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オオハサミムシ?

オオハサミムシ?
月夜の海からの帰りがけに,足元で動く影。懐中電灯で照らしてみるとハサミムシです。後から,手元の図鑑(デジタル昆虫図鑑 沖縄の昆虫ワールド,東ほか,1997)で絵合わせしてみると,オオハサミムシのようです。この種は『沖縄では個体数はかなり少ない』そうなので,貴重な発見だったのかもしれません。それに,県内に分布するハサミムシ目は8種とかなり少なめ(沖縄産昆虫目録,東・金城,1987)。実は先の図鑑にも2種しか載っていないのでした。誤同定の可能性も大きいのです。
さて,この個体,はさみの内側に細かい歯が並んでいるだけなのでメスのようです。このポーズは威嚇なのでしょうか。かなりレンズを近づけても,じっとしていてくれました。
2004/07/29 渡名喜村アンジェーラ浜

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空き部屋探してます。

ムラサキオカヤドカリ
月明かりに誘われて,夜の海岸へ。砂浜で見つけたのはムラサキオカヤドカリ。ところが,このヤドカリ,貝殻ではなくて,プラスチック製のボトルキャップを背負っていました。いろんなところで紹介されているものですが,自然と文明の係わりについて象徴的な絵になっていますね。この個体はかなり大型で,ボトルキャップの直径が3cmくらい。軽くて丈夫なアフリカマイマイの殻が見つかるといいのですが。
2004/07/29 渡名喜村アンジェーラ浜

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落ち着ける場所を求めて

ツマグロヒョウモン幼虫
ツマグロヒョウモンの第3段は,終齢幼虫です。正午過ぎの炎天下,スミレがたくさん生えている植えますの縁を歩き回っていました。典型的なイモムシスタイルとはちょっとちがい,赤いトゲトゲが生えています。どこで,どんなサナギになるのでしょうか。食草も育てやすそうだし,増殖させてもいいかな,と思いました。
2004/07/26 渡名喜村

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ただ今 求愛中

ただ今 求愛中
昨日のツマグロヒョウモン,見つけたときはオスも一緒にいたのです。ただ,とても素早く飛び回っていて,ようやく撮れたのがこの一枚。それでも,ボケているし,角度もイマイチですね。メスに比べて,オスの翅が随分ボロボロになっているのが印象的でした。この後,オスは高く飛んで,どこかへ行ってしまいました。
2004/07/21 渡名喜村

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ツマグロヒョウモン♀

ツマグロヒョウモン♀ あまり出歩かない昼間の空き地で蝶が群れているところに出会いました。暑い中ウロウロした甲斐があったというものです。翅の模様がキレイなほうを撮影したのですが,こちらはメスなんだそうです。温帯性のヒョウモン類,県内ではこの種だけが定着しているんだそうです。食草は,一緒に写っているスミレ類。産卵中かもしれません。
2004/07/21 渡名喜村

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島民の足 島の生命線

ニューくめしま
渡名喜島には航空路がありません。したがって,人も物も全て,このフェリーで運ばれます。しかも,このフェリーは渡名喜行きというわけではなくて,久米島に行く“途中で”渡名喜に寄るのです。あくまで“途中で”というのが,渡名喜島の暮らしを特徴付けています。海が荒れると,フェリーは島を素通りして久米島に行ってしまうのです。冬場は1週間も船が入らないことがあるそうです。
そこらへんのことは,久米商船株式会社のページをご覧ください。
2004/07/20 那覇市泊

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南東海上より島を望む

南東海上より島を望む
船上からの眺め第3段は,島の全景です。正面に南東岸の絶壁が見えています。左手の鞍部はグルクの崎。右手の方は,島の北側の部分(西森)で距離があるため霞んでいます。こうしてみると,平坦な台地状の島に見えますが,東西方向から見ると全然印象がちがってくるのがおもしろいと思います。この写真を撮影したあたりでは,トビウオの滑空が見られました。6月にはトビイカも見られたのですが,どちらも撮影は難しそう。
2004/07/18 渡名喜島南東海上
      (久米商船フェリーなは船上より撮影)

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南東海岸は絶壁

南東海岸は絶壁
昨日に続いて船上から見た島のようすです。渡名喜島の南東海岸は切り立った崖がつづき,とても近寄れそうにありません。地名では,クンディ,アカダナグヮー,ジョーラシ周辺になるようです。このように滅多に近づけない所にも名前をつけた先人たちを,ただスゴイなぁと思います。2万5千分の1地形図(地図閲覧サービス)を見ると,崖際の頂に海抜178.4mの三角点があります。基準点一覧を見ると,去年の10月に柱石を交換したようです。行ってみたいのですが,ハブが怖いです。
2004/07/18 渡名喜島南東岸
      (久米商船フェリーなは船上より撮影)

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渡名喜砥石

ひん岩の岩脈 「地学教育研究会誌第4号」(1980)によると,『「渡名喜砥石」として利用されていた』ひん岩の岩脈があるそうです。ところが,この露頭,岬を3つも回らないと辿り着けません。行ってみたいけれども,難しそうです。で,船上からの撮影を試みました。中央の薄茶の部分がこの岩脈。左右の灰色はドロマイト。岩脈の左側の茶色の部分はホルンフェルスになっています。島には,今でも砥石として使われているものがあるそうです。
2004/07/18 渡名喜島南岸トゥエーヌシャ
      (久米商船フェリーなは船上より撮影)

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岩場にハマゴウ

ハマゴウ
ナガバラ崎へ行く崖にフズリナが見られるというので,ハンマーをもって岩を叩きに出かけてみました。フズリナは全く見つからなかったのですが,崖下の巨大な転石にハマゴウの株がたくさんありました。葉の裏側の白っぽいのが印象的です。薄紫色の花も,とてもキレイ。和名とは裏腹に,砂浜では気付くことができずにいました。
2004/05/30 渡名喜村ナガバラグヮー(南の浜)

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お店で買える天然記念物

オカヤドカリ
夕方の海岸で,岩陰に隠れる小さなオカヤドカリを見つけました。眼柄の下側に斑紋があることから,ナキオカヤドカリだと思われます。さて,このオカヤドカリ類。県内は6種類が分布して,世界で最も多様性の高い地域になるそうです。そして,『オカヤドカリ類』として国指定天然記念物に指定されています。ところが,このオカヤドカリ,那覇空港や国際通りでお土産用に売られているのです。もちろん,許可を得てのことなのですが,かなり不思議な感じがします。
2004/06/03 渡名喜村シュガー浜

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変なもの(仮) は スバラシイ!

とてもおもしろいものを見つけました。その名も『変なもの(仮)』。またの名を『wema』。今,イントラネットでWikiを展開するのにはまっているのですが,こちらもおもしろそう。perlベースでやっているので,perl対応版を紹介しておきます。
wema for perl
このサイト,リンク集も充実しています。もちろん,wema でつくられています。

どんなことに使うか考えながら,ペタペタ貼ってます。

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ホオグロヤモリ

ホオグロヤモリ県内に限らず,南西諸島では最も普通に見られるヤモリのようです。県内には数種類のヤモリがいるのですが,この種は尾に突起があるのが特徴です。写真では縮小しすぎて,横縞のように見えています。家の中にも入ってきて,あちこちに糞を落としていく厄介者でもあります。街灯脇のコンクリート壁にいるところを撮影しました。
2004/07/12 渡名喜村

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正体はクロアナバチ

クロアナバチ 7月3日に投稿した,大型のアナバチのことが気になっていて,再び同じ場所に行ってみました。すると,やっぱりいました。同じ種のハチです。前回はあちらこちらに穴を掘った跡がはっきりとしていたのですが,この日はこの個体だけが見られました。写真をよく見てみると,頭部や胸部の白い毛が特徴的です。そこでクロアナバチと同定しました。日本全土,北海道から八重山まで,さらに中国大陸,台湾,フィリピンまで広く分布しているようです。
2004/07/09 渡名喜村渡名喜小中学校グラウンド

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RSSTIMES を設置

マイリストのカウンターに,RSSTIMESを設置してみました。既に最近の更新時刻が表示されています。これで,cocologの管理をしている時間帯がわかってしまいますね。

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こちらも お食事中

こちらも お食事中
二日続きでクモネタです。たまたま同じ時に見かけた,こちらは造網性のクモです。獲物はハナアブ類かアシナガバチ類のどちらかと思われます。既に糸でグルグル巻きにされてしまって,はっきりとはわかりません。このクモ,集落内のフクギ並木などに沢山巣を作っています。多くの場合,居候グモ(ひょっとしたらオスかもしれません)が居るのですが,この巣では見られませんでした。で,このクモの種名は,やっぱり不明。どこかで図鑑を探さないといけませんね。
2004/07/09 渡名喜村渡名喜小中学校

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小さくたって肉食獣

クモの狩り 偶然出会った徘徊性の小型クモ(ハエトリクモ類?)の狩り。獲物はゲンロクニクバエ,Parasarcpphaga albiceps のようですが,交尾器を見ないと同定できないようですので,種名は不明としておきます。それにしても小さな世界でも拡大してみると結構迫力があるものです。クモ類の図鑑が欲しくなってきました。
2004/07/09 渡名喜村渡名喜小中グラウンド

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セネガルから続いてる!? アオモンイトトンボ

アオモンイトトンボ
最近野外に出る時間が取れなくて,今日もネタはないかとグランドをウロウロ。農場で見掛けたイトトンボにレンズを向けました。県内でもあちこちで見かけるごく普通の種類ですが,種小名がsenegalensisとなっています。分布域がアフリカ大西洋岸から続いているんですね。ちょっとした止水域でヤゴが育つそうですから,そんなことも関係しているのでしょう。
2004/07/09 渡名喜村渡名喜小中学校

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水玉ビーズの縁取り

水玉ビーズの縁取り
久し振りに晴れ間の見えた朝,教材園のホウセンカにキレイな水玉がついいていました。葉の一枚一枚を縁取るようについています。以前,どこかで,「夜間,蒸散し切れなかった水分が葉脈の先端から排出されて水滴となる」と読んだような気がしますが,ちょっとあいまいです。思いがけず出会った光景に,慌ててカメラを取りに行きました。
2004/07/08 渡名喜村渡名喜小中学校

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水上運動会で水中玉入れ

水中玉入れ
渡名喜島には全国でも珍しいという『水上運動会』という行事があります。大正年間に始まって,今年は86回目。2度の延期を経て,今日行なわれました。写真は小学校低学年と幼稚園による,水中玉入れ。おなじみの玉入れ競技を海の中で行ないました。この他にも競泳,遠泳,などなど。地域のみなさんも準備段階から参加してくださって,まさに地域の一大イベントでした。
2004/07/07 渡名喜村東の浜

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灯台跡の巨岩

タレーマ
フェリーターミナルを出て,左(北)に向かい,集落の外れからしばらく進むと,陸側に巨大な岩が見えてきます。北側から見ると,その上に小さな構造物が載っています。どうやらこれが『灯台』跡らしいのです。確かに,海に面して大変見晴らしがよかったでしょうから,灯台にピッタリかもしれません。なんとも素朴な感じがします。
さて,灯台の基礎になっているこの巨岩,近くによってよく見ると,礫岩のようになっています。『捕獲岩を多量に含む斑岩』だそうで,古生層の破砕帯にマグマが染み込んだ第三紀中新世の半深成岩なのだそうです。沖縄本島南部では全く見ることができない露頭です。
2004/07/06 渡名喜村タレーマ

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クマゼミ前線

クマゼミ
梅雨明け前から沖縄の朝は騒々しくなります。それはこのクマゼミの大合唱が始まるからです。最近はずいぶん東進して関東地方でも見かけるようですが,「クマゼミ前線」なんてのもあるのでしょうか?クマゼミの鳴き声は目立つので,ここ数年初鳴きの記録を取ってきたのですが,次のようになりました。


  • 2001年6月22日 糸満市字座波
  • 2002年6月17日 糸満市字座波
  • 2003年6月17日 糸満市字座波
  • 2004年6月17日 渡名喜村

生物季節って,結構しっかりしているなぁという印象です。
2004/07/05 渡名喜村

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アナバチの狩り 獲物はキリギリス?

アナバチの狩り
昨日,アナバチの写真を載せたので,巣穴を掘っているところでも写せたらなぁと考えて,グラウンドのすみをウロウロしていたら,決定的瞬間を撮影できました。獲物を抱えたアナバチが草むらにいるのです。慌てて撮影を始めると,獲物を置いて砂地を歩き始めたのです。その先には穴があいています。これはいいタイミング!と思っていると,その穴には入らずに,すぐ横を掘り始めました。さっきの穴はダミーなんですね。そして,獲物は巣穴の中に…というわけです。
残念なのは,ハチも獲物も同定できなかったこと。図書館などで,しっかりした図鑑を見ないといけませんね。
2004/07/03 渡名喜村渡名喜小中学校グラウンド

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アナバチ科の一種

アナバチ科の一種海岸を歩いていると,瑠璃色に輝くハチが飛んできました。やっと止まってくれたんですが,風に草がゆれて,なかなか撮影できません。このカットも,全身が写っていませんね。それでも,体色や細い腰(?)を捉えることができました。手元の図鑑ではクロアナバチが近いと思うのですが,ルリジガバチなんていうのもいるし,不明としておきます。
2004/06/10 渡名喜村アンジェーラ浜

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マルアマオブネ

マルアマオブネ
県内では,ごく普通に見られる種類なんですが,思わず撮影してしまった一枚です。殻頂についているウズマキゴカイの大きさからもわかるかもしれませんが,殻径15㎜ほどの小さな個体です。この種は,アマオブネの仲間の中でも,内湾的でやや汽水の環境を好む種です。カラーバリエーションも色々なんですが,この個体は標準的な配色です。これで,渡名喜島で見られるアマオブネ科は,

  1. イシダタミアマオブネ
  2. コシタカアマガイ
  3. キバアマガイ
  4. フトスジアマガイ
  5. アマオブネ
  6. マルアマオブネ
  7. ニシキアマオブネ
となりました。オオマルアマオブネやヌリツヤアマオブネが見つかりそうなんですが,まだ確認できていません。
2004/06/10 渡名喜村アンジェーラ浜

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