られなくなっているそうです。
2004/08/03 渡名喜村アンジェーラ浜

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カシキーの綱打ち

カシキーの綱打ち
ここ渡名喜島では,毎年旧暦の6月25日に『カシキー』行事を行なうそうです。そのメインは,県内で広く行なわれている綱引きです。今年も間近に迫ったカシキーのために,新しい綱が作られました。綱引きが字対抗戦だそうで,綱打ちも字毎。朝から おじぃ,おばぁ,子供たちも参加して,みんなで綱打ちしました。わたしは,稲藁を揃えて束ねる作業を手伝いました。その束をお父さんたちが力強く綯って,太い綱にしてくれました。
この綱,昔は海岸からグンバイヒルガオの蔓を取ってきて作っていたそうです。今は,沖縄本島から稲藁を購入しているんですね。
2004/08/03 渡名喜村

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シド崎 再び

シド崎
大潮のときに,昼間の干潮がよく引くのも今月で終わりです。それで,というわけではないのですが,再びシド崎へ行ってきました。今回は,スカルン鉱物目当てに,寄り道せずに一直線。途中で体力を消耗しないように行ったので,現地では余裕をもっていろいろ行動できました。シド崎の東側リーフ上から撮ったのがこの写真。“接触”交代鉱床というのがよくわかります。シド崎の西側にも回ってみたのですが,そちらでは植物が繁茂していて鉱物は採れそうにありませんでした。この貫入は第3紀中新世に起きたんだそうです(奄美・沖縄 岩石鉱物図鑑,加藤祐三,1985)。500万年以上前のできごとなんですね。
2004/08/01 渡名喜村北海岸シド崎

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