額の赤丸 気に掛かる

シタベニセスジスズメ

施設周辺の花鉢に,朝の灌水。そろそろ終わりと,片付けしているところに,ス~っと飛んできた蛾。パッとみただけでスズメガの仲間だろうとは思うのですが,それ以上は図鑑を見ないとわかりません。葉裏に止まったりして撮影しにくいんだよなぁ,と見ていると,サンセベリアの中に入っていきました。これは!と何とか撮影した一枚です。

この蛾はシタベニセスジスズメ。「下紅背筋雀」ですかね。後翅に紅色の斑紋があるようですが,飛んでいるときは気付きませんでした。

いつもお世話になっている「みんなで作る日本産蛾類図鑑」さんの写真と絵合わせで同定しました。その決め手は,前翅前縁にある斜めの紋様。この仲間でここに筋状の模様が入るのは見当たりませんでした。

ところで,複眼の間にある赤丸は何でしょう? ダニでも付いているのかな?

2016/09/23 那覇市

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こんなとこにも 未記載種

ハエトリグモ未記載種

通りすがりにふと気付く,建物の壁にハエトリグモ。う~ん,何だろう,と思いながら,とりあえず撮影。こんな時は,TG-4とFD-1の組み合わせで。ですが,そこは目のいいハエトリグモ。なかなかピタリと止まってくれませんし,フラッシュの瞬間に跳んでしまったり(文字通り),なかなかいいショットになりません。結局,フラッシュはオフにして何とか写せた一枚です。

写真を見て,触肢に白い毛が密生,斑紋も特徴的ですぐわかるだろうと思ったのですが,残念。Web図鑑で絵合わせしても種名は不明でした。

と,そんなこんなをツイートしたところ,ハエトリひろばさんのご教示によって解決。何と,「名前がないやつ」なんだそうです。身近で目立つ生き物だと思うのですが,まだまだ未記載種がいるんですね。

2016/09/19 那覇市

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三度目は,思いがけず

宮古島から戻って,バタバタと日常を過ごしているうちに,ずいぶん時間が経ってしまいました。ようやく拾ってきた陸貝の殻を洗浄・乾燥することに。もう,肉抜きするような根性はない(有肺類はタイヘン!)ので,もっぱら死んで空っぽになったものばかり,です。

採集容器から出して,アカマイマイやミヤコヤマタニシの殻の中に注射器で水流を送り土粒やそのほかゴミを洗い流す,,,と,なにやら気になるものが出てきました。

ミヤコゴマガイ

そ~っと取り出してみると,これが貝。何と,ミヤコゴマガイでした。

乾燥した後,TG-4の深度合成機能を使って撮影したのが,この一枚です。汚れがいっぱいついていますが,特徴的な縦肋がよくわかります。胎殻まで見えていて,よく写せたなぁと思います。上下の目盛りは手近にあった定規で1mm間隔です。

2016/09/05 宮古島市で2016/08に採集

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小さくて 大きい世界

フタホシサビカミキリ

ふと気がついて,建物の壁に近寄り,じ~っと見るけど,よくわからない。何しろ小さすぎます。もう,肉眼ではこの大きさで詳細な観察は無理,な年齢です。そこで,マクロ撮影。カメラに備え付けの深度合成機能を使って,何枚か撮影しました。

撮影したものを拡大表示して,ようやく正体判明。カミキリムシのようです。それ以上は図鑑とネットで絵合わせしながら探してみました。

フタホシサビカミキリ,背面から

このカミキリムシはフタホシサビカミキリと考えられます。「カミキリ情報館」内のページを参考にしました。小さくて判然としませんでしたが,こうしてみると,細かな模様もちりばめられていて,とてもキレイ。でも,先のサイトなど見ると,よく似た微少な種がたくさんいるんですね。さらに,「東京昆虫館」内のページによると,なんと,この種はメスしか存在せず,単為生殖しているのだそう。

カミキリムシの世界,噂通り,広くて奥深い世界のようです。

2016/08/17 那覇市

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味わい深い この模様

ミヤコヤマタニシ

陸貝を求めて林の中へ。日が昇ったばかりということもあって,たくさんのカタツムリが活動していました。島では普通種と言えるものがほとんどですが,それは言い換えると,ほとんどが島固有ということでもあります。

この貝はミヤコヤマタニシ。オキナワヤマタニシの亜種という位置づけです。竜骨状の突起がほとんどなくて,殻の各層がつるんと丸くなってます。また,模様がハッキリしていることが多い印象があります。この個体も殻に沿って濃色帯が伸び,その中にジグザグ模様が入っていたりして,かなり美しいと思います。そして,軟体部,円らな瞳も,またカワイイ。

以前撮影した糸満市産のオキナワヤマタニシと比べると,よくわかると思いますが,どうでしょう。

2016/08/09 宮古島市

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ぐるぐる渦巻き どちら向き

ミヤコウズグモの隠れ帯(メス)

陸貝を求めて林の中へ。木立の根元に不思議なモノが。日の出直後で横から差し込む朝日に渦巻き模様が照らされていました。

蜘蛛の巣だとはすぐにわかったのですが,その造形を面白いと思い記念撮影。

が,戻って調べて,なんてこったい。宮古諸島の固有種でした。辛うじてクモの姿が判別できるのですが,もっとよく観察しておけばよかったと悔やまれます。でも,まぁ,このときは陸貝メインというかオンリーのつもりで撮影に来てますから,仕方ないとも言えます。

このクモ,というか蜘蛛の巣(網)を作ったのはミヤコウズグモ。う~ん,なんか工夫のないストレートな和名です。ウズグモ科はクモ目で唯一,毒を持たないんだそうです。そんな点でも珍しい。南西諸島では島ごとの分化が進んでいるそうで,この種は宮古固有。何でそんなに速く進化したのでしょう?生活の仕方に関係があるのでしょうか。

谷川明男さんによる「クモと西表島」内の沖縄クモ図鑑,該当ページによると,この渦巻き模様はメスの作る「隠れ帯」というもののようです。次はオスの方も探さないといけませんね。

ところで,この渦巻き,いつも渦の向きは決まっているのでしょうか。たくさん張られていたのに撮影したのはこの巣だけという,これまた残念な結果。蜘蛛の巣だけでもまだまだ観察しなきゃいけないことがたくさんです。

2016/08/09 宮古島市

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蚤というより 草の実みたいな

ミヤコパタラシノミギセル

おそらく,小さな,という意味で使われているんでしょうけれども。形が細長いので,その大きさと相まって草の実みたいに感じられます。よく見ればらせんを巻いているし,全くちがいますけどね。

このカタツムリは,ミヤコパタラシノミギセル。基亜種はパタラシノミギセルなんですが,和名がタラマノミギセルに変更されたようです。そして,この「パタラス」。語感からいって宮古方言だろうと勝手に思い込んでいたのですが,話者に尋ねても,そんな言葉は聞いたことないというので(もちろん,みゃーくふつで),間違いのようです。学名にありがちな人名のようです。

このときは,湿ったコンクリ壁に数個体が見られましたが,おそらく,普段は落ち葉の中などにいると思われます。これまで見たことなかったのですが,日の出直後という時間を選んだことで,また一つ新しい観察ができました。

2016/08/09 宮古島市

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タイミングよく

ショウリョウバッタ

何気なく目を向けた植栽で,見つけてしまったこの姿。これはもう,撮影するしかありません。で,この一枚となりました。

このバッタは,ショウリョウバッタ。和名の由来は2005年7月に紹介しました。明日から,旧暦のお盆。まさに,タイミングよく,です。

2016/08/14 那覇市

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今度は完熟

アカマイマイ

陸貝を求めて公園をウロウロ。日の出直後にやって来たのは,うまくすると活動中の姿が見られるかもしれないと考えたからです。とはいえ,開けて乾いている場所では期待できません。公園から離れ,林の中へと続く道に入ってみました。もともと城跡(県外のものとはちょっと違うけど)で,御嶽もたくさんあるような場所ですから,鬱蒼としたジメジメ環境もたくさんです。そんな山道で見かけたカタツムリ,アカマイマイです。

最初に撮影した2008年5月は活動中の未成熟個体,次に撮影したのは2011年5月で,殻の中に引っ込んで休息中の個体でした(そのため,特徴的な殻底部,大きな臍孔も見られました)。今回の個体は殻口の反り返りも充分で,成熟していると考えられます。大触角の間の頭瘤もしっかりしてますしね。撮影してから気付きましたが,生殖口が開いていて,その位置がよくわかります。朝日とフラッシュで殻の色彩は変わってしまっていますが,いろいろ写せて良いショットになりました。

2016/08/09 宮古島市

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よく見ると いろいろ付いている

ミヤコゴマフカミキリ

陸貝を求めて,日の出直後の公園をウロウロ。草ボウボウの植え込みに気軽に入っていけるのも,ハブのいない宮古島ならではです。そんな敷地境界の立ち枯れの切り落とされた木口にカミキリムシがとまっているのに気付きました。が,ちょっと高い。かなり高ければ諦めもつくのですが,ちょっと,なのです。懸命に手を伸ばし撮影したのがこの一枚です。やっぱりブレちゃってますね。

この虫はミヤコゴマフカミキリ。2008年5月にも観察していました。朝の光を浴びて,この虫特有の色合いが出ていませんが,仕方ないですね。写真をレタッチしていて気付いたのですが,お腹の下に何かついている。さらに首(?)の周りなどにもいっぱい。う~ん,現地できちんと見ていなかったのが悔やまれます。ダニなど外部寄生虫でしょうか,カビでも生えてきているのか。あるいはただの汚れなのか。ただ写すだけじゃなくて,そのものをよく見ないといけませんね。

2016/08/09 宮古島市

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